ブガッティ、ヴェイロンのレストアで磨き上げられた鏡面アルミニウムボディを採用!
ブガッティが、鏡のように磨き上げられたアルミニウムボディを持つ特別な「ヴェイロン グランスポーツ ヴィテス」を公開しました。
外装には独特の輝きを放つポリッシュ仕上げのアルミニウムを採用し、インテリアには深みのあるカーマインレッドのレザーを組み合わせています。まるで工芸作品のような仕上がりですが、もちろん中身はブガッティらしい圧倒的なパフォーマンスを備えたハイパーカーです。
この車両は、ブガッティのヘリテージプログラム「La Maison Pur Sang」による確認や整備を受けた後、フランス・モルスハイムを経て、新たなオーナーのもとへと引き渡されました。
鏡面アルミニウムをまとった特別なヴェイロン
今回のヴェイロン グランスポーツ ヴィテスでまず目を引くのが、ボディ全体に施されたポリッシュ仕上げのアルミニウムです。
一般的な自動車の塗装とは異なり、金属そのものの質感を前面に出した仕上げとなっており、光の当たり方や周囲の景色によって表情が変化します。滑らかな金属面には周囲の風景が映り込み、ボディの輪郭まで独特の見え方になるのが特徴です。
このような仕上げを実現するには、素材の扱いから表面の加工まで、非常に高い精度が求められます。ブガッティの車両づくりでは、素材の選択だけでなく、それをどのように加工し、最終的な質感へと仕上げるかという職人技も重要な要素となっています。
塗装で色を与えるのではなく、金属そのものの輝きをデザインに取り込む。ヴェイロンの流麗なボディラインと組み合わさることで、通常の塗装仕上げとはひと味違った存在感を生み出しています。
カーマインレッドのインテリアが金属の輝きを引き立てる
外装が金属の輝きを強調している一方、インテリアには鮮やかなカーマインレッドのレザーを採用しています。
深みのある赤いレザーは、シルバーのボディとの対比によって、室内に華やかさと温かみを加えています。外装とインテリアで異なる素材や色を組み合わせながら、それぞれの個性を引き立てているのがポイントです。
さらに、室内にはカーボンファイバーや磨き上げられたアルミニウムなども取り入れられ、素材ごとの質感が際立つ仕上がりになっています。レザーの柔らかさと金属の冷たく滑らかな表情が共存することで、ヴェイロンならではのラグジュアリーな空間が作り上げられています。
1,200馬力を発生する8.0リッターW16エンジン
もちろん、このクルマの魅力は外観だけではありません。
ヴェイロン グランスポーツ ヴィテスは、8.0リッターW16エンジンに4基のターボチャージャーを組み合わせたパワートレインを搭載。最高出力1,200馬力、最大トルク1,500Nmを発生します。
ベースとなるヴェイロンの高性能仕様をさらに発展させたモデルであり、オープントップのボディを採用しながら、圧倒的な動力性能を追求しているのが特徴です。
現在では電動化によって1,000馬力を超える高性能車も登場していますが、巨大なW16エンジンと4基のターボチャージャーによって大出力を生み出すヴェイロンは、内燃機関時代のハイパーカーを象徴する存在のひとつです。
そのパワートレインを、鏡面仕上げのアルミニウムボディと鮮やかなレッドのインテリアで包み込んでいるところにも、この個体ならではの面白さがあります。
ブガッティのヘリテージプログラム「La Maison Pur Sang」
今回の車両には、ブガッティのヘリテージプログラム「La Maison Pur Sang」が関わっています。
このプログラムは、過去に生産されたブガッティ車両の歴史や真正性を確認し、オーナーが大切にしてきたクルマを適切な状態で維持するための取り組みです。
車両の来歴や仕様を確認し、必要に応じて整備や修復を行うことで、そのクルマが持つ歴史的な価値を守っていきます。過去に独自のカスタマイズが施されている場合にも、車両の本来の仕様や来歴を踏まえた対応が重要になります。
ブガッティのような希少なハイパーカーでは、単に走行できる状態を維持するだけでなく、その個体がどのような経緯をたどってきたのかを記録し、将来へと引き継いでいくことにも大きな意味があります。
今回のヴェイロン グランスポーツ ヴィテスも、こうした専門的な確認や整備を経て、新たなオーナーへと引き渡されました。
新たなオーナーのもとへ
この特別なヴェイロン グランスポーツ ヴィテスは、フランスのモルスハイムでの確認や整備を経て、コート・ダジュールに暮らすオーナーのコレクションへ加わることになりました。
ブガッティによると、車両にはシャシーナンバー「8.100」が付けられており、その来歴や作業の過程も記録されています。
希少なハイパーカーは、購入した時点で完成するものではありません。長い年月を経ても本来の魅力を保てるよう、車両の状態や来歴を確認しながら維持していくことも、所有するうえで大切な要素になります。
今回の車両は、磨き上げられた金属の外装とカーマインレッドのインテリアという独特の組み合わせに加え、ブガッティ自身の専門的なサポートを通じて、その価値を次のオーナーへ引き継いでいくことになります。
鏡のようなボディに映るもの
鏡面アルミニウムのボディは、光を反射するだけでなく、周囲の景色まで取り込みます。見る場所や時間によって表情が変わるため、同じクルマでも眺めるたびに違った印象を受けるかもしれません。
そこに組み合わされるのは、1,200馬力を発生するW16エンジン。静かに佇んでいる姿からは想像しにくいほどのパフォーマンスを秘めています。
ブガッティのハイパーカーは、速さを数字で語ることができます。しかし、この特別なヴェイロン グランスポーツ ヴィテスは、性能表だけでは伝わらない魅力も持っています。
ちなみにベースの車両の新車価格は当時で2億6000万円以上していたという超高額なモデルで、それにレストアや内外装の刷新を含め一体どのくらいの金額がトータルでかかっているのかわからないくらいのコレクション性の強いモデルです。
1,200馬力のW16エンジンを搭載したクルマが、まるで鏡のように周囲の世界を映し出している。これほど力強い機械でありながら、最後に目を奪われるのは世界最高峰の性能よりも、車両のまとった静かな輝きなのかもしれませんね。
参考資料
Bugatti Newsroom「Wo Fahrzeuge zur Kunst werden」
https://newsroom.bugatti.com/de/pressemeldungen/wo-fahrzeuge-zur-kunst-werden












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