フォージドカーボンとは?通常のカーボンとは何が違う?
近年、ランボルギーニやフェラーリなどのスーパーカーに採用されることが増えている「フォージドカーボン(Forged Carbon)」。大理石を思わせるその独特なマーブル模様の見た目から、高級車や腕時計などでも人気を集めています。
しかし、これまでよく目にした「カーボンファイバー」との違いについてはあまり知られておらず、何となくカーボンファイバーの親戚?のようなイメージを持たれている方も多いのではないかと思われます。
なので今回は、フォージドカーボンとカーボンファイバーの違いやフォージドカーボンの特徴、製造方法、メリット・デメリットについてわかりやすく解説していきたいと思います!
フォージドカーボンとは?
フォージドカーボンとは、細かく裁断した炭素繊維(カーボンファイバー)と樹脂を混ぜ合わせ、高温・高圧で金型に圧縮成形して作られる複合素材です。一般的には「フォージドコンポジット(Forged Composite)」とも呼ばれます。
従来のカーボンファイバーは、織り込まれたシートを何層にも重ねて成形するのに対し、フォージドカーボンは短くカットした炭素繊維を金型へ充填して一体成形するため、より複雑な形状の部品を作ることができます。
通常のカーボンファイバーとの違い
もっとも大きな違いは製造方法と見た目です。
一般的なカーボンファイバーは、織り目が規則正しく並ぶ「チェック柄」のような模様が特徴です。一方、フォージドカーボンは短い炭素繊維がランダムに配置されるため、大理石のような独特のマーブル模様になります。模様は一つひとつ異なるため、同じデザインは存在しません。
また、フォージドカーボンは複雑な三次元形状にも対応しやすく、デザインの自由度が高いことも大きな特徴です。あの柄は大理石っぽく仕上げるためにわざとそうしているのではなく、製造工程によりあのような高級感のあるデザインに仕上がってしまうというのも面白いですね。
フォージドカーボンのメリット
フォージドカーボンには、次のようなメリットがあります。
- 軽量で高い剛性を備えている
- 複雑な形状でも一体成形しやすい
- デザインの自由度が高い
- 一つひとつ異なる模様を楽しめる
- 高級感のある独特な質感を演出できる
そのため、スーパーカーのボディパーツやインテリアだけでなく、高級腕時計やゴルフ用品など幅広い製品に採用されています。
フォージドカーボンのデメリット
逆に、フォージドカーボンにはデメリットもあるのでそちらもご紹介します。
- 製造コストが高い
- 織り目の美しさがない
- 長い繊維を使ったカーボンより強度特性が劣る場合がある
- 修理が難しい
- 一つひとつ模様が異なる
ランボルギーニが普及を後押し
フォージドカーボンが広く知られるようになったきっかけは、ランボルギーニとキャロウェイゴルフが共同で開発を進めた「Forged Composite(フォージド・コンポジット)」技術です。
スーパーカーブランドのランボルギーニと、米国のゴルフ用品メーカーという異色の共同開発により話題となったこの技術は、2010年のパリモーターショーで発表されたコンセプトカー「セスト・エレメント(Sesto Elemento)」に採用され、一躍注目を集めました。その後、ランボルギーニはウラカンやヴェネーノ、アヴェンタドールJなどにもフォージドカーボンを採用し、最近では高性能モデルを象徴する素材として定着しています。
フォージドカーボンはどんな車に使われている?
現在では、ランボルギーニをはじめとするスーパーカーメーカーや高級カスタムブランドで採用が広がっています。
例えば、
- ランボルギーニ セスト・エレメント
- ランボルギーニ ウラカン
- ランボルギーニ ヴェネーノ
- ランボルギーニ アヴェンタドールJ
- NOVITECやMANSORYなどのカスタムカー
では、エアロパーツやインテリアトリムなどにフォージドカーボンが使用され、高級感とスポーティさを演出しています。カスタムモデルでは特にMANSORYのモデルがフォージドカーボンを多用したデザインとしても知られていますね。
その他にも、「ウラカン Performante」や「レヴエルト」などでは、スポイラーやディフューザー、エンジンカバー、クラッシュ構造などに使用され、軽量化と空力性能の向上に貢献しています。
これからのスーパーカーはフォージドカーボンの利用が増えそう。
フォージドカーボンは、細かく裁断した炭素繊維を高温・高圧で成形することで生まれる先進的な複合素材です。一般的なカーボンファイバーよりも複雑な形状を作りやすく、一点ごとに異なるマーブル模様が生まれることから、デザイン性の高さでも人気を集めています。
ここ数年で利用が広がってきた新素材というイメージですが、今後は特にスーパーカー、ハイパーカーのボディやエアロパーツなどで、これまでのカーボンファイバーのようにさらに多く使われる素材になるのではないでしょうか?
記事参考:ランボルギーニ公式サイト
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