4人乗りも出来て実用性も考えられたスーパーカー&スポーツカーは?(Some rights reserved by Benoit cars) |
■4人で乗れて実用性も高いスーパーカーやスポーツカーは?
スーパーカーといえば、実用性よりも走りに特化した性能やデザインが魅力的な、完全な趣味のクルマの領域だと思いますが、そんなハイスペックでスポーティなクルマの中でも、一部ですが、ある程度の実用性を考慮して設計された車種も存在しています。
収納や快適性など、一般的なクルマの実用性と比較すると微妙ですが、今回はスーパーカーや高性能スポーツカー、GTカーの部類の車種で4人が乗ることが可能で実用性も考えられた現行モデルをいくつかご紹介したいと思います!
※2020年5月に追加更新しました。
■フェラーリ・GTC4ルッソ
フェラーリの最新4シーターシューティングブレーク「GTC4ルッソ」(画像:プレスイメージより) |
フェラーリFFの後継的なモデルとして2016年に発表された「GTC4ルッソ」は、FFのシューティングブレークスタイルを受け継ぎながらも、さらなる快適性や走行性能を備えた最新モデルとなっており、6.2リットルのV12エンジンを搭載し、最高出力690PS、最大トルク697Nm、0-100km/h加速はわずか3.4秒、最高速度は335km/h、日本での価格は3470万円という、4シーターハイパフォーマンスモデルです。
大画面HDタッチスクリーン式ナビ&インフォテインメントシステムを搭載するなど、長距離も含め4人で快適なドライブが出来るように設計されています。 |
もともと「GTC4ルッソ」は、近距離、長距離ドライブ、雪に覆われた山岳ルートや市街地での走行まで楽しめるように設計されており、当初はV12エンジン搭載モデルだけでしたが、その後、新たに最高出力610PS、最大トルク760NmのV8ターボエンジンを搭載した「GTC4ルッソT」が追加で登場し、こちらもスポーツ性能と快適性が意識されたモデルとなっています。
■フェラーリ・FF
フェラーリのシューティングブレイクモデル「FF」(画像:プレスイメージより) |
GTC4ルッソの先代モデルとなる2011年に発表された「フェラーリFF(Four)」も、フェラーリのラインアップでは珍しい快適性などが重視された4輪駆動のシューティングブレークスタイルで発売され、2ドアですが4シーターで4人乗り、さらには450リットルもの収納まで用意され、後部座席のシートを倒してスペースを広げることまで出来てしまうというモデルでした。
ちなみに、最新型の「GTC4ルッソ」と比較しても、6.3リットルのV12エンジンを搭載し、0-100km/h加速は3.7秒、最高速度は335km/hという高性能で、日本での販売価格は価格は3290万円(当時)に設定されていました。
2017年にカリフォルニアTの後継モデルとして発表された「フェラーリ・ポルトフィーノ」も、カリフォルニアTに引き続き4人で乗ることが可能な車種ですが、実際のところ方向性的にもFFやGTC4ルッソとは異なり、長距離移動などは難しそうな設計なので、緊急な時以外で4人が乗ることはほとんどないような気がします。
フェラーリ・カリフォルニアに続くオープンスポーツカーとして2014年に発表された「フェラーリ・カリフォルニアT」も、2ドアクーペスタイルで4シーターモデルという設定となっています。
ただ、このモデルに関しては、後部座席の2つはシートベルトなども装備されているものの緊急用レベルのサイズのようなので、大人が快適に乗るのは難しいかもしれません。
アストンマーチンが2010年にリリースしたリアゲートを持った5ドアの「アストンマーチン・ラピード」の最新モデルとして投入された2015年仕様の「ラピードS」はAM29 V12エンジンを搭載し、0-100km/h加速が4.4秒、最高速度は326km/hと公表される高性能モデルです。
このモデルの特徴は、高い性能を持ちながらも、大人4人が快適に過ごすことが出来るラグジュアリーな室内空間が提供されているという部分でもあり、同社のウェブサイトでは「世界で最も美しい4ドアスポーツカー」と表現されていました。
アストンマーチン・ラピードSの日本での販売価格は価格は2420万円となっています。
ラピードSに続き、同じくアストンマーチンの最上位モデルとなる「ヴァンキッシュ」は、アストンマーティン史上最強のエンジンともいわれるAM29 V12エンジンが搭載され、最高出力は568HP、0-100km/hまでの加速は3.8秒、最高速度は323km/hという高性能フラッグシップです。
実はこの「ヴァンキッシュ」も4人乗りのスポーツカーとなっており、2ドアですが後部座席やトランクルームも用意されています。ただ、後ろはフェラーリ・カリフォルニアTと同様、大人が乗るスペースとしては若干窮屈かもしれません。
アストンマーチン・ヴァンキッシュの日本での販売価格は価格は3335万円となっています。
ベントレーのラインアップの中で最も速い2ドアクーペとなる「コンチネンタルGTスピード」は、6リッターW12ツインターボチャージエンジンを搭載し、最高出力は639PS、最高速度は4.2秒、最高速度は331km/hというラグジュアリーで高性能なモデルですが、このモデルも乗車定員が4人となっています。
2ドアクーペの4人乗りなので、同じくベントレーのフライングスパーやミュルザンヌに比べると狭い雰囲気ですが、素材なども運転席や助手席と同じく後部座席もこだわった仕上がりとなっているようです。
ちなみに、フルモデルチェンジした第3世代の新型コンチネンタルGTとオープンカー仕様のコンチネンタルGTコンバーチブルも、引き続き4人乗りの設定となっており、高い性能とともにラグジュアリーな空間が表現されています。
911などポルシェのスポーツカー的な面と、カイエンなどの実用的な面を両立させたモデルとなっているのが「パナメーラ」です。
上級グレードの「ターボS」では、4.8リッターV型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力570PS、0-100km/hまでの加速は3.8秒、最高速度は310km/hという高性能モデルでありながら、ゆとりのある独立したリアシートを装備した4人乗りで、445リットルのラゲッジスペースを備えるなど、実用性も重視したモデルとなっています。
ポルシェ・パナメーラ・ターボSの日本での販売価格は価格は2736万円となっています。
マセラティの2ドアクーペとして2007年より販売されている「グラントゥーリズモ」は、ピニンファリーナの手掛けたエレガントなデザインが人気のモデルですが、こちらも4人乗りのためのスペースを意識して設計された車両となっています。
フロント側のシートがゆとりあるサイズとなっているだけでなく、リアシートもセパレート(分離した)タイプのものとなっており、ゆったりとくつろいでドライブを楽しむことが出来るとのこと。
マセラティ・グラントゥーリズモの日本での販売価格は価格は1594万円、グラントゥーリズモ MCストラダーレでは2186万円となっています。
2014年に新たに追加されたSクラスクーペの高性能モデル「メルセデスAMG S65クーペ」は6.0リットルV型12気筒ツインターボエンジンを搭載し、最大出力は630PS、0-100km/hまでの加速は4.1秒、最高速度250km/hでリミッター作動というハイスペックモデルですが、Sクラスの2ドアクーペというだけあり、インテリアもかなり豪華な仕様となっています。
前の座席を倒して乗り込む後部座席は、後ろに座った人の頭の上の部分が天井に当たらないように配慮されたスタイルとなっているほか、スピーカーや収納なども装備されています。
ちなみに、メルセデスAMG S65クーペの日本での販売価格は価格は3182万円となっています。
日本を代表する高性能スポーツカー「日産 GT-R」も4人で乗ることが出来るクルマです。
公式サイトではトランクルームは2人で旅行するのに十分な荷物が入るスペースを確保しているほか、ゴルフバッグなども積み込むことが出来ると説明されているため、日常での使用を意識しているものの、どちらかというと基本的には2人での移動を考えて設定されているのではないかと思われます。
日産GT-Rの日本での販売価格は価格は947万7000円からとなっています。
今回の記事で掲載した車種は、4人が乗れる設定で実用的な部分も意識して設定されたスーパーカーや高性能モデルという、基本的にはある意味矛盾したコンセプトをカタチにしたクルマとなっていますが、こういう方向性の車種が増えているということは実際に結構需要が存在しているという意味なんだと思います。
また、ランボルギーニ・ウルスなど、4ドアやSUVの高性能モデルが登場したり計画されていたりするため、今後スーパーカーの性能で様々な場面で使えるクルマの選択肢も多くなるのではないでしょうか?
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2011年まで生産されていた612スカリエッティと同じく実用的なモデルに。(画像:プレスイメージより) |
後部座席はこんな感じです。(画像:プレスイメージより) |
ちなみに、最新型の「GTC4ルッソ」と比較しても、6.3リットルのV12エンジンを搭載し、0-100km/h加速は3.7秒、最高速度は335km/hという高性能で、日本での販売価格は価格は3290万円(当時)に設定されていました。
■フェラーリ・ポルトフィーノ
カリフォルニアTの後継「フェラーリ・ポルトフィーノ」(画像:プレスイメージより) |
2017年にカリフォルニアTの後継モデルとして発表された「フェラーリ・ポルトフィーノ」も、カリフォルニアTに引き続き4人で乗ることが可能な車種ですが、実際のところ方向性的にもFFやGTC4ルッソとは異なり、長距離移動などは難しそうな設計なので、緊急な時以外で4人が乗ることはほとんどないような気がします。
カリフォルニアTから続き狭いながらも後部座席が存在する4人乗り仕様です。(画像:プレスイメージより) |
■フェラーリ・カリフォルニアT
フェラーリの高性能オープンカー「カリフォルニアT」(画像:プレスイメージより) |
フェラーリ・カリフォルニアに続くオープンスポーツカーとして2014年に発表された「フェラーリ・カリフォルニアT」も、2ドアクーペスタイルで4シーターモデルという設定となっています。
4人乗り仕様ですが、大人が乗るには狭いかもしれません。(画像:プレスイメージより) |
ゴルフバッグも入る設計になっているようです。(画像:プレスイメージより) |
ただ、このモデルに関しては、後部座席の2つはシートベルトなども装備されているものの緊急用レベルのサイズのようなので、大人が快適に乗るのは難しいかもしれません。
■アストンマーチン・ラピードS
アストンマーチンの高性能5ドアモデル「ラピードS」(画像:プレスイメージより) |
アストンマーチンが2010年にリリースしたリアゲートを持った5ドアの「アストンマーチン・ラピード」の最新モデルとして投入された2015年仕様の「ラピードS」はAM29 V12エンジンを搭載し、0-100km/h加速が4.4秒、最高速度は326km/hと公表される高性能モデルです。
レザーを多用した高級感のある空間。(画像:プレスイメージより) |
後部座席の装備も充実しています。(画像:プレスイメージより) |
このモデルの特徴は、高い性能を持ちながらも、大人4人が快適に過ごすことが出来るラグジュアリーな室内空間が提供されているという部分でもあり、同社のウェブサイトでは「世界で最も美しい4ドアスポーツカー」と表現されていました。
アストンマーチン・ラピードSの日本での販売価格は価格は2420万円となっています。
■アストンマーチン・ヴァンキッシュ
アストンマーチンの最上級モデル「ヴァンキッシュ」も実は4人乗り設定。(画像:プレスイメージより) |
ラピードSに続き、同じくアストンマーチンの最上位モデルとなる「ヴァンキッシュ」は、アストンマーティン史上最強のエンジンともいわれるAM29 V12エンジンが搭載され、最高出力は568HP、0-100km/hまでの加速は3.8秒、最高速度は323km/hという高性能フラッグシップです。
こちらはオープンカーのヴォランテ。(画像:プレスイメージより) |
ただ、カリフォルニアTと同様、基本的には2人向けです。(画像:プレスイメージより) |
実はこの「ヴァンキッシュ」も4人乗りのスポーツカーとなっており、2ドアですが後部座席やトランクルームも用意されています。ただ、後ろはフェラーリ・カリフォルニアTと同様、大人が乗るスペースとしては若干窮屈かもしれません。
アストンマーチン・ヴァンキッシュの日本での販売価格は価格は3335万円となっています。
■ベントレー・コンチネンタルGT
ベントレーの高級2ドアクーペ「コンチネンタルGTスピード」(画像:プレスイメージより) |
ベントレーのラインアップの中で最も速い2ドアクーペとなる「コンチネンタルGTスピード」は、6リッターW12ツインターボチャージエンジンを搭載し、最高出力は639PS、最高速度は4.2秒、最高速度は331km/hというラグジュアリーで高性能なモデルですが、このモデルも乗車定員が4人となっています。
2ドアですが後部座席もレザーを多用した高級感のある空間に。(画像:プレスイメージより) |
2ドアクーペの4人乗りなので、同じくベントレーのフライングスパーやミュルザンヌに比べると狭い雰囲気ですが、素材なども運転席や助手席と同じく後部座席もこだわった仕上がりとなっているようです。
ちなみに、フルモデルチェンジした第3世代の新型コンチネンタルGTとオープンカー仕様のコンチネンタルGTコンバーチブルも、引き続き4人乗りの設定となっており、高い性能とともにラグジュアリーな空間が表現されています。
第3世代のコンチネンタルGTも4人乗り仕様です。(画像:プレスイメージより) |
新型コンチネンタルGTの後部座席はこのようなデザインとなっています。(プレスイメージより) |
電動開閉ルーフを搭載したコンチネンタルGTコンバーチブルも4人乗りです。(プレスイメージより) |
■ポルシェ・パナメーラ
ポルシェ・パナメーラの上級グレード「ターボS」(画像:ポルシェ公式サイトより引用) |
911などポルシェのスポーツカー的な面と、カイエンなどの実用的な面を両立させたモデルとなっているのが「パナメーラ」です。
独立タイプのリアシートや大容量のラゲッジスペースも。(画像:ポルシェ公式サイトより引用) |
上級グレードの「ターボS」では、4.8リッターV型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力570PS、0-100km/hまでの加速は3.8秒、最高速度は310km/hという高性能モデルでありながら、ゆとりのある独立したリアシートを装備した4人乗りで、445リットルのラゲッジスペースを備えるなど、実用性も重視したモデルとなっています。
ポルシェ・パナメーラ・ターボSの日本での販売価格は価格は2736万円となっています。
■マセラティ・グラントゥーリズモ
マセラティの2ドアクーペ「グランツーリスモ」(画像:プレスイメージより) |
マセラティの2ドアクーペとして2007年より販売されている「グラントゥーリズモ」は、ピニンファリーナの手掛けたエレガントなデザインが人気のモデルですが、こちらも4人乗りのためのスペースを意識して設計された車両となっています。
後部座席でもくつろいでドライブを楽しめる設計となっているようです。(画像:プレスイメージより) |
フロント側のシートがゆとりあるサイズとなっているだけでなく、リアシートもセパレート(分離した)タイプのものとなっており、ゆったりとくつろいでドライブを楽しむことが出来るとのこと。
マセラティ・グラントゥーリズモの日本での販売価格は価格は1594万円、グラントゥーリズモ MCストラダーレでは2186万円となっています。
■メルセデスAMG S65クーペ
(画像:プレスイメージより) |
2014年に新たに追加されたSクラスクーペの高性能モデル「メルセデスAMG S65クーペ」は6.0リットルV型12気筒ツインターボエンジンを搭載し、最大出力は630PS、0-100km/hまでの加速は4.1秒、最高速度250km/hでリミッター作動というハイスペックモデルですが、Sクラスの2ドアクーペというだけあり、インテリアもかなり豪華な仕様となっています。
(画像:プレスイメージより) |
前の座席を倒して乗り込む後部座席は、後ろに座った人の頭の上の部分が天井に当たらないように配慮されたスタイルとなっているほか、スピーカーや収納なども装備されています。
ちなみに、メルセデスAMG S65クーペの日本での販売価格は価格は3182万円となっています。
■日産・GT-R
日産GT-Rも4人で乗ることが出来るクルマです。(画像:プレスイメージより) |
日本を代表する高性能スポーツカー「日産 GT-R」も4人で乗ることが出来るクルマです。
後部座席はこのようなデザイン。常時4人乗車はキツそうですが、実際に街乗りで使用する方もいるようです。 (画像:theluxuryhausより引用) |
公式サイトではトランクルームは2人で旅行するのに十分な荷物が入るスペースを確保しているほか、ゴルフバッグなども積み込むことが出来ると説明されているため、日常での使用を意識しているものの、どちらかというと基本的には2人での移動を考えて設定されているのではないかと思われます。
日産GT-Rの日本での販売価格は価格は947万7000円からとなっています。
今回の記事で掲載した車種は、4人が乗れる設定で実用的な部分も意識して設定されたスーパーカーや高性能モデルという、基本的にはある意味矛盾したコンセプトをカタチにしたクルマとなっていますが、こういう方向性の車種が増えているということは実際に結構需要が存在しているという意味なんだと思います。
また、ランボルギーニ・ウルスなど、4ドアやSUVの高性能モデルが登場したり計画されていたりするため、今後スーパーカーの性能で様々な場面で使えるクルマの選択肢も多くなるのではないでしょうか?
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Reviewed by hossy
on
10 10月
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