アキュラ「NEXERA Vision」発表!未来のデザインを示す新型コンセプトカーに。
アキュラは2026年のモントレー・カー・ウィークに合わせて、新しいデザインの方向性を示すコンセプトカー「NEXERA Vision(ネクセラ・ビジョン)」を発表しました。
今回のモデルは、単に未来的なデザインを披露するためのショーカーというわけではなく、これからのアキュラがどのようなデザインを目指していくのかを示す重要なコンセプトカーとして開発されており、低く構えたボディにバタフライドア、22インチのセンターロックホイール、アクティブリアスポイラーなど、これまでのアキュラとはかなり違った雰囲気に仕上がっているのが特徴です。
アキュラの未来を示す「NEXERA Vision」
アキュラといえば、ホンダの技術をベースにしたプレミアムブランドとして、スポーティさと実用性を両立したモデルを展開してきましたが、今回のNEXERA Visionはデザインコンセプトとしてもかなり大胆な方向へ振っています。
低く伸びたボンネットからリアへ流れるボディラインは非常に滑らかで、SUVやセダンというよりも、スーパーカーに近いプロポーションで、もちろん、このクルマがそのまま市販されるわけではありませんが、アキュラが今後のデザインを大きく変えようとしていることは、この1台を見るだけでもかなり伝わってきます。
「NEXERA」という名前に込められた意味
今回のコンセプトカーには「NEXERA」という名前が付けられました。
明確には名前の由来などは明かされていませんが、アキュラは2026年にブランド誕生から40周年を迎えており、今回のモデルはその節目に登場したクルマでもあります。
これまでのアキュラが築いてきた歴史をそのまま振り返るのではなく、"次の時代"へ進むためのデザインを示すという意味で、このタイミングでNEXERA Visionを発表したのはなかなか興味深いところです。
アキュラ自身も、今回のコンセプトカーを通じて新しいデザイン言語の方向性を示しており、今後の市販モデルへ展開していく考えを明らかにしています。
バタフライドアを採用した大胆なボディ
エクステリアで最も目を引くのは、スーパースポーツカーのように開閉する「バタフライドア」でしょう。
ドアを上方へ跳ね上げるように開くことで、乗り降りの際にも非常に強いインパクトを与えるデザインになっているほか、ボディ全体もかなり低く抑えられており、フロントからリアにかけて余計なラインを増やさず、滑らかな面で構成されているのが特徴です。
ボディカラーにはマットチタニウム系のカラーが使われ、フロントバンパーやサイドシルなどにはフォージドカーボンを採用しています。
リアには可動式のアクティブリアスポイラーも備えられており、見た目だけでなく空力性能も意識したデザインになっているようです。
アキュラ初の22インチ・センターロックホイール
NEXERA Visionには22インチのセンターロックホイールが装着されており、アキュラとしては初めて採用されたものだそうです。
ホイールにはマットアノダイズ仕上げが施され、フォージドカーボンのインサートも組み合わせられています。
さらに、その奥にはBrembo製のカーボンセラミックブレーキを装備しており、コンセプトカーとはいえ、足回りまでかなり本格的で、全体を通してスポーツカーとしての方向性が感じられる仕上がりとなっています。
ホイールの22インチというサイズもかなり大きいですが、このボディとの組み合わせを見ると、それほど大きすぎる印象を受けないのも面白いところです。
「A」をモチーフにした新しいライト
フロントとリアのライトにも、これまでとは違う新しい考え方が取り入れられており、アキュラの「A」マークをモチーフにしたグラフィックをライトデザインへ取り入れ、ブランドのロゴそのものを新しい形で表現しているのが特徴です。
さらに、ライトを消しているときにはボディと一体化して見え、点灯すると内部から光が浮かび上がるように見える「ファントムライティング」という表現も採用されています。
最近のコンセプトカーでは、ライトを単なる照明ではなく、ブランドの顔としてデザインする例が増えていますが、NEXERA Visionもその流れにあるモデルといえそうです。
インテリアもかなり未来的
インテリア面では、コンセプトカーらしくエクステリア以上に未来的な雰囲気になっています。
ダッシュボードはシンプルにまとめられ、ドライバーの正面には曲面ディスプレイを配置しているほか、物理的なスイッチ類も必要最小限に抑えられており、従来の自動車というより、未来のスポーツカーを思わせるようなコクピットになっています。
シートも一般的なスポーツカーとは少し違った考え方で作られており、フロアと一体になったような低いポジションが特徴で、さらに、シートを大きく動かすのではなく、ステアリングやペダル側をドライバーに合わせて調整するという考え方も採用されています。
NEXERA VisionはEVなのか?
ここは気になるところですが、今回アキュラが公開した情報では、NEXERA Visionのパワートレインについて詳しい説明は行われていません。
そのため、最高出力やバッテリー容量、航続距離といったEVとしてのスペックを現時点で紹介することはできません。
アキュラは電動化を進めていますが、NEXERA VisionについてはEVであることを打ち出すこともなく、エンジンモデルであるとも紹介されていないため、「EVだからこういう性能を持つ」というモデルではなく、まずは次世代アキュラのデザインを示すことを目的としたコンセプトカーと考えたほうがよさそうです。
市販モデルではないからこそ、今回のデザインではかなり自由な表現が採用されているので、このまま発売されなくても、将来的にデザイン含め様々な部分が市販車に反映されていく可能性はありそうですね。
次期RDXから新しいデザインを採用
NEXERA Visionそのものが市販される予定はありません。
ただし、今回発表されたデザイン思想が今後のアキュラ車に展開されることは明らかにされており、次世代RDXがこの新しいデザイン言語を採用する最初の量産モデルになるとされています。
これはNEXERA Visionを見るうえで、かなり重要なポイントです!
つまり、このクルマは「未来のアキュラを想像して作ったコンセプトカー」というだけではなく、これから登場する市販車のデザインを先に見せているモデルでもあります。
次期RDXが実際に登場したとき、NEXERA Visionのどの部分が残されているのかを見るのも楽しみですね。
ちなみに、NSXも最初にコンセプトカーとして発表され、その後市販化されたため、このモデルを起点としたこんな感じのスポーツカーが将来発売される可能性も否定はできません。
NEXERA Visionの主要ポイント
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 車名 | Acura NEXERA Vision |
| 種類 | デザインコンセプト |
| デザイン拠点 | Acura Design California |
| デザイン責任者 | 土田康剛氏 |
| ドア | バタフライドア |
| ホイール | 22インチ・センターロック |
| ブレーキ | Brembo製カーボンセラミック |
| エアロ | アクティブリアスポイラー |
| ボディ素材 | フォージドカーボンなど |
| ライト | 「A」マークをモチーフとしたデザイン |
| 市販化 | 予定なし |
| デザイン展開 | 次世代アキュラ車へ採用予定 |
| 次期RDX | 新デザイン言語を採用する最初の量産モデル |
※NEXERA Visionはコンセプトカーのため、パワートレインや最高出力、航続距離などの詳細なスペックは公表されていません。
ちなみに土田康剛氏はホンダに入社する前は、マツダで日本と米国に25年間勤務し、直近ではマツダ北米事業部のデザイン担当シニアディレクターを務めていた方で、2020年のワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤーを受賞した「Mazda3」などを手掛けたことでも知られています。
2024年にホンダへ入社し現在はアキュラのデザイン方向性を統括されているとのこと。
個人的には「これがアキュラ?」と思わせるところが面白い
個人的にNEXERA Visionを見て一番面白いと思ったのは、やはり「これがアキュラ?」と思わせるほどデザインが変わっていることです。
これまでのアキュラにもスポーティなモデルはありましたが、バタフライドアや22インチのセンターロックホイールを装着した今回のコンセプトカーは、かなり思い切ったデザインになっています。
もちろん、この姿がそのまま市販車になるとは考えにくいでしょう。
それでも、次期RDXをはじめとする今後のアキュラ車に、このデザインの考え方が取り入れられるのであれば、NEXERA Visionを単なるショーカーとして片付けるのは少しもったいない気がします。
特に気になるのが、フロントやリアのライトです。
アキュラの「A」をデザインに取り込んだ新しいライティングは、量産車でも比較的取り入れやすい部分なので、今後のモデルでどのようにアレンジされるのか見てみたいところです。
アキュラにとって2026年はブランド誕生から40年という節目の年でもあります。
そのタイミングで、これまでとは少し違う大胆なデザインを見せてきたNEXERA Visionは、「これからのアキュラは変わります」というメッセージをかなり分かりやすく伝えているクルマなのではないでしょうか。
アキュラの次の40年を示すNEXERA Vision
NEXERA Visionは、スペックや市販化を前提にしたコンセプトカーではありません。
それよりも重要なのは、アキュラがこれからどんなデザインを採用していくのかを、この1台を通して明確に示したことです。
特に次期RDXから新しいデザイン言語が採用されるのであれば、NEXERA Visionは単なる未来予想図ではなく、これから登場するアキュラ車の「原型」のような存在になっていくのかもしれません。
ホンダのプレミアムブランドとしてスタートしてから40年を迎えたアキュラが、次の40年に向けてどんなクルマを作っていくのかという答えを、少しだけ先に見せてくれているコンセプトカーなのだと思います。
※本記事は、アキュラが公開した公式プレスリリースをもとに、2026年8月14日時点で公表されている情報を整理しています。
0 コメント