ディアブロを現代技術で再構築!エッチェントリカV12 ロードスター発表!
サンマリノを拠点とするレストモッドメーカー、Eccentrica(エッチェントリカ)は、ランボルギーニ「ディアブロ」をベースとした新型モデル「Eccentrica V12 Roadster(エッチェントリカV12 ロードスター)」を発表しました。
初代「Eccentrica V12」に続くブランド第2のモデルとなるロードスターは、ディアブロのルーフを取り払ってオープンボディとし、1990年代を代表するスーパーカーを現代の技術によって再構築した、よりドライバーとの一体感を重視したモデルです。
Eccentrica(エッチェントリカ)とはどんなブランド?
Eccentricaは、ランボルギーニ・コレクターでもあるエマヌエル・コロンビーニ氏が設立したレストモッドブランドで、初代ディアブロをベースに車両を一度分解し、各システムを現代的に再設計するという手法を採用しています。
今回のV12 ロードスターでも、1台あたり3,500点以上の専用コンポーネントを開発するなど、単純なオープン化ではなく、車両全体を大幅に作り直しています。
ディアブロをベースにした「Eccentrica V12」のオープンバージョン
Eccentrica V12 ロードスターのベースとなっているのは、1990年代の初代ランボルギーニ・ディアブロです。Eccentricaはディアブロが持つ独特のシルエットや自然吸気V12エンジンというキャラクターを残しながら、現代の技術を投入することで、クラシックスーパーカーの魅力と現代的な走行性能を融合させています。
今回のロードスターでは、そこからさらにルーフを取り払い、オープンエアでV12エンジンのフィーリングを味わえるキャラクターへと発展させています。Eccentricaによれば、これは単純に屋根をなくしたモデルではなく、開放されたキャビンによってドライバーがクルマとのつながりをより直接的に感じられるよう、空力やシャシーまで含めて再設計されたモデルです。
5.7リッター自然吸気V12は550馬力を発揮
パワーユニットには、初代ディアブロ由来の5.7リッター自然吸気V型12気筒エンジンを搭載しています。現代の技術によってECUを再調整するとともに、熱マネージメントやエアフロー効率を改善することで、最高出力550馬力を7,000rpm、最大トルク600Nmを6,500rpmで発生する仕様に仕上げられています。
最高速度は208mph(約335km/h)に達し、トランスミッションには6速ゲート式マニュアルを採用しています。さらに3種類のドライビングモードも設定されており、1990年代のスーパーカーらしいアナログな操作感を残しながら、現代の技術によってパワーの出方やドライビングフィールをより洗練させています。
ルーフを取り払った専用ボディ
Eccentrica V12 ロードスターのボディは、スチールとカーボンファイバーを組み合わせて製作されています。トレッドをワイド化するとともにボディのプロポーションも再調整されており、ディアブロ独特のシルエットを残しながら、よりワイドで安定感のあるスタンスを実現しています。
ルーフを取り払うことで車体周辺の空気の流れも大きく変わるため、開発ではオープンキャビン専用の空力解析も実施されています。屋根をなくすことで走行性能を犠牲にするのではなく、むしろロードスターならではの開放感を高めながら、車両としての安定性も確保することを狙っています。
カーボン補強とセミアクティブダンパー
シャシーについても大幅な改良が施されています。ディアブロの基本プラットフォームをベースにカーボンファイバー製の構造補強を加え、サスペンションジオメトリーも再設計するとともに、専用のセミアクティブダンパーを組み合わせています。
ステアリングには油圧式を採用し、ブレーキには現代的なBrembo製システムを装備することで、電子制御に頼りすぎるのではなく、ドライバーが路面からの情報を直接感じ取れるようなフィーリングを目指しています。Eccentricaが掲げる「アナログ・スーパーカー」という方向性が、こうしたシャシーや操作系にも表れています。
インテリアはレザーとアルカンターラで仕上げる
インテリアにはConnollyレザーやアルカンターラ、アルマイト処理された素材、露出したカーボンファイバーなどを組み合わせています。ディアブロの時代を感じさせるクラシカルな雰囲気を残しながら、素材の質感や仕上げによって現代の高級車としても通用するキャビンへと作り込まれています。
また、V12 ロードスターはオーナーとのビスポークプロセスを通じて1台ごとに仕様を決定する方式となっており、同じ仕様の車両を大量生産するのではなく、それぞれのオーナーに合わせて個別に仕上げられます。
Eccentrica V12 Roadsterは世界限定19台
Eccentrica V12 ロードスターの生産台数は、世界でわずか19台に限定されます。1台ごとにオーナーの好みに合わせた仕様へ仕上げられるため、単なる限定モデルではなく、それぞれが異なる個性を持つコレクターズカーとなります。
なお、Eccentricaの初代V12も19台限定で生産されており、ロードスターも同じ19台という生産規模を維持しています。ブランドとしての希少性を保ちながら、初代モデルとは異なるオープンエアという新しい魅力を加えたモデルといえます。
エッチェントリカV12 ロードスター主要スペック
| 項目 | スペック |
|---|---|
| ベース車両 | ランボルギーニ・ディアブロ(初代) |
| エンジン | 5.7L 自然吸気V型12気筒 |
| 最高出力 | 550馬力 |
| 最大トルク | 600Nm |
| 最高速度 | 208mph(約335km/h) |
| トランスミッション | 6速マニュアル |
| ドライビングモード | 3種類 |
| ボディ | スチール+カーボンファイバー |
| サスペンション | 専用セミアクティブダンパー |
| ステアリング | 油圧式 |
| ブレーキ | Brembo製 |
| 生産台数 | 世界限定19台 |
※スペックはEccentricaが2026年8月10日に公開した公式プレスリリースをもとにしています。
ディアブロの魅力を、ルーフレスでさらに引き出す
Eccentrica V12 ロードスターは、2026年8月14日に「The Quail, A Motorsports Gathering」で実車が初公開される予定です。1990年代のスーパーカーに現代的な性能とオープンエアの楽しさを組み合わせたこのモデルが、実車でどのような存在感を見せるのか注目されます。
このEccentrica V12 ロードスターで特に面白いと感じるのは、最新のスーパーカーとはあえて違う方向を選んでいるところです。現在のハイパーカーでは1,000馬力を超えるモデルも珍しくなく、ハイブリッドや電動化によって驚異的な加速性能を実現するクルマが次々と登場していますが、エッチェントリカV12 ロードスターは550馬力の自然吸気V12と6速マニュアルという、少し前のスーパーカーを思わせる構成を残しています。
特に、電動化が急速に進んでいる現在だからこそ、V12エンジンの音や6速MTのシフト操作、油圧ステアリングから伝わる路面の感覚といった、ドライバー自身がクルマを操作していることを実感できる部分には大きな魅力があります。
レストアとモディファイを組み合わせた「レストモッド」と呼ばれるカスタムやチューニングとも異なる立ち位置のブランドが作り上げた車で、もちろん、最新のEVやハイブリッドスーパーカーと単純に性能を比較するようなクルマではありませんが、速さだけでは測れない「スーパーカーらしさ」を求める人にとっては、非常に興味深い存在ではないでしょうか。
※本記事は、Eccentricaが2026年8月10日に公開した公式プレスリリースをもとに作成しています。
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