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高級PHVスポーツカーなどで話題のフィスカー・オートモーティブ社が破産申請

フィスカー
フィスカー「カルマ」(Fiskerのプレス画像より)

「カルマ」で知られるフィスカーが破産申請。

プラグインハイブリッドのスポーツカー「カルマ」を製造、販売していることでも知られるアメリカのベンチャー自動車メーカー「フィスカー・オートモーティブ社」(Fisker Automotive)が2013年11月22日に連邦破産法11条の適用を申請しアメリカの投資グループに全ての資産を売却することが発表されました。




投資グループへの身売りとなるフィスカーの今後は?

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フィスカー社のロゴ(Fiskerのプレス画像より)

フィスカー社はベンチャー企業として登場し当初は名を馳せましたが、順調な成長を続けていると見られる同じくPHV自動車のテスラとは異なり破産申請というカタチとなってしまいました。

フィスカーは財務状況の悪化により米エネルギー省からの5億2900万ドルの融資の返済が滞っており、以前から投資家や中国系のブランドなどが買収に関心を寄せているなどの情報もありましたが、結果的には投資グループのハイブリッドテクノロジー社が1億6800万ドル相当の不良債権を2500万ドルで落札、フィスカー社の経営権を取得したそうです。

フィスカーの経営悪化の原因は不運が重なったため?

フィスカー
フィスカー「カルマ」(Fiskerのプレス画像より)

フィスカー社は当初は今後の発展が期待されたベンチャーでしたが、基幹部品の電池パックの生産元であるアメリカのA123システムズが2010年に経営破綻した影響によりフィスカーの高級ハイブリッド車「KARMA」の生産と出荷が出来なくなったことで経営が困難になったと言われています。

また、大きな被害を出したハリケーン「サンディ」により輸送中の同社のKARMAが300台も浸水被害にあってしまい、そのうち16台が燃えてしまうという悲惨な事故により合計で30億円以上の被害が出てしまったとも言われており、これらの事案が経営悪化の原因となってしまったようです。


「フィスカー」のオーナーにはディカプリオも。

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フィスカーのシューティングブレークモデル「Surf」Some rights reserved by Autoviva.com
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フィスカーのシューティングブレークモデル「Surf」Some rights reserved by Autoviva.com

フィスカーの高級モデルは世界有数のセレブへデリバリーされているモデルとなっていて、モデルの第一号車は俳優のレオナルドディカプリオのもとに届けられたとのこと。
その他、アルゴアやコリンパウエル、ジャスティン・ビーバーなど世界的なセレブが所有していたとも言われているスタイリッシュなモデルです。



モデル自体はかなりカッコいい感じのするものが多くスポーティなデザインでエコと利便性も兼ね備えた新進気鋭なイメージです。

今後、カルマや新たなモデルの販売や開発を含めた経営再建などがハイブリッドテクノロジー社主導の元でどのように行われるかに注目が集まっています。
高級PHVスポーツカーなどで話題のフィスカー・オートモーティブ社が破産申請 高級PHVスポーツカーなどで話題のフィスカー・オートモーティブ社が破産申請 Reviewed by hossy on 26 11月 Rating: 5
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