ヤンマーが発表した奥山清行氏をデザイナーに迎えて開発したコンセプトトラクター「YT01」 |
■エンツォフェラーリのデザイナーが手掛けたコンセプトトラクター。
ヤンマーが25日に新型のトラクターのコンセプトモデルを公開した事が話題になっています。このコンセプトトラクターの名前は「YT01(Y-CONCEPT YT01 ADVANCED TRACTOR)」。
このトラクターのデザインはピニンファリーナ(Pininfarina S.p.A. )にてデザインディクターを勤め、フェラーリが創業55周年を記念して販売したスーパーカー「エンツォフェラーリ」をはじめ、フェラーリ・599、マセラティ・クアトロポルテなど数々の名車や新幹線E6系電車などの鉄道車両のデザインを担当し今年ヤンマーホールディングスの取締役に就任した奥山清行氏の手掛けたものとなっており、トラクターの概念を打ち崩すようなスポーツカー的なエクステリアに仕上がっています。
■デザインだけじゃない農業をする人の為のデザイン。
公式サイトより、コンセプトトラクター「YT01」の全景画像。 |
このデザインだけ見ると実用性度返しでデザイン優先のコンセプトスタイルのようにも見えてしまいますが、実はそんなことなく、業界でトップクラスとなる視界性と快適性を実現させている点も注目です。
そして凄いのが、無人走行による追従システムを搭載しているところで、一人での作業を効率的に行う事が出来るようになっているそうです。
ヤンマー公式サイトより、無人走行による追従システムで動作するトラクターのイメージ。 |
これにより2台のトラクターを一人でコントロールする事が可能になり、作業を同時に行う事が容易になるなど今までのトラクターの概念を変えてしまいそうな最先端技術が積み込まれているモデルです。
ちなみに、エアコン完備で音楽を聴きながらの農作業も出来るようになるらしいです。
■和製ランボルギーニになれるかもしれない。
コーンズAG公式サイトより、ランボルギーニ製トラクター「R8 DCR」 |
ちなみにフェラーリとともにイタリアを代表する高級車ブランド「ランボルギーニ」はもともとトラクターなどを生産するメーカーで、そこからフェラーリに対抗してスポーツカーブランドとして有名なランボルギーニへとシフトして行きました。
今でもランボルギーニは超高級な新型のトラクター"Lamborghini Nitro Tractor"を発表するなどガヤルドが買えるくらいするトラクターを販売しています。
ヤンマーは今回の発表でトラクターから農業のファッションスタイルまで含め「カッコいい農業」をイメージしたトラクターのコンセプトモデルとして今回発表されたアイデアを、3年をめどに実際のトラクターやコンバインに反映させる考えとのことですので、ある意味「攻め農業」として農業を取り巻くライフスタイルから変えて行き若い人などにも農業の世界に飛び込んできてほしいとの願いを込めた変革なのだろうと思います。
■農家が誇りを持てるメタリックレッド。
美しいレッドのエクステリアカラー。 |
まさにフェラーリのカラーのようなメタリックレッドが美しいトラクターですが、ヤンマーは今までのヤンマーレッドというカラーから進化させた色と発表しており、高級感と力強さに加え農家の人、農業に従事している人が誇りを持てるカラーとしてのメタリックレッドカラーになったと公式サイトにも記載されています。
もしかすると、今後、フェラーリで言うところのロッソコルサやロッソスクーデリアのようにヤンマーブランドを代表したカラーになっていくのではないかなと思いますし、このようなカタチで様々な業種にイノベーションが起きてくる事は大変面白い事なのではないかと考えています。
ヤンマープレミアムブランドプロジェクト公式サイトは以下より
YANMAR PREMIUM BRAND PROJECT
http://yanmar-pbp.jp
同じく公式サイトより新デザインの農業ウエアコンセプト。 |
トラクターの他にも機能性とデザインを両立した農業ウエアのコンセプトも発表されています。
ヤンマーがフェラーリみたいなトラクターの試作車を発表
Reviewed by hossy
on
26 7月
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