自動車の「今」と「これから」をテーマに、車に関連するユニークな話題を配信するニュースサイトです。


マセラティの最新モデル「ギブリ」がついに日本上陸。マセラティギブリの魅力に迫る

マセラティギブリ
マセラティ「ギブリ」シリーズ(画像:Maseratiプレスリリースより)

ラグジュアリーセダン「マセラティギブリ」が日本初公開。

マセラティの日本法人「マセラティ ジャパン」はマセラティの新たなラインナップに加わる中型セダンの最新モデル「マセラティ ギブリ」(Maserati Ghibli)を発表しました。
今回の発表では詳細なスペックと日本での発売日、そして気になる価格も公開されています。


美しいエクステリアが魅力的なマセラティギブリ。

マセラティギブリ
マセラティギブリのイメージ。(画像:Maseratiプレスリリースより)

マセラティギブリはエクステリアが現行のマセラティのラインナップの中には無い新たなデザインとしてデビューします。

マセラティのセダンと言えばクアトロポルテが思い浮かびますが、フロントデザインはマセラティグラントゥーリズモを意識したグリルを配置し、そこから鋭利な形状のヘッドライトへと流れていくデザインは、ある種クアトロポルテよりも若々しく、グラントゥーリズモよりも大人しいイメージのデザインです。

マセラティギブリ
サイドから見たマセラティギブリ(画像:Maseratiプレスリリースより)

フロントフェンダーから緩やかに続く2本のキャラクターラインが美しいサイドのデザインは単なるセダンというイメージを良い意味で4ドアの高級サルーンでありながらもスポーツクーペとしてのアピールが十分に出来ています。

ラグジュアリーでドラマチックなギブリのインテリア。

マセラティギブリ インテリア
ロングホイールベースで実現されたギブリの室内空間(画像:Maseratiプレスリリースより)

マセラティギブリのインテリアはエレガントでスポーティなエクステリアデザインであるにも関わらず、ロングホイールベースによって実現された広い空間が広がっており、以下の項でも書きますが、インテリアの各部位に最高級のソフトレザーを使用したことにより上質な肌触りの内装となっています。
マセラティギブリ シート
上質なレザーを使用したギブリのエレガントな室内。(画像:Maseratiプレスリリースより)
マセラティギブリ 内装
ホワイトをベースとしたカラーリングのインテリア(画像:Maseratiプレスリリースより)

これらのレザーのカラーは様々な組み合わせを行うことが可能で、例えばエレガントなサルーン仕様の内装にしてみたり、あるいは刺激的なスポーツクーペを表現することも出来るようです。

豪華な内装が盛り上げる室内空間。

マセラティギブリ インテリア
ギブリのコックピットはスポーティで豪華な仕上がり(画像:Maseratiプレスリリースより)

ラグジュアリーな室内空間を実現するのは上の項に書いたレザーだけではなく、Bowers & Wilkinsによってギブリ専用に開発されオプションのプレミアムサラウンドシステムを導入することによりさらに高まり、ギブリの室内に搭載された15個ものスピーカーが紡ぎだす音響空間を堪能することも可能です。
搭載されるプレミアムサラウンドシステムのスピーカーはギブリのデザインに統一されている為、デザイン面を崩すこと無く最高の響きを再現することが出来ます。
マセラティギブリ インテリア
多くの操作を可能にするタッチコントロールディスプレイ(画像:Maseratiプレスリリースより)

また、ダッシュボードには8.4インチの大画面ディスプレイを搭載し、タッチコントロール式のディスプレイでは様々なエンターテインメントシステムを含むコンテンツの操作を行うとともに、車載デバイスの多くを画面上でスムーズに操作することが可能となっています。


ギブリは最新テクノロジーが実現させたハイスペックマシン。

マセラティギブリ エンジン
ギブリに搭載されるV6エンジン(画像:Maseratiプレスリリースより)

以前にも発表前の記事でご紹介させていただきましたが、マセラティギブリにはフェラーリと共同開発を行い、エンジンの組み立てをフェラーリが行うハイパワーのV6エンジンが搭載されています。
マセラティギブリSに搭載される3.0 リッター ツインターボ エンジンは、出力は410 ps(301 kW)/5,500 rpm、スポーツ・モードでは550 Nm/1,750 rpmの最大トルクを発揮しスリリングかつ圧倒的なドライビング性能を実現しています。

そこで気になるのは公開されたマセラティギブリS及びギブリS Q4(AWD)の0-100kmの加速とそれぞれのモデルの最高速度ですが、

0-100km/hまでの加速は
マセラティギブリSの0-100km/hが5秒。
マセラティギブリS Q4の0-100km/hが4.8秒を記録しており、

最高速度は
マセラティギブリSが285km/h。
マセラティギブリS Q4が284km/hとなっております。


マセラティギブリのサウンドは以下より↓

以下の動画でギブリのエキゾーストサウンドを聞くことが出来ます。その他にも実際のギブリの車両を様々な角度から撮影したシーンも含まれております。



ギブリSとギブリS Q4の違い。


今回発表されたモデルは2種類あり、1台がマセラティギブリS、もう1台がマセラティギブリS Q4というモデルですが、この2台の違いはギブリS Q4がADW(四輪駆動)モデルという点です。
安定した走りを維持してくれる「Q4」を搭載したギブリS Q4は特殊なプログラミングによって電子制御されており、様々な状況を常に監視し4つの車輪それぞれへのトルク分配量を変化させるシステムとなっています。


ギブリのサイズとスペックの詳細。

マセラティギブリ
マセラティギブリの走行イメージ。(画像:Maseratiプレスリリースより)

ここからはマセラティが発表しているギブリのスペックやサイズなどの詳細を掲載します。
※以下よりマセラティ公式サイトより引用。



マセラティギブリS、ギブリS Q4の詳細スペック↓

寸法及び重量

全長 4,970 mm
全幅 (サイドミラー含まず) 1,945 mm
全高 1,485 mm
ホイールベース 3,000 mm
フロント トレッド 1,635 mm
リア トレッド 1,655 mm
フロント オーバーハング 925 mm
リア オーバーハング 1,045 mm
トランク容量 500 l
燃料タンク容量 80 l
車両総重量  2255kg(ギブリS Q4は2,305 kg)

エンジン

シリンダー数・形式 60° V型 6気筒
総排気量 2,979 cm³
トランスミッション 8速 AT
圧縮比 9.7:1
最高出力 302 kW (410 CV)
最高出力発生回転数 5,500 rpm
最大トルク 550 Nm
最大トルク発生回転数 1,650 rpm
オーバーブーストトルク 550 Nm
オーバーブーストトルク発生回転数 1,750 - 5,000 rpm

消費燃料(燃費)及びCO2排出量

消費燃料 (複合サイクル) l/100 km   10.4(ギブリS Q4は10,5)
消費燃料 (アーバンサイクル)  l/100 km  15.7(ギブリS Q4は15,8)
消費燃料 (エクストラ アーバンサイクル)  l/100 km    7.3(ギブリS Q4は7,6)
CO2排出量 (複合サイクル) g/km    242(ギブリS Q4は246)
CO2 排出量 (アーバンサイクル) g/km 365(ギブリS Q4は368)
CO2 排出量 (エクストラアーバンサイクル) g/km 171(ギブリS Q4は176)


以上はメーカーにより公開されているモデルのスペック情報となっております。



マセラティギブリのグレードと価格。

マセラティギブリ
マセラティギブリS(画像:Maseratiプレスリリースより)

それでは最後に、僕を含めた多くの人が気になっていた日本での販売価格ですが、

マセラティギブリS
総排気量:2979cc
メーカー小売希望価格:940万円(日本での販売価格)

マセラティギブリS Q4
総排気量:2979cc
メーカー小売希望価格:1010万円(日本での販売価格)

となっております。

★ギブリの日本での発表会の模様は以下よりご覧いただけます。


海外仕様ではこの他にもディーゼルモデルなどが用意されていますが、現時点では日本への導入は見送られたとのこと。
ギブリは12月から納車が開始されるということです・

いかがでしたでしょうか?今回はマセラティの新型セダンとしてデビューする「ギブリ」について詳細な情報を含めて掲載致しました。

正直な感覚ではライバルとなるであろうメルセデスベンツEクラスなどの価格帯に合わせてもう少し低価格になるのかと考えていましたが、クアトロポルテより200万円〜300万円程度安い価格設定として日本デビューを飾ることになります。

マセラティギブリ
マセラティギブリS(画像:Maseratiプレスリリースより)

このモデルはクアトロポルテ程のサイズは要らず、グラントゥーリズモのようなスポーツカーでもなく、中型サイズのメルセデスベンツやBMWなどの外車セダンからのステップアップのようなカタチで納車される方が多いかもしれません。

ギブリはマセラティが開発を進めるにあたり「日常生活で満喫することが出来るスポーツサルーン」というコンセプトで誕生したモデルのため、路面などの状況に関わらず楽しむという為に上位車種のギブリS Q4には新開発のオンデマンド式Q4四輪駆動システムが採用されています。

新型マセラティギブリの試乗レビュー動画。

マセラティギブリの試乗レビュー
マセラティギブリS Q4の試乗&レビュー動画。(画像:Saabkyle04より引用)

2014年2月22日追記:登場して間もないマセラティギブリですが、早速、試乗レビューで有名なYouTubeのSaabkyle04のチャンネルにて新たにマセラティギブリS Q4の試乗レビュー動画が公開されました。

この動画では実際に試乗して各部分の使用方法やエンジン、エキゾースト音など、スポーツなどのモードによる変化をはじめ、実際の街乗りの様子やナビゲーションの使用方法まで様々な部分を主観的に撮影されているので、実際にギブリについて気になっている方には参考になる動画だと思います。

マセラティギブリの試乗レビュー動画は以下よりご覧いただくことが出来ます↓


また、これからクアトロポルテやグラントゥーリズモのように、新たなスポーツモデルなどの追加ラインナップも期待される新型車なので、今後のリリース情報にも注目です。


マセラティ・ギブリのエントリーモデルが日本で発売。価格は834万円。

マセラティギブリ
マセラティギブリ(画像:Maseratiプレスリリースより)

マセラティ・ジャパンはギブリのベースグレードとなるエントリーモデルの日本国内での販売を開始しました。※2014年5月10日追記。

こちらのエントリーモデルの「マセラティ・ギブリ」は834万円からとなっており、最初に登場したギブリSなどに比べるとお買い得感のある価格設定となっているのでメルセデスベンツEクラスやSクラス、BMWの5シリーズや6シリーズグランクーペなど、同等のクラスの車種との比較対象となってくるかもしれません。

ちなみに搭載されたエンジンはギブリSに搭載されていたものと同じですが、パワーは最高出力330ps、トルク500Nmに抑えられた仕様となっており、トップスピードは263km/h、0-100km/hまでの加速は5.6秒と、極端なスポーツ性能を求めなければ問題の無い仕様だと思われます。
マセラティの最新モデル「ギブリ」がついに日本上陸。マセラティギブリの魅力に迫る マセラティの最新モデル「ギブリ」がついに日本上陸。マセラティギブリの魅力に迫る Reviewed by hossy on 20 11月 Rating: 5
Powered by Blogger.