スウェーデンの自動車ブランド「サーブ」の新しい親会社が破産申請。 |
■「サーブ」の親会社が破産を申請。
日本では現在は殆ど販売されていないためあまり馴染みの無いブランドですが、自動車ファンの方なら恐らく名前は知っているスウェーデンの自動車メーカー「サーブ」。
名門の自動車メーカーでありながら様々な会社の傘下を転々としながらも2012年から新たな親会社のもとで生産を再開したサーブに今度は「親会社の破産申請」というニュースがWSJやロイター、その他多くの自動車メディアにより報道されています。
■紆余曲折過ぎる「サーブ」の歴史。
紆余曲折な歴史を歩んで来た「サーブ」(画像はサーブ9-3エアロセダン・プレスイメージより) |
1947年に設立されたSAABの自動車部門となるスウェーデンの自動車メーカー「サーブ・オートモービル」については、名門ブランドでありながらも1990年にGMの傘下になったものの、2000年代以降のGMの経営不振、そして2009年のGMの経営破綻により今度はスーパーカーで有名な「ケーニグセグ」に売却されそうになり、その後やっぱりケーニグセグが買収を断念した後に今度はオランダの「スパイカー」に売却。
しかしスパイカーの傘下になって以降も業績が改善出来ず、2011年には2度目の会社更生手続きを申請。その後中国の企業に売却される話になったもののGMが技術流出を恐れて再建案に反対し話が白紙に。
2012年にNEVS社が買収し、昨年後半から生産を再開していました。 (画像はNEVSの傘下になって初めての車が生産された風景・プレスイメージより) |
紆余曲折ありながらも2012年に現在の親会社となるNEVS社(ナショナル・エレクトリック・ビークル・スウェーデンの略)がサーブを買収する事を発表し、昨年2013年の後半からモデルの生産を再開していました。
しかし。。。
2014年8月28日に今度はなんと現在の親会社「NEVS社」が自らの破産法適用を申請したというニュースが報じられました。
サーブ9-3のEVプロトタイプ(画像:プレスイメージより) |
本来なら今年から中国向けのEVモデルを生産する計画だったようですが、親会社NEVS社が資金不足によりサプライヤーの支払いが困難な状況になっていたようです。
現在、サーブは大手自動車メーカーとの出資や共同開発についての交渉を行っているようですが、この先、様々な困難に翻弄されて来たサーブブランドが事業を存続し再び新たなモデルをリリースする事が出来るのかにも注目が集まります。
「サーブ」を買収した親会社が破産を申請。サーブブランドの今後は?
Reviewed by hossy
on
30 8月
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