フェラーリのEV「ルーチェ」が約60億円で落札!新車としてオークション史上最高額に!
フェラーリ初の量産EVとして登場した「Luce(ルーチェ)」が、驚きの価格で落札されました。
2026年8月にRM Sotheby'sが米国で開催した「The Monterey Auction 2026」において、フェラーリ・ルーチェの生産第1号車「Chassis 0」が4,000万ドル(約60億円)で落札!
RM Sotheby'sによると、これはオークションで落札された新車として史上最高額となる記録なのだそうです。
フェラーリ初のEV「ルーチェ」が4,000万ドルに
今回落札されたのは、フェラーリの新型EV「ルーチェ」の最初の生産車。
RM Sotheby'sでは落札前のエスティメートを110万ドルとしていましたが、実際の落札価格はその36倍以上となる4,000万ドルにまで上昇しました。
日本円にすると、1ドル=150円として単純計算で約60億円。
もちろん為替によって日本円換算額は変動しますが、一般的なスーパーカーの価格とは比較にならない金額です。(フェラーリの296GTBの新車が160台くらい買える計算です)
しかも、今回の4,000万ドルという価格は、ルーチェという車種そのものに付けられた通常販売価格ではありません。
出品されたのは、フェラーリの量産EVプログラムにおける最初の生産車「Chassis 0」。
さらに、この車両はチャリティーオークションとして出品され、売却による収益はフェラーリ・ファウンデーションを通じて教育関連の取り組みに全額寄付されます。
「Chassis 0」はフェラーリ初のEV、その最初の1台
今回のルーチェが特別なのは、その出自です。
車両には「Chassis 0」であることを示すプレートが装着されており、ルーチェ・プログラムにおける最初の生産車であることが確認されています。
さらに、フェラーリの特別注文プログラム「Tailor Made」を通じて、この個体専用の仕様に仕上げられました。
つまり今回の落札車は、
フェラーリ初の量産EV
↓
その最初の生産車「Chassis 0」
↓
Tailor Madeによる特別仕様
という、非常に希少性の高い1台だったわけです。
フェラーリにとってEVという新しい時代の始まりを象徴する車だけに、コレクターにとっても特別な意味を持つ個体と言えます。
「Chassis 0」は世界に1台だけの特別仕様
今回4,000万ドルという価格を生み出したもうひとつの要素が、専用のカラーリングです。
「Chassis 0」には、この個体のために開発された「Madreperla Semi-Gloss」という特別なボディカラーを採用。
パールのような光沢を持つこのカラーは、光の角度や強さによってグリーンからバイオレットへと色合いが変化します。
インテリアには「Perla」のメタリック・ル・マンレザーと「Grigio Corvara」のトリムを組み合わせ、通常のブラックとは異なる特別な仕上げとしました。
ホイールとブレーキキャリパーもホワイトで統一されています。
フェラーリの歴史的な1台であることに加え、カラーやインテリアまで専用に仕立てられているわけです。
なぜ110万ドルの車が4,000万ドルになったのか?
今回の落札価格を見ると、「フェラーリ初のEVが4,000万ドルで販売された」と受け取ってしまいそうですが、ここは少し注意が必要です!
RM Sotheby'sが設定していたエスティメート(オークション主催者が事前に設定する落札予想価格の目安)は110万ドル。
それに対して実際の落札価格は4,000万ドルでした。
つまり、通常のルーチェの市場価格が4,000万ドルになったわけではありません。
今回の価格を押し上げた最大のポイントは、「フェラーリ初のEV」という歴史的価値と、「Chassis 0」という最初の生産車であること、さらにTailor Madeによる特別仕様、そしてチャリティーオークションという特殊な条件が重なったことでしょう。
フェラーリの新時代を象徴する最初の1台だからこそ、コレクターにとっては通常の新車とはまったく違う価値を持ったと考えられます。
それにしても、新車のEVが250GTOのような歴史的名車と肩を並べる価格になったのは驚きしかないですが、、、。
フェラーリ初のEVは「クルマ」以上の存在に
今回の4,000万ドルという落札価格は、ルーチェの性能やデザインだけを評価した数字ではなく、むしろ重要なのは、フェラーリが初めて量産EVを送り出す、その歴史的瞬間を所有できることにあるのではないかと思われます。
少し前に同じくフェラーリの限定車「デイトナSP3」が2600万ドル、日本円にして約41億円で落札されたこともニュースになっていましたが、今回は希少なクラシックカーなどではなく新車のEVの価格として考えると、一般的な感覚からすると、価値の基準というか、そのあたりがちょっとおかしくなってしまいそうなプライスですね。
もう車の価値というよりかは、大富豪がチャリティーで多額の寄付をするための「良い意味での口実」に近いような気もしてしまいます。
参考資料
・RM Sotheby's「First Ferrari EV Sells for $40 Million, Becoming the Most Expensive New Car Ever Sold at Auction」
RM Sotheby's 公式記事
※本記事は、RM Sotheby'sが公開したオークション結果および車両情報をもとに作成しています。価格や車両仕様などは、掲載時点での公開情報に基づくものです。
0 コメント