アルファロメオが新型コンセプトカー「クオーレロッソ」を世界初公開!アルファロメオの未来像を示すモデルに。

アルファロメオが新型コンセプト「クオーレロッソ」を世界初公開!375馬力のV6ハイブリッドも想定した次世代スポーツGT

アルファロメオが、ブランドの未来を示す新型コンセプトカー「Cuorerosso(クオーレロッソ)」を世界初公開しました!

2026年10月12日に開幕するパリモーターショーで披露されるこのモデルは、これからのアルファロメオがどのようなクルマを作っていくのかを示すデザインスタディで、低く構えた2+2シーターのクーペボディに、イタリア車らしい流麗なスタイリングとドライバーを中心に考えられたインテリアを組み合わせています。

さらに、将来のパワートレインとして、最高出力375馬力を想定した2.9リッターV6ハイブリッドも提示されました。電動化が進む時代でも、アルファロメオらしい走る楽しさや情熱を大切にする。その考え方を、デザインから技術に至るまで一台に凝縮したコンセプトカーとなっています。

「赤」と「心」を組み合わせたクオーレロッソ

アルファロメオ「Cuorerosso(クオーレロッソ)」

モデル名の「クオーレロッソ」は、イタリア語の「Cuore(心)」と「Rosso(赤)」を組み合わせたもの。赤はアルファロメオにとって、情熱やスポーツ性能を象徴する重要な色であり、「心」にはクルマとドライバーの間に生まれる感情的なつながりが込められています。

今回のコンセプトでは、そんなイタリアらしいデザイン、スポーツ性能、そして赤という3つの要素を組み合わせ、ブランドのアイデンティティを新しい形で表現しています。

アルファロメオ「Cuorerosso(クオーレロッソ)」

ボディカラーには「Liquid Ink Red」と呼ばれる新色を採用。アルミニウムのベースに着色された透明層を組み合わせることで、光の当たり方によって色合いが変化する、奥行きのある仕上がりを実現しました。

アルファロメオ「Cuorerosso(クオーレロッソ)」

明るい光の下では鮮やかな赤が浮かび上がり、見る角度によっては黒に近い深い色合いへと変化するのも特徴で、単に赤く塗装するのではなく、ボディそのものが内側から発光しているような印象を狙っており、アルファロメオが大切にする情熱的なイメージを視覚的に表現しています。

全長4.7mの低い2+2シータークーペ

クオーレロッソのボディサイズ

クオーレロッソのボディサイズは、全長4,700mm、全幅1,980mm、全高1,331mm。ホイールベースは2,930mmで、車両重量は1,750kgとされています。

全高を低く抑えながら、全幅を広く取ったプロポーションにより、スポーツカーらしい構えを強調。2+2シーターのパッケージを採用し、グランツーリスモの優雅さとスーパーカーのような存在感を融合させています。

クオーレロッソのデザイン

フロントには、アルファロメオを象徴する盾形グリル「スクデット」と、左右のヘッドライトを組み合わせた新しい表情を採用。グリルには、ブランドの歴史を象徴する十字架と蛇のモチーフを連想させる三角形の発光パーツが組み込まれており、伝統的な意匠を現代的なライティング技術によって表現しています。

アルファロメオを象徴する盾形グリル「スクデット」

サイドでは、フロントからリアへと伸びるウェッジラインがボディに緊張感を与え、後端は「コーダ・トロンカ」と呼ばれる、切り落としたような形状に仕上げられています。

アルファロメオ・クオーレロッソ

このリアデザインには、アルファロメオが長年培ってきたスタイリングと空力へのこだわりが反映されており、リアにはスクデットをモチーフにしたリアウインドウと2つの円形テールランプを配置。ドアハンドルを目立たせない処理や、ボディ表面の段差を抑えたフラッシュサーフェス化されたウインドウも採用し、全体をすっきりとした印象にまとめています。

空気抵抗係数は0.28。低いボディと滑らかな面構成、リアディフューザーなどを組み合わせ、見た目の美しさだけでなく空力性能も追求しており、デザインと機能を切り離さずに考えるアルファロメオの姿勢がうかがえます。

インテリアはドライバーを中心に構成

アルファロメオ・クオーレロッソ ドアの開き方

特徴の一つでもある観音開きのドアを大きく開けて乗り込むスタイルのインテリアも、エクステリアと同じくドライバーとのつながりを重視した設計となっています。

4つの独立したシートを備え、乗員を包み込むような形状とスポーティなドライビングポジションを採用。ダッシュボードは1967年の「33ストラダーレ」から着想を得ており、水平基調のデザインによって軽快さと安定感を表現しています。

特徴的なのが、メーター表示を切り替えられる可変式のメーターグラフィック(インストルメント・クラスター)技術「Cannocchiale Vivente」です。

アルファロメオ・クオーレロッソのメーター表示

通常の「Immersivo」では2つの表示部を使った構成となり、「Concentrato」では2つの表示部が一体化するように動き、必要な情報に集中できる表示へと変化します。運転に集中したいときには表示する情報を必要最小限に絞るという考え方で、情報を増やすことばかりが先進的なインターフェースではない、というアルファロメオの姿勢が感じられます。

この構造、具体的にはディスプレーが2枚重なって収納されており、、2画面表示になる際には横に開いた後に後ろから右側のディスプレーが前に出てくる仕組みのようですね。

アルファロメオ・クオーレロッソ メーター2画面

走行モードは「Cruise」「Sport」「Quadrifoglio」の3種類を用意。それぞれのモードに応じて、クルマとの対話や運転への集中度を変化させる仕組みとなっており、日常的な移動からスポーティなドライビングまで、異なる走行シーンに対応することを想定しています。

また、ステア・バイ・ワイヤ方式のステアリングシステムを採用。機械的な接続に頼らず電気信号によって操舵を制御する方式でありながら、触覚や音によるフィードバックを通じて、ドライバーがクルマとの一体感を得られるよう工夫されています。

アルファロメオ・クオーレロッソ ステアリング
アルファロメオ・クオーレロッソ センターコンソール・マグマディスプレイ

センターコンソールには、タッチ操作とロータリーダイヤル、走行モードセレクターなどを組み合わせた「Magma Display」を配置。デジタル技術と物理的な操作系を融合させ、必要なときに直感的に操作できるよう配慮されており、画面上の操作だけに頼らない使い勝手を目指しています。

赤を基調にした素材選びにもこだわり

アルファロメオ・クオーレロッソのインテリアデザイン

インテリアには、ポルトローナ・フラウのヌバックをはじめ、上質な素材を採用。さらに、製造工程で発生した産業廃棄物を60%含む再生レザーや、ヨットレースチーム「ルナ・ロッサ」の技術から着想を得た軽量素材も取り入れ、質感と機能性、環境への配慮を両立させています。

アルファロメオ・クオーレロッソ センターコンソール2

センターコンソールには、マグマをイメージした模様から赤い光が浮かび上がる演出も採用。アルファロメオが掲げる「Bellezza Necessaria(必要な美しさ)」という哲学のもと、素材や照明にもデザインと機能を融合させています。

将来の市販モデルは複数のパワートレインを想定

アルファロメオ・クオーレロッソ パワートレイン

今回の発表では、同社は今後、フル電動、プラグインハイブリッド、マイルドハイブリッド、フルハイブリッドなど、複数のパワートレインを展開する構想を示しており、さらに、高性能モデル向けには、2.9リッターV6エンジンとフルハイブリッドシステムを組み合わせた四輪駆動仕様も想定しているとのこと。

最高出力375馬力を目指す構成が示されていますが、あくまで将来的な構想の段階のため、現時点では具体的な市販モデルや発売時期は明らかになっていません。

アルファロメオの未来を示すコンセプトカー

アルファロメオ・クオーレロッソ

アルファロメオは、クオーレロッソについてアルファロメオの未来像を提示するマニフェストであり、スタイル、機能、テクノロジーにおける新たな表現方法を探求し、アルファロメオが新たなモビリティ時代に向けて進むべき方向性を示しているモデルであると発表しています。

流麗なクーペスタイルやドライバーを中心にしたインテリア、そして複数のパワートレインを想定した将来構想からは、電動化を進めながらも走る楽しさを大切にするアルファロメオの姿勢が感じられます。

クオーレロッソは市販車を直接予告するモデルではなく、アルファロメオの今後のデザインや技術の方向性を示すコンセプトカーなので、このモデルがそのまま市販化されるわけではありませんが、今回示されたデザインや技術が今後のモデルにどう反映されるのか、引き続き注目したいところです。

参考資料

Alfa Romeo / Stellantis Media
World premiere of Alfa Romeo Cuorerosso