アストンマーティン「DBX GT」登場!727馬力の高性能ラグジュアリーSUVに。
アストンマーティンは2026年10月1日、新型SUV「DBX GT」を発表しました。
「DBX S」に続いて登場する新たなDBXで、今回のモデルではスポーティな走りを前面に押し出すのではなく、ラグジュアリー性や快適性、日常での使いやすさをより重視しています。
とはいえ、性能まで控えめになったわけではありません。4.0L V型8気筒ツインターボエンジンは727馬力、最大トルク900Nmを発揮し、0-100km/h加速は3.3秒、最高速度は310km/hに到達します。
「速いSUV」なのはDBX Sと同じですが、DBX GTではその速さを少し隠すような、落ち着いたキャラクターに仕上げられました。
DBX Sとは異なる「ラグジュアリー」路線
アストンマーティン「DBX」は、2020年に登場した同ブランド初のSUVです。
DBX Sがスポーティなデザインや走行性能を強くアピールするのに対して、DBX GTではエレガントで控えめなスタイルを採用。アストンマーティンによれば、スポーティな攻めた表現よりも「静かなカリスマ性」を持つSUVを目指したとのこと。
フロントには新しいダブルベーン式グリルを採用し、明るい仕上げとダーク仕上げから選択可能。サイドには、研磨仕上げとサテン仕上げを組み合わせた2ピースのメタル製サイドストレイクを装備しています。
また、フロントバンパー下部やサイドシル、リアディフューザーをボディ同色とすることで、DBX Sよりもすっきりとした印象に。22インチの鍛造ホイールにはオールシーズンタイヤを組み合わせ、快適性やロードノイズにも配慮されています。
よりスポーティな雰囲気を求める場合は、23インチホイールとタイヤのパッケージも選択できるようです。
727馬力のV8エンジンを搭載
ラグジュアリー志向になったとはいえ、パワートレインはかなり強烈です。
搭載されるのは4.0L V型8気筒ツインターボエンジンで、最高出力727馬力、最大トルク900Nmを発揮。ミッドシップスーパーカー「Valhalla」と共通するターボチャージャー技術も採用されています。
0-100km/h加速は3.3秒、最高速度は310km/h。さらに420mmのフロントと390mmのリアにカーボンセラミックブレーキを装備しており、727馬力を受け止める制動力も確保されました。
ステアリングギア比もDBX Sと同じくクイックな設定とされ、SUVとしてはかなり俊敏なハンドリングを実現。一方で、最小回転直径は12mに抑えられており、街中での扱いやすさも考えられています。
サスペンションを見直して乗り心地を向上
DBX GTでは、サスペンションにも独自の改良が加えられました。
ダンパーの設定を見直したほか、新しいダンパーバルブシステムを採用。路面の細かな凹凸や段差などから伝わる振動を抑えながら、スポーツ走行時にはしっかりとしたボディコントロールを維持する狙いです。
さらにドライブモードに応じてスプリングレートを変化させることで、コーナリング時のロール剛性も調整。乗り心地を重視した走りから、ワインディングなどでのスポーティな走行まで対応できるよう仕上げられています。
トランスミッションも9速ATのシフトフィールを調整し、低速走行では滑らかに、アクセルを踏み込んだ際には素早く力を伝える設定とのこと。
単に乗り心地を柔らかくしただけではなく、DBX Sが持つ走行性能を維持したまま快適性を高めたところが、DBX GTの面白いところではないでしょうか?
快適性を高めたインテリア
インテリアでは、DBX GT専用のシートが採用されており、フロントとリアのシートはクッション性やサイドサポートを見直し、クッション内部には10mm厚のメモリーフォームを追加。長時間のドライブでも快適に過ごせるよう、座り心地を高めています。
さらにリアには左右独立したシート形状を採用。5人乗りとしての実用性を保ちながら、後席にもフロントシートと統一されたデザインやサイドサポートを与えています。
インテリアにはセミアニリンレザーや毛足の長いフロアマットなど、上質な素材を採用。キルティングやパーフォレーションを施したパネルも用意され、モノトーン、デュオトーン、トリトーンの配色から好みに合わせて選べるようになっています。
さらに、防音材や防音合わせガラスを採用することで、ロードノイズや風切り音、交通騒音を低減。アストンマーティンによると、走行中の会話の明瞭度を示す「Articulation Index」は13%向上したとのことです。
毛足の長いカーペットも遮音性だけでなく、室内の高級感を高める役割を担っています。
727馬力でも「静かに速い」DBX GT
新型DBX GTは、DBX Sと同じ727馬力の4.0L V8ツインターボを搭載しながら、そのキャラクターはかなり異なります。
スポーツSUVとしての強烈な性能を持ちながら、それを外観や乗り味で必要以上に主張せず、快適性や静粛性、インテリアの質感を高めました。
「速さを楽しむためのSUV」から一歩進んで、「普段はラグジュアリーSUVとして使い、必要なときにはスーパーカー並みの性能を引き出せるSUV」という方向に仕上げられたようです。
727馬力という数字だけを見るとかなり過激なSUVですが、実際のキャラクターはむしろ落ち着いたもの。アストンマーティンがいう「静かなカリスマ性」という表現が、意外とぴったりなのかもしれませんね。
新型DBX GTの初回納車は2026年第4四半期から開始される予定です。
参考資料
Aston Martin Media「ASTON MARTIN DBX GT: ULTRA REFINEMENT, EFFORTLESS PERFORMANCE」
公式プレスリリース
Aston Martin Japan「ASTON MARTIN DBX GT 格上の洗練、軽やかなパフォーマンス」
日本語プレスリリース(PR TIMES)
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