新型「ジャガー・Type 01」を正式発表!

ジャガー・Type 01登場!1,030馬力、0-100km/h加速3.2秒の4ドアラグジュアリーGT。

ジャガーが、新たな時代の幕開けを告げる市販モデルを発表しました。

2026年10月6日、ニューヨークでワールドプレミアされたのが、新型ラグジュアリー4ドアGT「Type 01(タイプ ゼロワン)」です。

これまでのジャガーとはかなり雰囲気の違うデザインをまとったType 01は、新生JAGUARとして初めて登場する市販車。1,030馬力を発生する3モーターの電動パワートレインを搭載し、0-100km/h加速は3.2秒という、とんでもない性能を持つ4ドアGTに仕上げられています。

新生JAGUARの「最初の1台」

新型「ジャガー・Type 01」を正式発表!

Type 01は、単なる新型電気自動車というより、これからのジャガーを象徴するモデルとして開発されています。

低く構えたルーフに長いボンネット、伸びやかなリアオーバーハング、そして23インチホイールという大胆なプロポーションを採用。

新型「ジャガー・Type 01」のデザイン

一見するとこれまでのジャガーとは異なるスタイルで、かなり未来的ですが、ジャガーが過去に生み出した「E-TYPE」や「XJS」の流れも意識されており、伝統を残しながら新しい方向へ進もうとしていることが分かります。

新型「ジャガー・Type 01」のデザイン

このモデルについては、発表されるよりもかなり前からカモフラージュしたプロトタイプをチラ見せするプロモーションが行われており、その段階ではジャガーのイメージとは正反対なカラフルで奇抜なものが多かったため、逆に今回の正式発表では、むしろ意外にジャガーっぽさが残っていたなという印象です。

ジャガーはType 01について「A Copy of Nothing(なにもののコピーではない)」という精神を掲げています。

新型「ジャガー・Type 01」のリアデザイン
サイドにはジャガーのロゴの入ったプレート

確かに、最近の電気自動車によくある「空気抵抗を減らしました」という雰囲気のデザインとは少し違います。電気自動車になっても、ジャガーらしいドラマチックなスタイリングを捨てないという意思がかなり強く感じられるモデルです。

1,030馬力の3モーターEV

新型「ジャガー・Type 01」の性能

Type 01のパワートレインには、ジャガー専用に開発された「Jaguar Electric Architecture(JEA)」を採用。

トライモーター・テクノロジーによって最高出力1,030PS、最大トルク1,365Nmを発生し、0-100km/h加速はわずか3.2秒。100km/hから180km/hまでの中間加速も4.0秒とされています。

4ドアのラグジュアリーGTとしては、かなり強烈な数字です。

しかもジャガーが強調しているのは、単純な最高出力だけではありません。

50:50の前後重量配分に加え、インテリジェント・トルクベクタリングを採用し、3基のモーターからのパワーを必要な場所へ正確に配分。単に「1,000馬力あります」というだけではなく、ジャガーらしいドライビングフィールを実現することにも力を入れています。

フォーミュラE世界選手権で2度のチャンピオンに輝いたJAGUAR TCS RACINGの知見も開発に活用されているとのこと。

大きくて速い電気自動車を作るだけなら、ジャガーである必要はありません。Type 01では、そのあたりもしっかり意識されているようです。

720kmの航続距離と13分の急速充電

新型「ジャガー・Type 01」の性能 EV

バッテリー容量は118kWh。

850Vの電動アーキテクチャと組み合わせることで、航続距離はEPAモードで最大400マイル、WLTPモードでは最大450マイル、約720kmが見込まれています。

さらに350kWの急速DC充電器を使用すれば、最短13分で最大200マイル、約321km分の航続距離を確保できるとしています。

もちろん、これらの航続距離は正式な認証試験前のメーカー推定値であり、実際の走行環境では変動します。

それでも、1,000馬力を超える高性能EVでありながら、長距離GTとして使える航続距離と急速充電性能を狙っているところはType 01の大きな特徴です。

空気抵抗係数Cd 0.23のボディ

新型「ジャガー・Type 01」の性能 空力

Type 01はデザインだけでなく、空力性能にもかなり力を入れています。

アクティブベーンや3段階展開式スポイラーなどを採用し、ジャガー史上最も優れた空力性能を実現。空気抵抗係数はCd 0.23とされています。

ボディ表面を見ても、ドアハンドルや各種センサーなどを必要なときだけ現れるように設計することで、できるだけクリーンな造形を追求しています。

新型「ジャガー・Type 01」のリアデザイン

特にリアはかなり特徴的で、リアガラスをなくしたテールゲートとフルワイドのライトを組み合わせ、彫刻作品のようなデザインに仕上げられています。

新型「ジャガー・Type 01」のリアデザイン

最近のEVでは空力性能を優先するあまり、似たようなシルエットになってしまう車も少なくありませんが、その中でType 01は、空気抵抗を抑えながらも「とにかく目立つ」というジャガーらしい方向へ振っているのが興味深いところです。

4人のために分けられたインテリア

新型「ジャガー・Type 01」のインテリア(内装)デザイン

エクステリアだけでなく、インテリアもかなり個性的です。

キャビン中央には「セントラルスパイン」と呼ばれる構造を配置し、室内を4つの独立したゾーンに分けています。

中央部分にはブラス、つまり真鍮をイメージしたアルミニウム製フィニッシャーを縦方向に配置。大きなボディサイズを生かしながら、乗員それぞれの空間を独立させています。

新型「ジャガー・Type 01」のインテリア(内装)デザイン

ディスプレイもかなり大型で、24インチの一体型ガラスOLEDディスプレイを採用し、さらに運転席と助手席の間には7インチのセンタータッチスクリーンを配置しています。

新型「ジャガー・Type 01」のインテリア(内装)デザイン

音響面では「ジャガー・イマーシブ・サウンド・システム」を搭載し、ダッシュボードいっぱいに広がるパノラマティック・サウンドバーを採用。音に合わせて振動するセンサリー・オーディオ・シートも組み合わせています。

新型「ジャガー・Type 01」のインテリア(内装)デザイン

電気自動車だから静かなのは当たり前。そこで今度は「静かな室内でどう音を楽しませるか」という方向へ進んでいるあたりも、現代の高級GTらしいところです。

Type 01は日本の価格は2,188万円から

新型「ジャガー・Type 01」の日本での発売価格は2188万円から

Type 01は英国で設計、開発、製造され、2027年に受注を開始する予定です。

日本向けのプレスリリースでは、車両本体予定価格は「Type 01 1030」が2,188万円、「DESIGN VISION」が2,552万円からとされています。

「DESIGN VISION」は、Type 01のキュレーションシリーズ第1弾として、オリジナルのビジョンモデルのコンセプトを受け継いだモデルです。専用色の「ビジョナリーシルバーサテン」なども設定されています。

ジャガーとしては、かなり思い切った価格帯ですが、1,030PSの3モーターEVであることを考えると、このクルマが単なる実用的な電気セダンではないことは明らかです。

「新しいジャガー」は本当に定着するのか

Type 01は、ジャガーにとって単なる新型車以上の意味を持っています。

ジャガーは今回のワールドプレミアを「1935年にJAGUARというブランド名が誕生して以来、最大の節目」と位置付け、「JAGUARの復活」とまで表現しています。

これまでのジャガーを知っている人ほど、Type 01のデザインには驚くかもしれません。

E-TYPEのようなロングノーズのスポーツカーや、XJのようなエレガントなセダンとはまったく違う方向へ進みながら、その「人目を引くこと」へのこだわりは確かに受け継がれています。

ジャガーがこれまで築いてきた歴史をそのまま再現するのではなく、電動化された時代に「ジャガーらしさとは何なのか」を改めて作り直そうとしているようにも見えます。

2,000万円を超える価格の4ドアGTということで誰でも買えるクルマではありませんが、これから登場する新世代ジャガーがどのような方向へ進むのかを占ううえでは、かなり重要な1台になりそうです。

参考資料

JAGUAR Japan Media Centre
https://pr.jlrj.jp/articles/a2eaa615-582e-44b1-80d8-9d318296ca47

JAGUAR「Type 01」公式サイト
https://www.jaguar.com/ja-jp/type-01.html