ほとんど走っていない「ランボルギーニ・レヴェントン・ロードスター」がオークションに登場!
ランボルギーニが2009年に発表した超希少なスーパーカー「レヴェントン・ロードスター」が、オークションプラットフォーム「JOOPITER」に登場しました。
今回出品されたのは2010年式の車両で、注目すべきは、その走行距離がわずか29マイル(約47km)とのことで、新車として納車された後、ほとんどの期間を個人ガレージで保管され、公道での登録もされていないという、驚くほどオリジナルの状態を保った1台です。
オークションでの推定価格は300万〜400万米ドル。生産台数がわずか15台という希少性に加え、製造当時の部品が数多く残されていることも、このクルマの価値を高めています。
世界15台だけの「レヴェントン・ロードスター」
レヴェントン・ロードスターは、2007年に登場したクーペモデル「レヴェントン」をベースに、ルーフを取り払ったオープンモデルとして2009年に発表されました。
生産台数はわずか15台。クーペ版も20台の限定生産でしたが、ロードスターはさらに希少な存在となっています。
デザインのモチーフとなったのは、現代の軍用航空機や航空宇宙技術で、鋭く折れたようなボディパネルや幾何学的な造形を採用し、当時のランボルギーニの市販モデルとはひと味違う、ステルス戦闘機を思わせるスタイリングに仕上げられています。
車名の「Reventón」は、1943年の闘牛で知られる雄牛の名前に由来し、スペイン語では「爆発」や「破裂」といった意味を持ちます。ランボルギーニらしい闘牛の伝統を受け継ぎながら、その姿も名前も強烈な個性を持ったモデルです。
レヴェントンが重要なのは、単に台数の少ない特別仕様車だったからではありません。ランボルギーニが通常の量産モデルとは異なるデザインや技術を大胆に試す「Few-Off」という考え方を、現代的な形で示したモデルのひとつでもあります。
その後、この「Few-Off」という方向性は「ヴェネーノ・ロードスター」「チェンテナリオ・ロードスター」「シアン・ロードスター」などへと受け継がれていきました。
また、レヴェントンが登場した当時のフラッグシップモデルはムルシエラゴでしたが、レヴェントンのデザインの一部が、その後にリリースされたアヴェンタドールにも継承されるなど、両モデルの中間的なデザインであることも魅力です。
6.5リッターV12エンジンは670PSを発生
レヴェントン・ロードスターの心臓部には、排気量6,496ccの自然吸気V型12気筒エンジンを搭載しています。
最高出力は670PS(約661馬力)を8,000rpmで発生。トランスミッションには6速の自動化マニュアル「e-gear」を組み合わせ、0-100km/h加速は3.4秒、最高速度は330km/hと公表されています。
現在では1,000馬力を超えるスーパーカーも珍しくなくなりましたが、レヴェントンが登場した当時、自然吸気V12エンジンと戦闘機のようなデザインを組み合わせた存在感は非常に強烈なものでした。
しかもロードスターでは、ルーフのない開放的なコックピットからV12エンジンのサウンドや加速を味わえます。性能の数字だけでなく、エンジンの存在そのものを楽しむという意味でも、現在の電動化された高性能車とは違う魅力を持つモデルです。
コックピットも戦闘機をイメージ
外観だけでなく、インテリアにも航空機から着想を得たデザインが取り入れられています。
メーターパネルには3つの液晶ディスプレイを採用し、走行情報をデジタル表示。表示レイアウトを切り替えられるほか、Gフォースの情報も確認できる構成となっています。
ディスプレイは削り出しのアルミニウム製構造体に収められ、周囲にはカーボンファイバーを配置。金属やカーボンといった素材を組み合わせることで、航空機のコックピットを思わせる空間を作り上げています。
今回出品された車両は、「Grigio Reventón」と呼ばれる専用のグレー系ボディカラーを採用。インテリアはブラックとグレーのレザーおよびアルカンターラで仕上げられています。
派手な色や装飾で特別感を演出するのではなく、戦闘機をイメージした形状や素材によって個性を表現しているところも、レヴェントンらしい部分です。
2010年からほとんど走っていない特別な1台
今回の出品車は2010年5月にシンガポールのディーラー「EuroSports Auto」へ納車され、同年7月7日に最初のオーナーへ販売されました。
その後は長期間にわたって安全な個人ガレージで保管され、公道での登録はされておらず、走行距離は新車時からわずか29マイル(約47km)にとどまっています。
スーパーカーのオークションでは、走行距離の少なさが価値を左右することがありますが、この車両の場合は、メーターの数字が小さいだけではなく、2026年1月に実施された整備では、製造当時の部品がどれほど残っているかについても詳しく確認されています。
たとえば、エンジンの駆動ベルトは2009年の第39週に製造された純正品で、タイヤも2009年製。フロントブレーキディスクに貼られた工場組み立て時の確認用ステッカーも残っています。
さらに、e-gearのクラッチ摩耗量はわずか0.1mm。コンピューター診断では、エンジンが稼働していた時間の95%以上で回転数が1,400rpm未満だったことも確認されたといいます。
ほぼ未使用でも整備は欠かせない
長期間ほとんど走っていないと聞くと、機械的にも新車同然なのではないかと思うかもしれません。
しかし、クルマは走行距離が少なければ、それだけで状態がよいとは限りません。ゴム製部品やタイヤ、各種フルードなどは、走行していなくても時間の経過によって劣化するためです。
今回の車両も、2026年1月に専門業者「Auto Cura」による整備を受けており、各種フルードの交換やフィルターの交換、新しいバッテリーの搭載、燃料系統の洗浄と新しい燃料の補充、e-gearシステムの診断などが実施されました。
つまり、走行距離47kmという数字だけでなく、長期保管されてきた車両を維持するための整備と、純正部品が残されていることの確認まで含めて、今回の出品車の特徴となっています。
もっとも、今後オーナーが公道で走らせる場合には、長期間の保管に伴う追加整備が必要になる可能性もあります。コレクションとして保管するのか、実際に走らせるのかによっても、購入後の扱いは変わってきそうです。
ほとんど新車のまま?推定価格は300万〜400万米ドル
JOOPITERが提示する今回の車両の推定価格は、300万〜400万米ドル、日本円にすると約4億7,072万2,500円〜約6億2,763万円と予想されているとのこと。
車両には、欧州仕様で製造されたことを証明するランボルギーニ発行の書類に加え、保証書、オーナー向け書類、スペアキー、工具セットなども付属しているとのことで、車両のコンディションも合わせると、ここまで納車された時に近い状態を保ってきた個体も少ないのかもしれませんね。
世界に15台しかないレヴェントンのオープン仕様というだけでも特別ですが、走行距離が47kmしかない、しかも公道も走っておらず、納車後はずっと個人のガレージに保管されていたという限りなく新車に近いような状態で残されていたのもすごいです。
その上で製造当時の部品を数多く維持したまま保管されてきたという点も、コレクターにとってかなり大きな魅力になりそうです。
参考資料/画像
JOOPITER「2010 Lamborghini Reventón Roadster」
https://www.joopiter.com/auctions/clutch-lamborghini-reventon-roadster/2010-lamborghini-reventon-roadster
JOOPITER「The Reventón was never meant to be business as usual」
https://www.joopiter.com/stories/clutch-lamborghini-reventon-roadster











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