マンタイ創立30周年!合計30台限定のポルシェ「911 GT3 Cup MR 30」&「718ケイマン GT4 RS Clubsport MR 30」
ポルシェのレーシングカー開発やモータースポーツ活動で知られるマンタイ・レーシングが、創立30周年を記念した2台の特別な限定モデルを発表しました。
今回登場したのは「ポルシェ 911 GT3 Cup MR 30」と「718 Cayman GT4 RS Clubsport MR 30」。
どちらもマンタイが長年にわたってサーキットで培ってきた開発技術を注ぎ込んだ公道走行を前提とせず、サーキットでの性能を追求したレーシングモデルで、モータースポーツ愛好家やコレクター向けにそれぞれ15台のみが生産されます。
4.2リッターエンジンを搭載する「911 GT3 Cup MR 30」
マンタイ・レーシングの創立30周年記念モデルのひとつが、「ポルシェ 911 GT3 Cup MR 30」です。
ベースとなるのは、992.1世代の「911 GT3 Cup」。エンジンには排気量4.2リッターの水冷水平対向6気筒エンジンを搭載し、最高出力は560馬力(412kW)に達します。
トランスミッションは6速シーケンシャル式で、後輪を駆動。エンジンの排気量を拡大しただけでなく、空力性能や冷却性能、サスペンションなども総合的に見直されています。
マンタイが目指したのは、911 GT3 Cupと、より高性能な911 GT3 Rの中間に位置するパフォーマンス。エンジンの強化に加え、車両全体のバランスを磨き上げることで、サーキットでの速さと扱いやすさを追求しています。
空力性能と冷却性能も徹底的に強化
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| 画像:マンタイ・レーシング公式サイトの車両紹介ページより引用 |
ボディにはリサイクルカーボンファイバー製のパーツを採用。フロント周辺やボンネット、リアボディ、ホイールアーチ、リアウイングなどを専用設計とし、空気の流れを整えながらダウンフォースを高めています。
冷却システムでは、フロント中央にラジエーターを配置するレイアウトを採用。冷却効率を高めるだけでなく、ラジエーターを車両前方の左右端から離すことで、接触時の損傷リスクを抑える狙いもあります。ブレーキ冷却用のエアインテークも拡大され、過酷なサーキット走行での負荷に対応しています。
足回りには6方向に調整可能な車高調整式サスペンションを採用。専用の鍛造ホイールによって、標準的なホイールセットと比べて3.8kgの軽量化も実現しました。
なお、このモデルの開発につながった仕様は、ニュルブルクリンク北コースでの実戦的な走行試験でも性能を確認。出力を抑えた開発段階の車両ながら、NLSの24.358kmコースで7分58秒605というラップタイムを記録しています。
ケイマンのレーシングカー開発10年を締めくくる「718 Cayman GT4 RS Clubsport MR 30」
もう1台の記念モデルが、「ポルシェ 718 Cayman GT4 RS Clubsport MR 30」です。
こちらは、マンタイが約10年にわたって続けてきたケイマンベースのレーシングカー開発を集大成するモデル。初代981世代のケイマン GT4 Clubsport向けに開発したホモロゲーションキットから始まり、さまざまなレース活動や開発プロジェクトを通じて積み重ねてきたノウハウが盛り込まれています。
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| 画像:マンタイ・レーシング公式サイトの車両紹介ページより引用 |
エンジンは最高出力500馬力の仕様で、911 GT3 Cup MR 30のような排気量拡大ではなく、軽量化と空力性能の改善を中心に性能を引き上げています。
カーボンファイバー製のフェンダーやボンネット、フロントバンパー、フロントスプリッター、リアバンパー、リアウイングなどを採用。専用の軽量ホイールも組み合わせ、ベースモデルから合計5.7kgの軽量化を実現しました。
さらに、カーボン製ディフューザーやフロントの追加エアロパーツによってダウンフォースを強化。冷却面では911 GT3 Cup MR 30と同様に中央ラジエーター方式を採用し、ブレーキ冷却システムも見直されています。
この開発系統の車両は、ニュルブルクリンク24時間レースで総合トップ20に入る成績も残しており、今回のMR 30は、実戦で得た知見を反映した仕上がりとなっています。
30周年を記念する白と赤の専用デザイン
2台には、創立30周年を記念した専用のカラーリングが施されています。白を基調に赤いアクセントを組み合わせたデザインで、マンタイのコーポレートカラーを現代的にアレンジ。歴代のレーシングカーから受け継いだ要素と、新しい時代に向けたデザインを融合させています。
リアウイングのエンドプレートには30周年を示すグラフィックを配置。車内にも専用バッジや記念ロゴ入りのシート刺繍、ヘッドレストのロゴなどが用意され、限定モデルであることをさりげなく主張しています。
両モデルとも、単に創立記念の装飾を施しただけではなく、これまでの開発の成果を具体的な性能として反映している点が特徴です。
各15台限定で愛好家やコレクター向けのモデルに。
「911 GT3 Cup MR 30」と「718 Cayman GT4 RS Clubsport MR 30」は、それぞれ15台限定で生産されます。合計30台という生産台数も、マンタイの創立30周年にちなんだものです。
注文希望の受付は2026年10月30日までで、台数が限られているため、その後に最終的な割り当てが行われます。納車は718 Cayman GT4 RS Clubsport MR 30が2026年11月から、911 GT3 Cup MR 30が2027年第1四半期から始まる予定です。価格については、今回の発表資料では具体的な金額が明らかにされていません。
※なお、2026年10月11日時点で、日本への正規導入や国内販売についての具体的な発表は確認できません。
最初にもご紹介しましたが、今回の2台は、一般道での快適性や実用性よりも、サーキットでの走行性能を重視するモータースポーツ愛好家やコレクターが主な購入層となるそうで、自らサーキットを走るオーナーはもちろん、マンタイ・レーシングの技術やポルシェのレーシングカーの歴史に価値を感じる人にとっても魅力的な存在でしょう。
各15台という希少性に加え、創立30周年を記念する特別な仕様も、コレクションとしての価値を高める要素になりそうです。
参考資料
マンタイ・レーシング公式発表
https://www.manthey-racing.com/manthey-unveils-two-limited-edition-race-car-models-mark-its-30th-anniversary








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