マセラティ「GT2 ストラダーレ フオリセリエ」公開!レースカラー仕様のMC12がモチーフのワンオフに。
マセラティが、伝説的なレーシングカー「MC12」のモータースポーツの歴史を受け継ぐ特別な1台を公開しました。
今回登場したのは、ロードゴーイングスーパーカー「GT2 ストラダーレ」をベースに、コレクターの依頼によりパーソナライゼーションプログラム「Fuoriserie(フオリセリエ)」によって仕上げられた特別仕様のワンオフモデルです。
この車両は、2026年10月16日から18日までイタリア・フィレンツェ近郊で開催された「Villa La Massa Excellence 2026」に、往年のレーシングカー「MC12」とともに登場するモデルとして発表されました。
マセラティ MC12とは?レースで輝いたV12スーパーカー
今回のGT2 ストラダーレを理解するうえで欠かせないのが、デザインのモチーフとなった「MC12」の存在です。
「MC12」は、マセラティが2004年に発表したミッドシップスーパーカーで、国際GTレースへの復帰を目指して開発されたモデルです。
フェラーリ「エンツォ」をベースにしながら、カーボンファイバー製モノコックシャシーや空力性能を重視した専用ボディを採用し、最高出力630馬力を発生する6.0リッターV12自然吸気エンジンを搭載。長いリアセクションが特徴的なスタイリングも相まって、当時のマセラティを象徴する特別なスーパーカーとなりました。
MC12は公道走行用モデルの生産だけでなく、国際GTレースで勝つためのホモロゲーションモデルとしての役割も担っており、2004年にレースへ参戦すると、翌2005年から本格的にFIA GT選手権で活躍。
今回の「GT2 ストラダーレ フオリセリエ」は、そんなMC12のレースでの成功を、現代のロードカーのカラーリングや専用ディテールによって表現した1台です。
MC12のレースカラーを受け継いだGT2 ストラダーレ
今回の特別仕様車でまず目を引くのが、メタリック仕上げの「Blu Victory(ブルー・ビクトリー)」を採用したボディカラーです。
ルーフにはマットカーボンを採用し、その上に大きな「Bianco Pastello(ビアンコ・パステッロ)」のトライデントエンブレムを配置。リアウイングのマセラティロゴも同じ白で仕上げられています。
さらに、ボディにはイタリア国旗と「ITALY」の文字、赤い数字の「33」を組み合わせた専用グラフィックを採用し、ブラックのセンターロックホイールには白いエンブレムを組み合わせるなど、細部までレーシングカーを意識したデザインとなっています。
単純に往年のレーシングカーと同じ色を塗るだけではなく、カーボンパーツや専用グラフィックを組み合わせ、現代のGT2 ストラダーレに合わせて再構成しているのが特徴です。
インテリアにもレースの世界観を反映
外装だけでなく、インテリアにも専用の仕立てが施されているのも特徴で、シートや内装にはブルーとブラックのアルカンターラを組み合わせ、ヘッドレストには黒いステッチでトライデントのモチーフを表現。ブラックのアルカンターラにはブルーのステッチを組み合わせ、外装のカラーリングと統一感を持たせています。
また、この車両にはMC12のレース活動で活躍したアンドレア・ベルトリーニ氏のサインも入れられており、ベルトリーニ氏は、マセラティのリファレンスドライバー兼レーシングアドバイザーを務める人物で、2010年にはFIA GT1世界選手権のドライバーズタイトルを獲得しました。
今回のサインは、オーナーの希望によってエンジンルームに入れられたもの。ボディカラーや内装だけではなく、実際にMC12の成功を支えた人物とのつながりまで盛り込まれている点も、この1台ならではの特徴です。
レーシングカーの技術を公道へ持ち込んだGT2 ストラダーレ
ベースとなる「GT2 ストラダーレ」は、マセラティのレーシングカー「GT2」を公道走行可能なモデルへと発展させたスーパーカーです。パワートレインには、マセラティ独自の3.0リッターV6ツインターボエンジン「ネットゥーノ」を搭載し、最高出力640馬力、0-100km/h加速2.8秒、最高速度320km/h超という性能を実現しています。
軽量化された車体やサーキット走行を想定した空力設計、モータースポーツ由来の技術を組み合わせており、マセラティの公道走行可能なモデルの中でも、特にパフォーマンスを重視した1台として位置付けられています。
今回の特別仕様車では、基本となる性能を大きく変更するというよりも、GT2 ストラダーレが持つレーシングカーとのつながりを、カラーリングや素材、専用ディテールによってさらに強調しています。
高性能なスーパーカーに専用のデザインと歴史的な背景を加えるというのは、少量生産の特別仕様車ならではの楽しみ方といえそうです。
マセラティの「Fuoriserie」が実現する特別な1台
今回のGT2 ストラダーレを手掛けた「Fuoriserie」は、顧客の希望に合わせてボディカラーやインテリア、仕上げ、装備などをカスタマイズするマセラティのプログラムです。
今回のモデルでは、MC12のレースでの成功という明確なテーマが設定され、ボディカラーから内装、エンジンルームに入れられたサインに至るまで、一貫したストーリーが作られています。マセラティは、Fuoriserieを伝統や革新、職人技を融合させる取り組み「BOTTEGAFUORISERIE」の一部として展開しています。
世界に1台だけの仕様を作るということは、単に珍しいクルマを所有するというだけでなく、オーナー自身の好みや思い入れを車両の一部として残すことにもつながります。
MC12の歴史を現代へつなぐGT2 ストラダーレ
今回のGT2 ストラダーレ フオリセリエは、マセラティの過去と現在を結び付ける特別なモデルです。2004年に国際GTレースへ復帰し、22勝と14タイトルを獲得したMC12。そのレーシングカーが残した実績を、現代のGT2 ストラダーレのデザインに反映しています。
ブルーのボディカラーや白いトライデント、レースを思わせる専用グラフィックに加え、アンドレア・ベルトリーニ氏のサインまで盛り込まれている今回の車両は、単なるカラーオーダーとは異なる背景を持った1台です。
「GT2 ストラダーレ」は、もともとレーシングカーの技術を公道へ持ち込んだモデルであり、その成り立ちを考えると、MC12の歴史をテーマにした特別仕様が製作されたことにも自然なつながりを感じます。
なお、今回のGT2 ストラダーレ フオリセリエは、コレクターの依頼によって製作されたワンオフモデルであり、世界に一台だけのデザインを現行モデルで再現するというコレクターの希望を叶えるとともに、マセラティのオーダーメイドプログラムである「フオリセリエ」の可能性をアピールする一台にもなったのではないでしょうか?
参考資料
マセラティ公式プレスリリース「Maserati MC12 and GT2 Stradale Fuoriserie take center stage at Villa La Massa Excellence 2026」
https://www.media.stellantis.com/em-en/maserati/press/maserati-mc12-and-gt2-stradale-fuoriserie-take-center-stage-at-villa-la-massa-excellence-2026
マセラティ公式サイト「MC12 and GT2 Stradale Fuoriserie at Villa La Massa Excellence」
https://www.maserati.com/global/en/brand/stories-of-audacity/maserati-mc12-gt2-stradale-fuoriserie-villa-la-massa-excellence













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