映画「アベンジャーズ」に登場したアキュラ「NSX ロードスター」が約4,000万円で落札!アイアンマン仕様のワンオフモデル
映画「アベンジャーズ」に登場した特別なアキュラ「NSX ロードスター」が、米国のオークションサイト「Cars & Bids」に出品され、2026年10月31日に落札されました。
この車両は、2012年公開の映画「アベンジャーズ」で、ロバート・ダウニー・Jr演じるトニー・スタークが乗るクルマとして登場した本物のワンオフモデルで、ホンダの高級車ブランド「アキュラ」のロサンゼルスにあるデザインスタジオが手掛け、1991年式の初代NSXをベースに、映画のためだけに特別なロードスターへと作り替えられています。
ボディカラーは、アイアンマンのアーマーを思わせるレッド。車体には映画で使用された「STARK 33」のナンバープレートも残されており、劇中の姿をそのまま楽しめる仕様です。
最終的な落札価格は25万1,033ドル。日本円に換算すると約4,000万円に相当します。しかも、今回のオークションによる落札代金は慈善活動に寄付されるという、特別な背景を持った出品となっています。
映画「アベンジャーズ」のために製作された特別なNSX
今回出品されたのは、2012年公開のマーベル映画「アベンジャーズ」の劇中に登場したアキュラ NSX ロードスターです。
「アキュラ」のデザイン部門である「Acura Advanced Design Studio」がロサンゼルスでデザインを担当し、実際の車両製作はカリフォルニア州オックスナードの「Trans FX」が手掛けました。
ベースとなったのは1991年式の初代アキュラNSX。そこに樹脂とグラスファイバーを使用した専用のボディを製作し、通常のNSXには存在しないオープンボディのロードスターへと変更しています。
デザインは、2012年の北米国際オートショーで公開された2代目NSXコンセプトから着想を得たもの。映画用の特別車両でありながら、当時アキュラが考えていた次世代NSXのデザインを先取りするような役割も担っていました。
映画の撮影に使用された車両は、その後もアキュラによって保管され、今回のオークションでは映画に登場した当時の仕様を維持した状態で出品されています。
「STARK 33」のナンバープレートも装着!
今回のNSXで印象的なのが、アイアンマンのアーマーをイメージした「Hot Rod Red」のボディカラーです。
映画の中でトニー・スタークが乗るクルマとして登場するため、ボディもキャラクターのイメージに合わせた色合いのレッドに仕上げられています。
さらに、車両には映画で実際に使用された「STARK 33」のナンバープレートも装着。劇中のクルマであることがひと目で分かる、重要なディテールとなっています。
外観だけでなく、ロードスター専用のボディ形状も特徴で、初代NSXの基本的なプロポーションを残しながら、専用のフロントやリア、フェンダーなどを組み合わせ、映画の世界観に合わせた独特のスタイルに仕上げられています。
今回の出品車両は、当時実際の映画の撮影に使われた実車であり、単なるレプリカや後から映画仕様にカスタマイズしたNSXとは異なります。
ベースは1991年式NSXで外観は新型NSX。しかもオープン仕様。
映画用に大幅な変更が加えられた車両ですが、そもそもこのモデルは2016年に登場した新しいNSXがベースではなく、1991年式のNSXがベースとなっているのも特徴です。
見た目は後に発売された2016年から2022年まで販売された「NC1型」の新しいNSXのように見えるものの、この映画が公開されたのはそれより前の2012年。発売される数年前にこのデザインが映画の中で披露されたことも当時話題となりました。
そのため、外装デザインは2016年に登場したモデルに近いのに、内装は初代のまま、しかも、NC1の市販モデルでは存在しないロードスターという珍しいモデルでもあります。
エンジンは3.0リッターV型6気筒DOHC VTECで、最高出力は約270馬力、最大トルクは約210lb-ft。トランスミッションには5速MTを採用し、後輪を駆動します。
現在のスーパーカーと比べれば、決して極端に高出力な仕様ではありませんが、初代NSXらしい自然吸気V6エンジンとマニュアルトランスミッションの組み合わせは健在です。
ただし、今回の車両は映画用のコンセプトプロトタイプであり、一般的な中古車のように公道を走行できる車両ではありません。Cars & Bidsの出品情報でも、登録やナンバー取得、公道走行はできず、売買証明書によって所有権を移転する車両と説明されています。
映画の撮影に使用された特別な車両という性格上、中古車というよりは究極のコレクターズアイテムですね。
落札価格は約4,000万円、売却代金は慈善活動へ
今回のオークションは、米国の自動車オークションサイト「Cars & Bids」で実施され、アキュラの発表によると、車両は10月31日にラスベガスで開催された「Las Vegas Concours」に展示され、オンラインオークションも同日に終了しました。
最終的な落札価格は25万1,033ドル。2026年11月現在の為替レートで換算すると約4,000万円で、入札数は100件に達し、映画ファンや自動車コレクターからも注目を集めました。
さらに、今回の出品で興味深いのが、落札代金の扱いです。Cars & Bidsの出品情報によると、落札代金の全額が、落札者とアキュラが合意した慈善団体へ寄付される仕組みとなっています。
アキュラも、独立系アーティストや新しい表現者を支援する「Sundance Institute」への寄付を保証すると発表していました。落札者が選ぶ慈善団体への寄付に加え、アキュラ自身も映画や芸術分野の支援に参加する形です。
映画の中のNSXが、次のオーナーへ
今回のアキュラ NSX ロードスターは、1991年式の初代NSXをベースに、映画「アベンジャーズ」のために特別製作されたワンオフモデルという映画ファンにはたまらないアイテムであるとともに、新旧NSXの進化の過程を見ることの出来るデザインスタディー的なモデル(しかも市販車では存在しないオープンカー仕様)でもあるというユニークなものです。
この車をそのまま走らせることは出来ませんが、トニー・スタークが劇中で乗っていた世界に一台しかない特別デザインのNSXは、劇用車としてだけでなく「一つの作品」としてもかなり価値のあるコレクションになるのではないでしょうか?
参考資料
Acura News「Superhero Supercar Up for Bid: Acura NSX Roadster from Marvel’s The Avengers Auction Now Live on Cars & Bids」
https://acuranews.com/en-US/releases/release-b26ae02ff5dca50cb32a1f478306986d-superhero-supercar-up-for-bid-acura-nsx-roadster-from-marvels-the-avengers-auction-now-live-on-cars-bids
Cars & Bids「Acura NSX Roadster Concept from The Avengers」
https://carsandbids.com/auctions/rxeBjLB9/acura-nsx-roadster-concept-from-the-avengers












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