1956年式フォード「F-100」が800馬力のスーパートラックに変身!Fat Fender Garage「GT/FX」をSEMAショーで公開!
1956年式のフォード「F-100」が、現代のスーパーカーにも匹敵する性能を持つカスタムトラックへと生まれ変わりました。
アメリカのFat Fender GarageがSEMAショー2026で公開した「GT/FX」は、クラシックなF-100のスタイルを残しながら、最高出力800馬力のV8エンジンや専用シャシーを採用した特別な一台です。
製作には15,000時間以上を費やしており、ボディの加工からシャシー、インテリア、塗装、最終組み立てまで、Fat Fender Garageが自社で手掛けているとのことです。
フォードGTの存在感を1956年式F-100に
今回のGT/FXで目指したのは、1956年式のフォードF-100に、現代の「フォードGT」を思わせるスタイルとパフォーマンスを融合させることです。
外観はクラシックなピックアップの面影を残しながら、全体を低く幅広いシルエットへと変更。ルーフとボンネットを低く加工し、キャビン部分も約2インチ(約5cm)短縮しています。
さらに、前後のフェンダーをワイド化することで、現代の高性能スポーツカーのような力強いスタンスを実現しています。
興味深いのは、フロントグリルを除き、主要な外装部分のほとんどに手が加えられていること。オリジナルのF-100らしさを残す部分と、大胆に作り直した部分を組み合わせています。
5.0L V8スーパーチャージャーで800馬力を発生
GT/FXの心臓部には、フォードの第3世代5.0リッター「Coyote」V8エンジンを採用しています。
さらに、3.0リッターのWhipple製スーパーチャージャーを組み合わせることで、最高出力800馬力、最大トルク750lb-ft(約1,017Nm)を発生します。
トランスミッションはフォード製の10速AT。排気系にはFat Fender Garageが製作した3インチ径の専用エキゾーストを採用し、Borla製マフラーや電動カットアウトなども組み込まれています。
1950年代のクラシックトラックに、現代の高性能V8と10速ATを組み合わせているわけですから、見た目だけでなく中身もスーパースポーツカー並みの相当な内容です。
専用シャシーで現代のスーパーカーのような走りを目指す
シャシーには、Fat Fender Garageのフラッグシップとなる「FF1 Performance Coilover Chassis」を採用。サスペンションや車体構造を含めて専用設計とすることで、正確な車体制御やコーナリング時の応答性、加速・減速時の安定性を追求しています。
ホイールにはHRE製のカスタムホイールを装着し、タイヤにはToyo Proxes Sport 2を組み合わせており、全体を通して古いピックアップを速く走れるようにするのではなく、現代のスポーツカーに近い運動性能を持たせようとしているのがGT/FXの特徴です。
ボディはすべて手作業で加工
外装はオールスチール製で、ボディの加工もすべて手作業で行われています。
ルーフやボンネットを低く加工し、キャビンを短縮したうえで、前後のフェンダーを拡幅。さらに、専用のフロントエアスクープやチンスポイラー、フォードGT350のリアディフューザーを組み込むなど、細部まで独自の造形が与えられています。
荷台も専用設計で、二重壁構造のベッドを採用。テールゲートはボタン操作で開く電動式となっています。
フロントとリアのガラスはボディに埋め込むように配置され、サイドウインドウも一体感のある専用形状に変更。カーボンファイバー製ミラーや専用LEDリアライトも採用されています。
バンパーやトリム類にはセラコート仕上げのステンレスパーツを使用。ボディ塗装もBASF製の塗料を用い、レーシングストライプを含めてFat Fender Garageの工房で仕上げられています。
インテリアも完全オーダーメイド
室内はブラックを基調とした専用インテリアで、上質なレザーや専用のバケットシート、レザー仕上げのダッシュボードなどを採用しています。
さらに特徴的なのがエアコンの吹き出し口を隠した空調システムで、専用の空調機構から空気を送り、ダッシュボードに設けた一体型の隠しベントから送風することで、室内のデザインをすっきりとまとめています。
一方で、メーターやオーディオなどは現代的な機能を取り入れ、ドアの開閉機構にも専用のアクチュエーターを採用。クラシックな外観と現代の使い勝手を組み合わせています。
15,000時間以上を費やしたFat Fender Garageの集大成
GT/FXは、Fat Fender Garageが展開する専用シャシー、インテリア、パフォーマンスパーツなどを一台に集約した、同社の技術力を示すショーケースとして製作されています。
デザインや設計、金属加工、塗装、最終組み立てまで、製作に費やした時間は15,000時間以上。CEO兼創業者のJason Noel氏も、GT/FXについて、これまでチームが積み重ねてきた経験や技術を一台に集約したモデルだと説明しています。
価格や市販化についての詳細は発表されていませんが、今回のGT/FXは量産モデルではなく、Fat Fender Garageの技術と職人技を示す特別なビルドです。
1950年代のクラシックなピックアップに、800馬力のV8エンジンと現代的なシャシーを組み合わせる。ここまで徹底して作り込まれると、もはや昔のトラックをレストアしたというより、F-100をベースに新しいスーパーカーを作り上げたような印象ですね。
参考資料
PistonsPR「Fat Fender Garage Unleashes ‘GT/FX,’ Its Most Ambitious Build Yet」
https://pistonspr.com/release/fat-fender-garage-unleashes-gt-fx-its-most-ambitious-build-yet
Fat Fender Garage
https://fatfender.com/






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