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2013年10月24日木曜日

「SPEC」で時が止まっているように見える映像の撮影方法

劇場版 SPEC~天~ スタンダード・エディション [DVD]
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SPECのように「時が止まったかのように見える」映像の作り方。

特殊能力"スペック"を持った人間「スペックホルダー」と、スペックを利用した犯罪者に立ち向かう刑事たちの戦いを描いた戸田恵梨香さんと加瀬亮さんが主演するSFドラマ「SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜」

いよいよ映画も完結編として映画版第2作の『劇場版 SPEC〜結〜』は『漸ノ篇』(ぜんのへん)・『爻ノ篇』(こうのへん)の2部作で11月中に公開されます。

このドラマ、CGとVFXを多用した映像が多く、映画には時が止まっているような映像を回転させている風に見せるものや、スローモーションのような時間の長さが変わっていくように見えるものなど、様々な撮影方法を使用したシーンが多く取り入れられていて「この映像ってどうやってとってるんだろう?」と思ったのでちょっと調べてみました。



劇場版SPEC~結~漸ノ篇 (角川文庫)

時を止める「タイムスライス撮影(バレットタイム)」


作中では神木隆之介さんが演じる一十一(ニノマエジュウイチ)が使用している特殊能力が特徴的で多くの人がどうやって撮影したんだろう?と思っているのではないかと思いますが、この撮影手法は「タイムスライス撮影(バレットタイム)」と呼ばれる特殊な撮影手法を用いています。

★例えば以下のような映像です↓



バレットタイムと呼ばれるこの映像効果は、被写体の周囲に多くのカメラを設置し、例えばこのドラマでは右から順番に連続で高速に撮影していく事により、被写体となっている当麻紗綾や一十一の動きは時が止まっているかのように見えますが、その速度より映像のカメラワークが高速移動しているように見えています。

この手法が使われた代表的な作品は「マトリックス」ですね。

スペックでは最大で36台ものカメラが使用されており、リアルな「静止画世界」を表現しています。

ただ、上記の手法を使用したとしても実際に動いている状況のみであれだけの流れを撮影は出来ないのでタイムスライスとともに出演者に実際に動きを止めてもらってリアルな静止世界を再現しているらしいです。


時間の流れを変える「ハイスピードカメラ」




SPECの作中でもう一つ多く使われるシーンと言えば(見ていない人ごめんなさい)当麻紗綾の習字のシーンではないかと思います。

このシーンでは天井に向けて投げられた破かれた半紙が地面に落ちてくるまでの時間が自由自在に動き回るような映像が取り入れられていますが、この映像は「ハイスピードカメラ」での撮影となっているようです。

通常ではスローモーションで撮影を行うとコマ送りのような映像となってしまうと思いますが、
ハイスピードカメラは1秒間に30フレーム以上のフレームを連続的に撮影する事が出来るカメラのことで、このカメラで撮影された映像を通常のフレーム数で再生するとよりリアルなスローモーションに見える仕組みです。

例えばCMでミルクに雫が落ちる瞬間を撮影したり、衝撃テストの様子をスローで撮影したり、テレビなどで決定的瞬間を紹介する際に登場する「スーパースローカメラ」は実はこの「ハイスピードカメラ」のことです。

ハイスピード撮影はiPhone5Sで可能に!


持っている人は既に試していると思いますが、上に書いた時間の流れが遅くなるような映像「ハイスピードカメラ」の機能はなんとiPhone5Sにも実装されております。

正確には1秒間に120フレームを撮影し、1/4の速度で再生出来るらしく、
半紙を破いて投げる瞬間をこの機能で撮影してFinal Cut Proあたりで取り込んで編集すれば擬似的にSPECに登場したような映像を作る事も出来そうな気がします。
Apple Final Cut Pro X

ちなみにSPECの映像制作にもFinal Cut Proが使用されているとのこと。

長くなるので省略しますが音声を同じようにスローになるように速度変更させる機能は同じくアップルのシーケンサーのLogic Pro Xにも付いていたりしますよ。

業務用モデルのハイスピード撮影はこんなのらしい。

ただ、iPhoneのそれは簡易的にという感じです。
実際にドラマなどでの撮影ではハイモーションと呼ばれる業務用向けの構成カメラが使用されていたりするそうです。(SPECはこれかは分かりません)



バレットタイムとハイスピードカメラを使用した斬新なロールスロイスのCM。


このブログらしく、今回も自動車絡みで、、、。
ロールスロイスの新型車として発表された「ロールスロイス・レイス」のオフィシャルビデオで今回紹介した2つの撮影方法「バレットタイム」と「ハイスピードカメラ」が使用されています。

動画は以下より↓



この映像はなんと100台もの一眼レフを使用した大掛かりなものとなっており豪華な映像が完成しています。
このCMのメイキング映像もロールスロイスにより公開されているので以下よりご覧下さい↓




まさにSPECのものと同じ時間がゆっくりと進み、止まった写真のような景色が回りだすという映像となっています。

まとめ。




SPECのようなバレットタイムの映像は物理的にも"スペックと同じ"で実際の人間より速くカメラワークを動かすというものだと思われるので、相当な労力と専門機材などが必要となってしまいますが、見る人をビックリさせる映像美には圧巻です。

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