カナダの設計会社がカスタムしたメルセデス・マイバッハのデザインがスゴすぎる。
（画像：scaldarsimotors.comより）

■ここまでする？カナダの会社がカスタムしたマイバッハ「エンペラー」が怖い。

ここまでカスタムしたのはある意味スゴいですが、正直、ここまで来ると購入層は限られてしまいそうですね。

カナダの設計会社「SCALDARSI MOTORS」が超高級車「メルセデス・マイバッハS600」をベースにデザインしたという「EMPEROR Ⅰ(エンペラー・ワン)」は、元の車種が一体なんなのか分からないレベルにまで改造され、かなり個性の強い大富豪なオーナーさんにしかウケないのでは？と思う程の強烈な仕上がりとなっています。

■その名も「エンペラー」価格は1億5000万円以上！888馬力のエンジンを搭載！

もうこれを見てマイバッハだと分かる人っていないんじゃないでしょうか？
（画像：scaldarsimotors.comより）

もともとメルセデスベンツSクラスをベースにした超高級車である「メルセデス・マイバッハS600」は、落ち着いたデザインと豪華な装備などを多数搭載した上級モデルでしたが、カナダの設計会社「SCALDARSI MOTORS」は、このモデルをベースにフロントデザインやホイール、内装などを徹底的にカスタムすることで、強烈な個性の塊のようなモデルを作り上げています。

ホイールとかも一体どうなっているのかよく分からないレベルにカスタムされています。
（画像：scaldarsimotors.comより）

本来マイバッハのエンブレムが付いていた部分には別のエンブレムが。（画像：scaldarsimotors.comより）

さらに「EMPEROR Ⅰ(エンペラー・ワン)」と呼ばれるこのモデルには、ドイツの「ブラバス」のカスタムモデル「ロケット900」に搭載されている888馬力の6.3リッターV12ツインターボエンジンを搭載しており、0-60mph（約96.6km/h）の加速は3.7秒という驚異的なパフォーマンスも公表されていますが、このクルマがそんな速さで加速する姿は想像しただけでも怖いです。

名前は「エンペラー・ワン」というコンプリートカーです。（画像：scaldarsimotors.comより）

内装はこんな感じ。シートのデザインがスゴいですね。（画像：scaldarsimotors.comより）

後部座席から見たインテリアはこのような雰囲気。（画像：scaldarsimotors.comより）

オーダーで様々な素材などを選ぶことも可能なようです。（画像：scaldarsimotors.comより）

海外メディアcarscoopsの記事によると「EMPEROR Ⅰ」の価格は150万ドル以上、日本円にして約1億5000万円という、ベースのメルセデス・マイバッハS600の6倍近い価格となるらしく、かなり裕福で個性を追求した人しかターゲットにしていないような設定になっているようです。

この会社、最終的にはブガッティ・シロンまでカスタムするつもりのようです。
（画像：scaldarsimotors.comより）

ちなみに、今回のモデルを手掛けた「SCALDARSI MOTORS」では、マイバッハがベースの「EMPEROR Ⅰ」に続き、「メルセデスAMG S65」をベースにした「「EMPEROR Ⅱ」、ベントレーのSUV「ベンテイガ」をベースにした「EMPEROR Ⅲ」、メルセデスの「G65」ベースの「EMPEROR Ⅳ」、そして「ブガッティ・シロン」をベースにした「EMPEROR Ⅴ」までエンペラーシリーズで製作する予定のようですが、初っ端のマイバッハでこの状態だと、後から出てくる車種は一体どんなことになってしまうのか気になりますね。

「SCALDARSI MOTORS」の近況は？（2019年追加更新）

こちらの記事でご紹介していた「SCALDARSI MOTORS」についてですが、2019年現在、公式ウェブサイトが閉鎖され、SNSの更新もストップしているため、恐らくですが計画自体が頓挫してしまっている可能性がありそうですね。記事でもご紹介していましたが、当初はマイバッハの他にも、複数のスーパーカーや超高級車をベースにしたカスタムモデルが計画されていたようですが、どれもかなり奇抜だったので具体化するのが難しかったのかもしれません。

このように、自動車の中でも超高級車は、世界でも限られた超富裕層をターゲットにしていることもあり、どれだけオリジナリティが高くとも、ごく小さな市場に受け入れられなければ事業そのものの継続が難しいものと思われ、このようにひっそりと消えていくモデルやブランドも実は結構あります。