メルセデスベンツの新型Sクラス(プレスリリースより) |
■メルセデスベンツSクラス、8年ぶりのフルモデルチェンジ。
メルセデスベンツは8年ぶりとなるフルモデルチェンジを行った最高級のセダンモデル「メルセデスベンツSクラス」シリーズを発表しました。以前よりスパイショットなどが撮影されており、海外では既に発表されておりましたが、今回ついに日本に上陸することになりました。
■新型Sクラスの発表会は客船の「にっぽん丸」で開催。
メルセデスベンツ新型SクラスS400(Sクラス公式PVより) |
もともとセレブ向けのメルセデスの最上級モデルとして有名過ぎるほどの車とあり、8月の23日に晴海に停泊しているクルーズ客船の「にっぽん丸」を丸ごと使うという豪華な発表会を行い、その席上にて発表された新型のSクラスはメルセデスベンツの技術を注ぎ込んだ最先端の自動車となっているとのこと。
■現在の"自動車"を作った会社の最先端技術を注ぎ込んだSクラス。
新型Sクラスの外観(プレスリリースより) |
メルセデスベンツは世界で初めて現在の自動車の原型を作った事でも知られ、その後現代に至るまで自動車ブランドの先端を走ってきた企業です。
そのメルセデスベンツが持てる技術のすべてを注ぎ込んで作り上げた新型のSクラスには以下のような最先端の機能が搭載されています。
★世界で初めて全てのライトをLED化。
LEDで統一されたインテリアとエクステリアのライト。(プレスリリースより) |
メルセデスベンツの新型Sクラスでは世界で初めて車体にあるインテリア、エクステリアに全くライトバルブを使用しないクルマとしてデビューします。
以下がメルセデスベンツが公開している車体のLED使用数です↓
LED使用数
●ヘッドライト:左右各56個
●リアコンビネーションランプ:左右各35個(+リアフォグランプ用4個)
●インテリア(アンビエントライトを含む):約300個
※メルセデスベンツSクラスの公式サイトより。
★カメラで路面の凸凹を認識し油圧のオイル量をコントロール。
最大15m前方の路面の詳細な凹凸を検知する「ロードサーフェススキャン」(メルセデスベンツ公式サイトより引用) |
フロントガラスに上部に設置されたカメラで最大15m前方の路面の凹凸を検知しセンサーから得た情報とドライビング状況を合わせて計算し4輪の油圧ユニットに搭載されたオイル量を調整、そしてコイルスプリングのトラベリングポイントを理想的な位置に修正までしてしまうという画期的な機能を搭載しています。
さらに、コーナリングやブレーキングなどの時にもピッチングを抑制してくれるとのことで、
これにより様々な状況下でも書斎に居る時と同じように車内で文字が書けてしまうほどの快適性を実現したという事です。
メルセデスベンツのサイトではこの機能で「異次元とも呼べる革新的な快適性を実現」と表記されています。
★快適な走行とスポーティな走りを両立するAIRマティックサスペンションを搭載。
上記に書いた凹凸認識に加え、エアスプリングとショックアブソーバーを電子制御する事でも安定した走行性能を発揮するとの事。通常のドライビングの中で様々な要素を検知してそのデータをもとに各部を制御し安定した状態を保つ事が出来るようになっているようです。
さらに、安定性、快適性だけでなく、「SPORT」モードを選択するとサスペンションの制御が固くなりロードホールディングの性能が向上し、今度はスポーティなドライブも安定して行えるように変化します。
新型Sクラスの後部座席(Sクラス公式PVより) |
シートヒーターなどシート部分を調節出来る。(Sクラス公式PVより) |
搭載されたマッサージ機能の操作画面(公式プレスリリースより) |
他にもバックレストに内蔵したエアクッションによるマッサージ機能に温熱機能を備えた「ホットストーンマッサージ」機能や、ステアリングに触れずに縦列駐車が可能な「アクティブパーキングアシスト」など多くの最先端機能が搭載されているようで、まさに走る応接室のようなクルマです。
その他の搭載テクノロジーについてはこちらよりご覧頂けます。
■最上級クラス「SクラスAMG」も登場。
メルセデスベンツS63 AMG(W222)S63AMG公式PVより |
通常ラインナップのモデル以外でメルセデスの最上級と言えば泣く子も黙る「AMGモデル」ですが、
今回のSクラスでもAMGモデルが同時に発表されています。
AMGはV型8気筒5.5リッターツインターボ搭載の「S63 AMG long」と「S 63 AMG 4MATIC long」の2車種となっており、S63AMG 4MATIC longは左ハンドル仕様となっているそうです。
S63AMGの足回り。ホイールにもAMGのロゴが見える。S63AMG公式PVより |
搭載された5.5リッターV8ツインターボエンジン。S63AMG公式PVより |
S class AMG mercedes official youtubeより。 |
ちなみにSクラスAMGの価格は「S 63 AMG long」が2340万円「S 63 AMG 4MATIC long」も同じく2340万円と設定されています。
AMGモデルの詳細についてはこちらのAMG公式サイトにてご覧頂けます。
■新型Sクラス各モデルの価格は以下の通り。
メルセデスベンツの新型のSクラスの価格は以下の通りとなっています↓
★メルセデスベンツ S400 HYBRID(右ハンドル)3.5L V6直噴エンジン+ハイブリッドモデル
価格:1090万円。
★メルセデスベンツ S400 HYBRIDエクスクルーシブ(右ハンドル)3.5L V6直噴エンジン+ハイブリッドモデル
価格:1270万円。
★メルセデスベンツ S550 long(ステアリング左右)4.7L V8直噴ツインターボエンジン搭載。
価格:1545万円。
★メルセデスベンツ S63 AMG long(右ハンドル)5.5L V8直噴ツインターボエンジン搭載。
価格:2340万円。
★メルセデスベンツ:S63 AMG 4MATIC long(左ハンドル)5.5L V8直噴ツインターボエンジン搭載。
価格:2340万円。
新型Sクラスの価格の詳細についてはこちら。(公式)
■新型Sクラスの特別仕様車「S 550 long Edition 1」
「S 550 long Edition 1」のインテリア(メルセデスベンツプレスリリースより) |
上記のモデルとは別に新型Sクラスの発売を記念して特別仕様車として「S 550 long Edition 1」という限定モデルが導入されます。
このモデルにはAMGスポーツパッケージを装備した精悍でアグレッシブなエクステリアや後席の快適性と安全性をさらに高める「ショーファーパッケージ」などを搭載し、専用のレザー仕様のインテリアになるなどしたエクスクルーシブなモデルとなっております。
S 550 long Edition 1 |
この「S 550 long Edition 1」については左ハンドルモデルのみの発売となる予定で、販売台数は280台と設定されております。
こちらの「S 550 long Edition 1」の価格は1750万円となっています。
前回ご紹介したメルセデスベンツCLAクラスでは新しいメルセデスの魅力を打ち出していましたが、やはりベンツ、今回ご紹介したSクラスはメルセデスの頂点に君臨するクルマだけあって全てにおいて抜かりのない最上級のモデルをリリースしてきたと感じました。
追記:
■新型SクラスのコードネームはW222へ。
新型Sクラスの型番はW222となった。(Sクラス公式PVより) |
■先代はマイバッハ?
ダイムラーが展開していた超高級車「マイバッハ」(公式プレスリリースより) |
マイバッハはダイムラーが復活させた超高級サルーンとしてメルセデスベンツの上を行くクルマとしてロールスロイスやベントレーに匹敵するグレードでリリースされておりましたが、2013年までにブランドを廃止すると発表されており、廃止後にSクラスの上級グレードに最上級モデルが追加される予定となっていたため、今回のSクラスの新型が事実上のマイバッハの後継となるという事だと思われます。
マイバッハのブランドは復活後から3000台程度が販売されていたようですが、今回のSクラスのモデルチェンジで10年の歴史に幕を閉じるカタチとなった可能性が高いです。
■メルセデスベンツの新型Sクラスの動画。
メルセデスの新型Sクラスのことがよく分かる動画や発表会の動画などを掲載します。デザインや内装についてのものもありますのでお楽しみください↓
★メルセデスベンツUSAより新型Sクラスについての動画。
★新型Sクラスの発表会の様子。
★新型Sクラスのインテリアを見ることが出来る動画。
■Sクラスの詳細はこちら。(メルセデスベンツ日本公式サイト)
メルセデスベンツが新型のSクラスを導入
Reviewed by hossy
on
29 8月
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