ポルシェ918スパイダー。画像"Porsche press release"より |
■ポルシェの最新技術を搭載した次世代スポーツカー「918スパイダー」
918スパイダーコンセプトとして発表されて以来開発が進められていたポルシェの次世代スーパーカー「918スパイダー」(Porsche 918 Spyder)の市販モデルがフランクフルトモーターショーにて世界初公開されました。
部分的には変更点はありますが、元のコンセプトデザインをそのまま受け継ぐ近未来的なデザインのボディーと驚異的な燃費性能、そしてスーパーカーとしてのスペックを併せ持つ918スパイダーをご紹介します。
■porsche.comに918スパイダーの公式サイトも登場。918スパイダーとは?
ポルシェ918スパイダーのデザイン。画像"Porsche press release"より |
ポルシェ918スパイダーとは、ポルシェが過去モデルであるポルシェ917をモチーフにして製作したコンセプトカー「918スパイダーコンセプト」をもとに開発が進められていたオープンタイプのスポーツカーです。
2010年にコンセプトモデルとして発表され、翌年の2011年にはポルシェ918スパイダーとして実際に市販モデルとしてリリースすることを発表、そして生産は2013年の9月18日から開始されるとリリースされていました。
918スパイダーのワールドプレミアの様子は以下の動画よりご覧いただけます↓
高性能スポーツカーとしてはポルシェカレラGT以来となるスーパーカーとなっており、名前にちなみ全世界で918台のみの限定生産のモデルとなっています。
既にポルシェの公式サイトporsche.comには918スパイダーの公式サイトが公開されております。
以下の画像は公開された918スパイダーの市販モデルのインテリアのイメージ。
ポルシェ918スパイダーのコックピット。画像"Porsche press release"より |
ポルシェ918スパイダーのインテリア。画像"Porsche press release"より |
■ポルシェ918スパイダーのスペックは?
ポルシェ918スパイダーの動力性能。画像"Porsche press release"より |
高性能スポーツカーとしてスペックは最初に公表されたコンセプトモデルの「V8 3.4L 507馬力/9200rpm」を超え、市販モデルの918スパイダーはV8 4.6L 最大出力は608ps/8700rpmというスペックとなり、これに2つのモーターを組み合わせたPHV(プラグインハイブリッド)システムを搭載しています。
それによりエンジンとモーターの両方を合わせた出力は887psとなり、0-100km/h加速2.8秒、最高速345km/hというとんでもない性能を誇るマシンとなりました。
■918スパイダーがニュルブルクリンクで最速記録を達成。
今回の市販車発表に合わせ、ニュルブルクリンクの北コースで最速となるラップタイム「6分57秒」を記録するという偉業も成し遂げています。これはこれまでの最速記録を14秒も更新し最速となった記録です。
■ポルシェ918スパイダーは超低燃費のスーパーカー。
ポルシェ918スパイダーPHV。画像"Porsche press release"より |
918スパイダーがスゴいのは走行性能だけではなく、PHV(プラグインハイブリッド)システムを組み込むことで低燃費化を実現している点です。
ただ、少し低燃費化したというレベルではなく、3リッターで100km、つまり1リッターで33kmを走ることが出来てしまうというプリウス並みの燃費性能を誇るエコカーです。
ちなみに230Vの電源から4時間充電すれば満充電にすることが出来、さらにポルシェがオプションで提供する専用の充電ステーションを使用して充電すればわずか25分で充電にすることが出来るとのこと。
ここまで来ると「スポーツカー=燃費が悪い」の概念が覆ってしまいそうです。
■ポルシェ918スパイダーの驚きの価格。
ポルシェ918スパイダーの走行イメージ。画像"Porsche press release"より |
ポルシェ918スパイダーの市販モデルは価格についても以前から話題となっておりましたが、
684,800ユーロ、現在の日本円にして9127万円という価格が付けられています。
ただ、一部でも話題となっていましたが、ハイブリッドの低燃費モデルなので、もし日本国内で購入した場合、エコカー減税対象車になるのではないかと、、、。諸経費込みだと1億円くらい行ってしまうこの車を購入する人は減税関係ない気もしますが。
■ちなみに、918スパイダーは既に完売!?とのこと。
The official Porsche Channel Rocket. Science: The new Porsche 918 Spyder.より |
様々な魅力をご紹介して来ました「ポルシェ918スパイダー」ですが、
残念ながら既に予約で完売しているとのことです。。。
今年の6月まではまだ完売に至っていないとの報道がされておりましたが、今回のフランクフルトモーターショーの際には各所でそのように報道されております。
以下よりポルシェ918スパイダーの公式プロモーション動画をご覧いただくことが出来ます↓
Rocket. Science: The new Porsche 918 Spyder.
■918スパイダーを更に高性能にしたモデルも登場。
「ポルシェ918スパイダー バイザッハ パッケージ」画像"Porsche press release"より |
ただでさえも高性能なスーパーカーのポルシェ918スパイダーに「バイザッハ パッケージ」という更に性能を追求し性能を引き上げたモデルが用意されるようです。
「918スパイダー バイザッハ パッケージ」ではマグネシウムホイールを採用することにより35kgもの軽量化を実現している他、6点式のシートベルトやエアロパーツにカーボンファイバーを使用し、デザインもポルシェらしいレースカーをイメージしたものとなります。
こちらのモデルについては価格や台数などの詳細は不明です。
■ポルシェ918スパイダーの走行動画。
いかに掲載している2つの動画で918スパイダーが走行する様子をご覧いただけます。
一つ目はモナコにて撮影されたWorldsupercarsによる918スパイダーの走行映像です。トンネル内を走行する音なども聞くことが出来ます。
2つ目の画像はTouriClipsによる動画で、ニュルブルクリングを走行する918スパイダーの映像です。
高速でサーキットを走るマットブラックの918スパイダーを見たい方には以下の動画がオススメです。
■918スパイダーの詳しい紹介と走行動画。
JayLenosGarage"2014 Porsche 918 Spyder"より |
JayLenosGarageのYouTubeサイトより、ポルシェ918スパイダーの実車で見る詳しい解説と実際に運転している動画がアップロードされていたのでご紹介します。
以下の動画では「918スパイダーのルーフがどこにしまわれるのか?」も分かります。。。
後半は実際に918スパイダーを行動で運転する様子を車載カメラと別アングルから撮影しています。こちらの映像では918スパイダーの加速する様子や音も収録されているので今までのものの中で現時点では一番リアルで分かりやすい動画だと思われます。
918スパイダーは軽量化のために様々なところにカーボンファイバーを多用しているなーという印象です。
動画は以下より↓
■まとめ。次世代スーパーカー「918スパイダー」が日本で走る日も近い?
ポルシェ918スパイダーのコンセプトモデルでは1/43や1/18スケールのミニカーもリリースされるなど一時話題となった記憶があり、今回の市販向けモデルの生産もその頃から記事などでは出ていました。市販モデルの918スパイダーはミラー部分などがコンセプトカーとは違っていますが、ボディースタイルなどはほぼコンセプトタイプのままでスペックはコンセプトカーよりも高くなっているという予想を裏切らない車です。
価格は9千万円と高額ですが、先代の限定車「ポルシェカレラGT」も複数台輸入されており、生産台数が918台とラフェラーリなどよりも多く生産される予定なので、複数は日本にも入ってくると予想されます。
そうなると、もしかすると今後国内でも見ることがあるかもしれません。
「918スパイダー」ポルシェが次世代スーパーカーを発表
Reviewed by hossy
on
26 9月
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