「フェラーリ・ポルトフィーノM」を発表。
ファクトリーの一時的な閉鎖が明けてから初となる新型車の「ポルトフィーノM」は、「M=モディファイ」という車名の通りマイナーモデルチェンジとなっており、パワートレインの再設計や走行モードの追加、外装デザインの微変更などが特徴です。
「ポルトフィーノM」はエンジン改良やレースモードの追加が特徴に。
フェラーリが発表した「ポルトフィーノM」 |
「ポルトフィーノM」は、フルモデルチェンジではなく改良型なので基本的には大きな変更は施されていませんが、搭載される3855ccのV8ターボエンジンを改良することにより、以前の「ポルトフィーノ」と比較して最高出力が20馬力向上している他、8速ギアボックスも以前の7速バージョンとは異なる新ユニットが採用されています。
また、「ポルトフィーノM」はフェラーリのGTスパイダーモデルとしては初の5マネッティーノ(走行モード制御)が採用となっている点も特徴で、安定性とコントロールを重視した「Wet」、通常での走行を想定した「Comfort」、スポーティな走りを楽しめる「Sport」、スポーツよりさらに走りを意識した「Race」そして「ESC-Off」を選択可能とのこと。
新たに設定されたのは「Race」モードで、ドライビングプレジャー(運転する楽しさ)を最大化出来るように重点が置かれているとのことです。
デザイン面はポルトフィーノを継承しながら微調整されたスタイルに。
大幅な変更は施されていませんが、各所にスポーティさを意識したデザインが取り入れられています。 |
デザイン面では基本的にはポルトフィーノを継承していますが、さらにスポーティさを強調するように調整されており、ラップアラウンド形状のフロントバンパーには力強く彫り込まれたエアインテークが備わり、グリルは新たにアルミニウム製スラットが備えられています。
リアでは、完全な新デザインのリアディフューザーが採用された他、ホイールも専用デザインになるなど、部分的に新設計された箇所が見受けられますが、ポルトフィーノと比較しても大幅な変更というわけではないようです。
一時はポルトフィーノも「フェラーリ・ローマ」のようなデザインに変更されるのでは?とも噂されていましたし、先代のカリフォルニアからカリフォルニアTへのマイナーチェンジではデザインなども結構変更されていたので、もしかしたらその可能性もあるかもと思いましたが、今回のマイナーチェンジ「ポルトフィーノM」では、そのような大幅なデザインの方向性変更はありませんでしたね。
このモデルはマイナーモデルチェンジとしての改良がメインなので、モード追加でさらにポルトフィーノよりも走りを追求したいというオーナーさん向けなのではないでしょうか?