ベントレー「ニコラウス・コペルニクス・コレクション」誕生!太陽・地球・月を表現した3台の特別なGT
ベントレーから、ちょっと壮大すぎるテーマの特別なコレクションが登場しました。
2026年9月、ベントレー・ポーランドが発表した「ニコラウス・コペルニクス・コレクション」は、ポーランド出身の天文学者ニコラウス・コペルニクスに敬意を表した3台だけの特別なコレクションです。
その3台の名前は「ザ・サン」「ザ・アース」「ザ・ムーン」。
つまり、太陽、地球、月です。
高級車の特別仕様車で宇宙まで持ち出してくるあたり、さすがベントレーといったところでしょうか。
なぜベントレーがコペルニクス?
コペルニクスといえば、地球ではなく太陽を中心として惑星が動くという「地動説」を提唱した人物として知られています。
1473年にポーランドで生まれた天文学者で、地球が宇宙の中心ではなく、太陽を中心に地球を含む惑星が公転する「地動説」を提唱し、近代天文学の発展に大きな影響を与えました。
今回のコレクションでは、その功績をクルマのデザインに取り入れました。
3台に共通するのが「コペルニクス・ダイアグラム」と呼ばれるモチーフです。
太陽を中心に、マーキュリーからネプチューンまで8つの惑星を配置した図をデザインとして取り入れ、センターコンソールやシートのキルティング、ウェルカムランプなどに採用しています。
さらに、コペルニクスの著書「天球の回転について」に登場する図版からインスピレーションを得たデザインも使われています。
「ザ・サン」は太陽らしいオレンジ
まず「ザ・サン」は、オープンスタイルの「コンチネンタルGTC S」をベースにしたコンバーチブルです。
ボディには専用色の「マヌカ・オレンジ」を採用し、ブラックのルーフと組み合わせています。
インテリアもオレンジを中心にまとめられ、「グラビティ・グレー」のレザーや「コッパー・ストーン」のベニアなどを使用。
太陽をテーマにしたクルマなので当然といえば当然ですが、3台の中でもっとも分かりやすく「太陽」を感じさせる仕上がりです。
しかもコンバーチブルなので、屋根を開ければ本当に太陽の下で走れます。
ここまで来ると、デザインとボディ形状まで妙にテーマに忠実です。
「ザ・アース」は青い地球を表現
「ザ・アース」は「コンチネンタルGT S」をベースとしたクーペです。
専用色の「ネビュラ・ブルー」をボディに採用し、インテリアには「エーゲアン・ブルー」と「インペリアル・ブルー」を組み合わせています。
さらに「ギャラクシー・ストーン」のベニアなども使用され、青を中心とした落ち着いた雰囲気に仕上げられました。
地球を表現するなら青。
これはかなり分かりやすい組み合わせですが、ベントレーがやると、それだけでは終わりません。
シートやコンソールなど細かな部分まで天文学のモチーフを入れることで、単なる「青いベントレー」から、ちゃんと「ザ・アース」に見えてくるのが面白いところです。
「ザ・ムーン」は月面をイメージ
そして3台目が「ザ・ムーン」。
こちらも「コンチネンタルGT S」がベースで、ボディには月面をイメージした専用色の「ムーンストーン」を採用しています。
インテリアは「ベルーガ」のダークカラーを基本に、「アイス」のレザーを組み合わせた構成です。
オレンジのザ・サン、ブルーのザ・アースに対して、ザ・ムーンはシルバーとダークカラー。
3台を並べると、それぞれのテーマがかなりはっきり分かります。
3台とも671馬力の高性能GT
もちろん、天文学がテーマだからといって走行性能が控えめになるわけではありません。
3台には4.0LツインターボV8とハイブリッドシステムを組み合わせたパワートレインを搭載し、システム最高出力は671馬力。
22インチホイール、カーボンセラミックブレーキ、チタン製スポーツエキゾーストなども採用されています。
ザ・アースとザ・ムーンの0-60mph加速は3.3秒、ザ・サンでも3.6秒。最高速度は約307km/hに達します。
つまり「太陽・地球・月」という優雅なテーマですが、中身はかなり本気。
宇宙をテーマにしたクルマだからといって、地球上の道路をゆっくり走るだけではないようです。
3台すべてが「1 of 1」
このコレクションで特に興味深いのが、3台とも同じ限定仕様ではないことです。
ザ・サン、ザ・アース、ザ・ムーンは、それぞれ異なるカラーや素材、装飾を持つ1 of 1のモデル。
つまり「3台限定」とはいっても、3台が同じクルマというわけではありません。
しかも、このコレクションはベントレー・ポーランドのチームが発案し、ベントレー本社とマリナーが共同で製作したもの。
完成までには約2年にわたる作業が行われています。
ベースとなるのは既存のコンチネンタルGT SとコンチネンタルGTC Sですが、そこから先は色、素材、刺繍、グラフィックなどを使って、それぞれ違う「天体」に仕立てています。
ベントレーが作った「小さな太陽系」
「ニコラウス・コペルニクス・コレクション」の面白さは、単にコペルニクスの名前を付けた限定車ではないところにあります。
太陽、地球、月という3つのテーマをそれぞれ別のクルマに割り当て、さらに8つの惑星を描いたコペルニクス・ダイアグラムを3台に共通して入れることで、個別のモデルでありながらひとつの物語として成立させています。
実際にザ・サン、ザ・アース、ザ・ムーンを同じ場所で見る機会は、かなり限られるでしょう。(むしろ、3台並ぶのはこの写真が最初で最後なような気も、、、。)
そう考えると、このコレクションは「3台のベントレー」というより、3台を合わせてひとつの作品になる、小さな太陽系と考えたほうがしっくりきます。
クルマにここまで壮大な設定を与える必要があるのか、と少し思わなくもありません。
ただ、こういう「そこまでやる?」というところまで本気でやってしまうのも、マリナーが作る特別なベントレーの面白さなのかもしれません。
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