マクラーレンが「McLaren」のワードマークロゴを刷新!
マクラーレンが2026年9月22日、ブランド・アイデンティティを刷新したことを発表し、新しく採用された「McLaren」のワードロゴマークを公開しました。
今回の変更は、単純にロゴを新しくするというものではなく、マクラーレン・レーシングとマクラーレン・オートモーティブの歴史をひとつにつなぎ、これからのブランドの方向性を示すものとなっています。
新しいマクラーレンは「過去を捨てない」
マクラーレンといえば、F1をはじめとするモータースポーツと、マクラーレンF1から始まった革新的なロードカーのイメージが強いブランドです。
今回の新しいアイデンティティでも、そうした歴史を大きく変えるわけではありません。
むしろ、創業者ブルース・マクラーレンが持っていた「常にさらに先へ進む」という精神を、現在のブランドに改めて結び付けています。
その象徴のひとつが、新しい「McLaren」のワードマークです。
このデザインは、ブルース・マクラーレンの両親がニュージーランド・オークランドのレムエラで営んでいたサービスステーション(ガソリンスタンド)「McLaren Service Station」の看板からインスピレーションを得たもの。
そこは、若きブルースが初めてレースで勝利することになるマシンを製作した場所でもありました。
ロゴ変更は文字部分。Speedmarkとパパイヤカラーは健在
一方で、マクラーレンを象徴する「Speedmark」は今回もブランドの中心に残されています。
また、マクラーレンといえばおなじみのパパイヤカラーも継続。そこに、マクラーレンの歴史における重要な出来事から着想を得た新しいカラーパレットが加わります。
さらに、創業者のニュージーランド出身というルーツを象徴する「Speedy Kiwi」も引き続き採用されています。
つまり今回の刷新は、過去のマクラーレンを消して新しいブランドを作るというより、60年以上続く歴史を整理しながら、次の時代へつなげる作業といえそうです。
なぜ今、ブランドのイメージを変えるのか?
今回の発表で興味深いのが、ブランド刷新のタイミングです。
マクラーレン・オートモーティブは現在、従来の2シーター・スポーツカーだけにとどまらない方向へ進もうとしています。
英国での製造・エンジニアリング体制を拡大するため、5億ポンド(約1,000億円規模)の投資計画も発表されており、その中には将来的なSUVへの展開も含まれています。
一方、マクラーレン・レーシングではF1参戦1000戦という大きな節目を迎え、さらにWECのハイパーカーにも挑戦。
つまり、ロードカー、F1、WEC、そして将来のSUVまで、マクラーレンが活動する領域そのものが広がろうとしています。
そのタイミングでブランド全体の見せ方を統一することには、大きな意味がありそうです。
「新しいロゴ」ではなく、新しいマクラーレンへの準備
今回の発表でマクラーレン自身が強調しているのは、これが完成形ではなく「新しい章の始まり」だということです。
これまでマクラーレンは、F1での成功や「マクラーレンF1」「P1」「720S」など、極めて高性能なモデルによってブランドの存在感を築いてきました。
これからはそこに、より幅広い顧客体験やパーソナライゼーション、コミュニティなども加えていく方針です。
そして、その先にあるのが先日計画が発表された新型の高性能SUVです。
マクラーレンがこれまで大切にしてきた「常識に挑戦する」という精神を考えれば、SUVへの進出も単なる事業拡大ではなく、新しいマクラーレンを作るための大きな転換点になるのかもしれません。
マクラーレンは新しいロゴと共に「次の60年」へ
今回のブランド刷新で印象的なのは、新しいデザインそのものよりも、ブルース・マクラーレンの原点を残したまま未来へ進もうとしていることです。
創業者の両親が営んでいたサービスステーションの看板をルーツとする新しいワードマーク、そして受け継がれるSpeedmark、パパイヤカラー、そしてSpeedy Kiwi。
これらを残しながら、これからロードカーからSUV、F1からWECまで活動の幅を広げていくという、2026年の現時点のマクラーレンにとって、この新しいアイデンティティは単なるロゴ変更ではなく、次の時代へ進むための「スタートライン」といえそうです。
参考記事:McLaren「McLaren marks the next chapter with the reveal of an evolved identity」
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