新型「パジェロ」が復活!三菱自動車の新世代フラッグシップSUVが世界初公開
三菱自動車を代表するクロスカントリーSUV「パジェロ」が、いよいよ復活します!
三菱自動車は2026年9月2日、新型「パジェロ」を世界初披露しました。
1982年に誕生し、長年にわたって三菱自動車の看板モデルとして親しまれてきたパジェロが、2006年登場の4代目から約20年ぶりとなる新世代モデルとして復活。今回は単なる過去モデルの復刻ではなく、三菱自動車ブランドを象徴する新世代のフラッグシップモデルという位置付けです。
2026年度には生産拠点となるタイを皮切りに、日本、オーストラリアへ投入され、その後はASEAN、中南米、中東など世界約100カ国への展開が計画されています。
パジェロが約20年ぶりに新型で復活!
「パジェロ」という名前には、三菱自動車にとって特別な意味があります。
初代モデルが登場したのは1982年。本格的な悪路走破性と信頼性を持ちながら、乗用車のような快適性も備えたクロスカントリー4WDとして誕生しました。
その後、1990年代のRVブームでは日本を代表するSUVの一台となり、初代から4代目までの累計生産台数は329万台を超えています。
さらに世界170以上の国と地域で販売され、三菱自動車のブランドを象徴する存在へと成長しました。
2021年に4代目パジェロ(2006年登場)が生産終了してから時間が経った現在、再びその名前が復活することになります。
しかも新型モデルは、単なる「昔のパジェロをもう一度」という位置付けではありません。
三菱自動車は新型パジェロを、これからのブランドを牽引する新世代のフラッグシップSUVとしています。
デザインは歴代パジェロの面影を残しながら大幅進化
新型パジェロでまず目を引くのが、その堂々としたデザインです。
デザインコンセプトには「グランドカリスマ―泰然自若―」を掲げ、歴代モデルのヘリテージを受け継ぎながら、現代のフラッグシップSUVにふさわしい存在感を追求しています。
基本となるのは、初代パジェロから受け継いできた水平基調のスクエアなプロポーション。
そこへ力強いフェンダーや立体感のあるボディを組み合わせることで、昔ながらのパジェロらしさを残しながら、より現代的なスタイルに仕上げています。
個人的に面白いと感じるのは、最近のSUVにありがちな「都会的で流麗なデザイン」に寄せすぎていないことです。
パジェロといえば、やはり道具感のある力強いスタイル。
新型でもそのキャラクターをしっかり残しています。
フロントにはT字型ヘッドライトを採用
フロントフェイスでは、日本の剣道から着想を得たという「内面の強さ」を表現。
ヘッドライトには特徴的なT字型デザインを採用しています。
フロントグリルは、
- 横桟タイプ
- ハニカムタイプ
の2種類を設定。
横桟タイプでは日本のものづくりの精巧さを、ハニカムタイプでは無駄のない機能美や高強度を表現しています。
また、サイドには初代パジェロのロールバーから着想を得たCピラーを採用。
リアには歴代モデルの背面タイヤを思わせるヘキサゴンデザインを取り入れています。
つまり新型パジェロは、昔のデザインをそのままコピーするのではなく、歴代モデルの記号を現代的に再解釈しているわけです。
インテリアも「新しいパジェロ」へ
インテリアでは、歴代モデルから受け継ぐ水平基調のインストルメントパネルを採用。
その一方で、現代のSUVらしく大型ディスプレイを組み合わせています。
2枚の14.3インチディスプレイで構成される「モノリスディスプレイ」を採用し、パジェロ伝統の3連メーターも現代的なマルチメーターとして再現されています。なお、一部仕様では12.3インチディスプレイが設定されます。
さらに、インストルメントパネルやドアトリムには、日本の伝統工芸「木目込み」に着想を得た縫製技法を採用。
単なるオフロードSUVではなく、フラッグシップモデルとしての上質感も強く意識されています。
2.4Lディーゼル+8速ATを搭載
新型パジェロのパワートレインには、専用開発された2.4Lクリーンディーゼルエンジンを採用。
ワイドレンジのシングルVGターボを組み合わせ、最大トルクは480Nmを発揮します。一部仕様では470Nmとなります。
トランスミッションは、新開発の8速オートマチック。
スポーツモードも設定され、オンロードからオフロードまで力強くスムーズな走りを目指しています。
本格4WD「スーパーセレクト4WD-Ⅱ」を搭載
パジェロといえば、やはり悪路走破性です。
新型では歴代モデルから受け継いだ「スーパーセレクト4WD-Ⅱ(SS4-Ⅱ)」を採用。
さらに、車両運動統合制御システム「S-AWC」を組み合わせています。
4WDシステムには、
- 2H
- 4H
- 4HLc
- 4LLc
という4つのモードを設定。
さらに、NORMAL、ECO、GRAVEL、SNOW、MUD、SAND、ROCKという7種類のドライブモードも用意されています。
「街中しか走らないのに、ここまで必要なのか?」と思ってしまうほど本格的ですが、これこそパジェロらしさと言えるでしょう。
ラダーフレームを採用した本格クロスカントリーSUV
新型パジェロでは、高剛性・高耐久のラダーフレームを採用しています。
サスペンションはフロントにダブルウィッシュボーン式独立懸架、リアには5リンク式リジッドを採用。
単に岩場を走れるだけではなく、オンロードでの乗り心地や操縦安定性も重視されています。
三菱自動車は開発において「悪路快適性」を重要な指標として設定。
荒れた路面でも乗員が快適に過ごせることを目指しています。
新型パジェロのボディサイズと走破性能
新型パジェロのボディサイズは、全長4,920mm、全幅1,925mm、全高1,910mm、ホイールベース2,870mm。
20インチタイヤ装着車では最低地上高230mmを確保しています。
さらに、
- アプローチアングル:30.4度
- ランプブレークオーバーアングル:22.6度
- デパーチャーアングル:25.8度
という本格的なオフロード性能を備えています。
前後重量配分も52:48に最適化されています。
3列7人乗りで日常の使いやすさも重視
新型パジェロは、本格クロスカントリーSUVでありながら、3列7人乗りのパッケージングを採用しています。
2列目には150mmのロングスライド機構とタンブル機構を備え、3列目についても大人が座った際の快適性に配慮されています。
また、前席と2列目にはシートベンチレーションを設定。
3ゾーン独立温度コントロール式フルオートエアコンも採用され、長距離移動での快適性も追求されています。
新型パジェロはいつ日本発売?
新型パジェロは、2026年度に生産拠点となるタイを皮切りに、日本、オーストラリアへ投入される予定です。
その後、ASEAN、中南米、中東などへ展開し、最終的には世界約100カ国での販売が計画されています。
現時点では、今回の公式発表で日本への投入計画は示されていますが、日本仕様の詳しい価格やグレード、発売日などは今後の発表を待つ必要があります。
「パジェロ復活」は三菱自動車にとって何を意味するのか
新型パジェロは、単に人気車種の名前を復活させたモデルではありません。
三菱自動車は、新型パジェロを今後のブランドを牽引するフラッグシップモデルと位置付けています。
歴代パジェロが持っていた「悪路を走れる」という分かりやすい強さに加えて、現代のSUVに求められる快適性や上質感を大幅に引き上げたのが新型モデルです。
個人的には、パジェロという名前は性質的には世代によっては「SUV」よりも「クロカン」や「RV車」のようなイメージもあって、しっかり実用的な車のイメージが強いある種の"ブランド"だと感じています。
今回のモデルでも、デザインには初代モデルのCピラーや歴代モデルを思わせるリアのヘキサゴンなど、ファンなら気付くモチーフがしっかり残されており、昔のパジェロを知っている人にも、パジェロを知らない世代にも、その名前をもう一度覚えてもらう。という部分も強くあるのではないかと思われます。
新型パジェロは、そんな役割を担う三菱自動車の新しいフラッグシップSUVとして登場します。
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