BMWが発表したカーボンファイバー製ホイール。(画像:公式プレスリリースより) |
■BMWがカーボンファイバー製ホイールの実用化を発表。
2月20日にドイツにて開催された「イノベーション・デイズ2014」にて、BMWが発表したのはカーボンファイバー製ホイール(CFRP・炭素繊維強化プラスチック)の実用化です。
これらのカーボンファイバー製品は電気自動車などを展開しているBMWの新しいブランド「BMW i」のモデル向けに開発されたものとなっており、近い将来、実際にBMWの車両で軽量なカーボンファイバーホイールや各種製品を多数採用したモデルが登場するものとみられます。
■カーボンファイバーホイールはBMWのほかにMINIにも搭載?
BMWが発表したカーボンファイバーとのハイブリッドホイール(画像:公式プレスリリースより) |
BMWが発表したカーボンファイバー製ホイール。(画像:公式プレスリリースより) |
カーボンファイバー製のプロペラシャフト(画像:公式プレスリリースより) |
今回公開されたBMWのカーボン製ホイールは2種類あり、1つは全体がカーボンファイバー素材で出来ている総カーボンファイバーのホイール、もう一つが一部にカーボンを使用したハイブリッド構造のホイールとなっており、この他にもカーボンファイバー製のステアリングホイールやプロペラシャフト(車体の中央を前後に走る回転軸)などもあり、このうちプロペラシャフトについては先日発表された新型の「BMW M3」及び「BMW M4」に採用される予定となっているとのこと。
今回発表されたカーボン製パーツは「BMW i」ブランド向けのパーツとのこと。 (画像:BMW i8の公式プレスリリースより) |
BMWは最初にご紹介した「BMW i」シリーズのほかに、近い将来同社のブランドである「MINI」にもカーボンファイバー製ホイールを用意すると発表しているので、カーボン製ホイールを採用した市販車が登場するのもそんなに遠くの話ではないかもしれません。
■現在アルミを使っている部分をカーボンに切り替える方向?
カーボンファイバーを多用したステアリングホイール(画像:公式プレスリリースより) |
カーボンファイバーを多用したステアリングホイール(画像:公式プレスリリースより) |
BMWはドイツ・ヴィースバーデンのカーボン製品の世界的メーカーである「SGLグループ」との合弁会社「SGLオートモーティブ・カーボン・ファイバー」の工場を開設しており、ここで生産されるカーボン製品などは現在、BMWが力を入れている「BMW i」のモデルなどに採用されています。
カーボンファイバーを多用したステアリングホイール(画像:公式プレスリリースより) |
今後、BMWでは上記のホイールなど以外にもダッシュボードやシート部分の骨格などにもカーボン素材を使用していく計画のようで、一部の自動車メディアなどでは1年から2年程度で実用化されるのではないかという記事も出ています。
まずは高級スポーツカーなどが先だと思われますが、軽量で強いカーボン素材がもっと身近な製品になるのも以外と近い将来かも!と感じさせられるニュースでした。
BMWがカーボンファイバー製ホイールの実用化を発表
Reviewed by hossy
on
28 2月
Rating: