ドアミラーが存在していないスタイルのコンセプトモデル「テスラMODEL X」(プレスイメージより) |
■後方確認のハイテク化でドアミラーが廃止へ?
自動車のスタイルの中で必ず存在するパーツと言えばドアに取り付けられた「ドアミラー(サイドミラー)」ですが、現在その在り方について議論されているようです。
複数の海外メディアが報じたところによると、先日、自動車や運転者の安全を監視する米国運輸省の部局である「NHTSA」が2018年の5月から米国内で新車で販売される10000ポンド(日本円にして170万円程度)以下の車について、設置されたビデオカメラとモニターにより後方の確認が出来るシステムの搭載を義務づけるという方針を明らかにした件に関して、米国の自動車団体「AAM」と電気自動車で有名なテスラが共同で「NHTSA」にドアミラーの廃止を希望して嘆願書を提出したとのこと。
■ドアミラーの廃止で燃費が向上する?
後方を確認することで安全な運転を行うのに必要不可欠なドアミラーですが、テクノロジーの進歩によりミラーを使わなくても後方確認が出来るようになるのならミラーは付けなくても良いのでは?、、、。
ドアミラーが存在していないスタイルのコンセプトモデル「テスラMODEL X」(プレスイメージより) |
というただ単に要らなくなるからというだけの主張というわけでもないようで、自動車団体のAAMとテスラは、ドアミラーが自動車の空力を邪魔しているため、ドアミラーを取り除いてエアロダイナミクスを向上させることで燃費が改善されることがメインのようです。
ポルシェの「918スパイダー」は当初ドアミラー部分にカメラを取り付けたスタイルのコンセプトだった。 (画像:プレスイメージより) |
以前、ポルシェのスーパーカー「918スパイダー」のコンセプトモデルのデザインで、ミラー部分にカメラを取り付けたスタイルのものを採用しておりましたが、もしミラー部分が取り除かれたらそのようなカタチとなるのでしょうか?
ドアミラーについては法律的にもドライバーの常識的にも当たり前となっているスタイルの問題なので、現時点ではこの件はどうなるのか分かりませんが、少し前にもマクラーレンが次世代のワイパーを開発しているというウワサが出ていたり、自動運転のような技術が実用化に向けて動いていたりと、この先近い将来には、今の自動車の常識を打ち破るような車が普通に街を走っていることも十分に考えられますね。
米国の自動車メーカー団体が政府に「ドアミラー」の廃止を希望!?
Reviewed by hossy
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06 4月
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