生産終了がアナウンスされた「フェアレディZロードスター」(画像:プレスイメージより) |
■「フェアレディZロードスター」日本向けの生産を終了へ。
日産のスポーツカー「フェアレディZ」をベースにしたオープンカー「フェアレディZロードスター」の日本向けの生産を今年2014年の9月末までの受注分で終了させることが先日発表されました。
今回の生産終了の原因は「フェアレディZ」のクーペモデルは1万台以上売れているのに対して、このロードスターモデルは発売から4年半でたったの798台しか売れなかった事にあるようです。
■「フェアレディZロードスター」販売不振の原因は通常モデルよりも高いから?
「フェアレディZロードスター」(画像:プレスイメージより) |
生産終了が発表された「フェアレディZロードスター」はクローズでの美しさをテーマにデザインされたオープンカーとなっており、通常のフェアレディZとはまた違うラグジュアリーな雰囲気を持ったモデルでしたが、価格がクーペモデルが300万円台後半からラインアップしているのに比べると、「フェアレディZロードスター」は最低でも450万円以上となっており、国産スポーツカーの価格として若干手が届きにくいという部分がネックとなっていたものと思われます。
メルセデスベンツSLKの一番安いモデルが税込み499万円。 |
BMW Z4は一番安い「Z4 sDrive20i」で税込み513万円。 |
また、同じ価格帯ならBMWやメルセデスベンツが「Z4」や「SLK」などの同様のオープンカーを500万円台程度で、1万キロ程度走ったポルシェボクスターの中古も同じくらいの価格で販売しているので、少し余裕を持ってオープンカーを買おうと考える人はあえてフェアレディZのオープンカーを選ぶ必要が無いという車自体のブランド力の弱さもあったのかもしれません。
■以外と知られていない?「フェアレディZロードスター」
「フェアレディZロードスター」(画像:プレスイメージより) |
もうひとつ、これは個人的に思ったことなのですが、今回生産終了となる「フェアレディZロードスター」については、存在自体知らなかった人も多かったのでは?申し訳ないですが、普通のフェアレディZは毎日何台も走っている姿を見るのに比べて、ロードスターはフェラーリより走っている姿を見なかったので少し前まで本気で完全限定車で今は生産していないレアな車とばかり思っていました。。。
「フェアレディZロードスター」(画像:プレスイメージより) |
デザインは嫌いではないのですが、オープンカー自体がある程度余裕のある方向けなイメージがあるので、日本では国産のオープンカーは輸入車と被らない手頃なモデルでない限り難しいような気がします。
「フェアレディZロードスター」(画像:プレスイメージより) |
オープンカーという特徴のため、どうしても価格がクーペより高くなってしまうのは仕方の無い事だとは思いますが、もう少し知名度があり、これが300万円台〜程度のクーペと同じ価格帯ならもしかしたらもう少し売れていたのかもと感じてしまいます。
ちなみにフェアレディZロードスターの生産終了は日本国内向けのものだけになるようで、欧米向けの生産は今後も継続するとのこと。
確かに、デザインも用途も、日本よりも海外の方が需要はありそうですね。
日産「フェアレディZロードスター」が日本で798台しか売れず生産終了へ
Reviewed by hossy
on
25 5月
Rating: