ブガッティ「チェントディエチ」を発表！価格は9億円以上、EB110をオマージュした新型車に。

ブガッティがEB110をオマージュした新型限定車「チェントディエチ」を発表。

ブガッティは、2019年8月に開催された米国の自動車イベント「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」にて、10台限定の新型モデル「チェントディエチ」を発表しました。

「ブガッティ・チェントディエチ」は、1990年代に製造されたブガッティのスーパーカー「EB110」を現代的な解釈で再構築したオマージュモデルとなっており、価格は800万ユーロ、日本円にして約9億4000万円という世界でも最高額クラス（恐らくワンオフを除く車種の中では世界最高額）のモデルとなっています。

「チェントディエチ」は「EB110」をオマージュした超高性能モデルに。

ブガッティが発表した新型モデル「チェントディエチ」（画像：プレスイメージより）

ブガッティの発表によると、「チェントディエチ」は、同社の創立者であるエットーレ・ブガッティの誕生から110年目の1991年に、VW傘下になる以前の当時のブガッティ（ブガッティ・アウトモビリSpA）により製造されたスーパーカー「EB110」を、ブガッティ創業110年目の2019年に、さらに現代風に再解釈して誕生させたモデルで、車名のチェントディエチ（Centodieci）は、イタリア語で「110」を意味するものとのこと。

デザインはオマージュモデルということで、近年のブガッティのラインアップとは異なり、全体的に「EB110」の要素が多く取り入れられたデザインが採用されているのが特徴で、具体的に文字で説明するよりも、以下の「EB110」のデザインと「チェントディエチ」のデザインを写真で比較すると、どの辺りがどのようなカタチで要素として取り入れられているのか判別しやすいかと思います。

以下は「チェントディエチ」と「EB110」が並んだ写真とスケッチ。

グリルなどは上手に現代風にされていますが、流石にヘッドライトデザインは採用されなかったようです。

左から順に進化して現在のブガッティの「シロン」のデザインに到達しているようにも見えますね。

Bピラー部分のデザインはそのまま受け継がれているようです。

フロントデザインは先代の要素を取り入れながらもシャープな雰囲気に。

LEDのテールライトによりEB110のリアデザインが現代的に表現されています。

「EB110」も、当時としては並外れた能力を持ったスーパーカーでしたが、それを受け継ぐ今回の「チェントディエチ」では、「EB110」で採用されていたV12エンジンに代わり、8.0リットルのW16エンジンが搭載され、最高出力は1600HP、0-100km/hの加速はわずか2.4秒で、6.1秒で200km/h、13.1秒で300km/hまで加速し、最高速度は380km/hに達するという、現在のガソリンエンジンを搭載した自動車の中でも最高峰クラスの超高性能なモデルとなっています。

「チェントディエチ」の価格は日本円で約9億4000万円！

性能や価格も凄いですが、これだけのモデルがすぐに完売してしまうのも凄いです。

とんでもない性能を持った「チェントディエチ」ですが、その価格は800万ユーロ、日本円にしてなんと約9億4000万円とされており、税金を加えると、同じくブガッティがジュネーブモーターショーで発表し話題となった「ラヴォワチュールノワール」に次ぐ、世界最高額クラスの自動車となるものと考えられます。