「ポップアート」仕様のマクラーレンF1 GTRが約51億円で落札!
フェラーリのルーチェが約60億円で落札されたことで話題となっているRM Sotheby'sのモントレー・オークションですが、こちらのモデルも同じくらい注目された一台です。
1990年代を代表するレーシングカー、マクラーレンF1 GTRの希少な1台、1996年型「マクラーレンF1 GTR」シャシー10Rが3,465万5,000ドル(約51億円)という驚きの価格で落札されました!
これにより10Rは、オークションで落札された史上最高額のマクラーレン、そして英国車となりました。
「ポップアートF1」と呼ばれる特別な1台
今回のF1 GTRでまず目を引くのが、その独特なカラーリングです。
過去にはミニカーなどでも発売されていたので見覚えがある方もいるかもしれませんが、10Rのボディは「Blood Red」と呼ばれる赤に塗装され、そこへ大きな黄色の「96 GTR」グラフィックを組み合わせています。
このデザインはマクラーレンによって工場で施されたもので、同じカラーリングを持つF1 GTRは10Rだけ。
F1の設計者として知られるゴードン・マレー氏は、このデザインについて、単にカラーを選ぶのではなく、観客から見ても「非常に違う」と感じられるものを意識したと説明しています。
その独特の姿から、10Rは「Pop-Art F1(ポップアートF1)」と呼ばれています。
1996年仕様の最初のF1 GTR
10Rは見た目だけが特別なのではありません。
この車両は、1996年仕様のF1 GTRとして最初に製造された車であり、わずか2台しか存在しないショートテールのファクトリー「XP」プロトタイプの1台です。
もう1台の「01R」は、1995年のル・マン24時間レースで総合優勝を果たしたF1 GTRとして知られています。
10Rは製造後、マクラーレンが保有し、1996年のル・マンに向けたテストにも使用。その後、マクラーレンによって公道走行可能な仕様へ変更されました。
25年以上所有したのはニック・メイスン
1999年に10Rをマクラーレンから直接購入したのが、世界的なロックバンド「ピンク・フロイド」のドラマーとして知られるニック・メイスン氏です。
自動車コレクターとしても有名なメイスン氏は、このF1 GTRをその後25年以上にわたって自身のコレクションとして所有していました。
所有期間中には専門家によるメンテナンスやレストアも行われ、現在まで大切に維持されています。
なぜ約51億円になったのか?
今回の落札価格がここまで高騰した理由は、単純に「マクラーレンF1 GTRだから」ではありません。
1996年仕様の最初のF1 GTR
ショートテールのXPプロトタイプ
唯一の「96 GTR」ポップアート仕様
マクラーレンが新車時から保有していた履歴
ニック・メイスン氏が25年以上所有
という、非常に強いストーリーが重なっています。
特に「世界に1台しかないカラーリング」と「Nick Masonの所有歴」は、コレクターズカーとして大きな魅力でしょう。
3,465万5,000ドルという価格は、単に高性能なレーシングカーとしてではなく、マクラーレンF1 GTRの歴史そのものに付けられた価値と考えることもできます。
同じく超高額で落札されたフェラーリのルーチェもですが、車本体の価値とともに自動車ブランド自体の歴史的な価値によるものが大きい感じもしますね。
今回の落札によって、10Rはマクラーレンの歴史だけでなく、オークション市場においても新たな記録を刻む1台となりました。
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参考資料/画像
・RM Sotheby's「$34.7 Million: The ‘Pop-Art’ McLaren F1 Makes Auction History」
RM Sotheby's公式記事
※本記事はRM Sotheby'sが公開したオークション結果および車両情報をもとに作成しています。
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