「Lucid Gravity GT-S」登場!1,070hp・0-60mph 3.1秒の超高性能3列シートSUV
アメリカのEVメーカー、ルシードが新型SUV「Lucid Gravity GT-S(ルシード・グラビティGT-S)」を発表しました。
ベースとなる「Lucid Gravity(ルシード・グラビティ)」は、最大7人が乗れる3列シートSUVでありながら、スポーツカーのような走行性能と長い航続距離を両立したモデルです。
今回登場したGT-Sは、そのグラビティをさらに高性能化したモデル。最高出力1,070hp(約1,085PS)を発揮し、0-60mph(約96km/h)加速はわずか3.1秒を実現しています。
しかも、これだけの性能を持ちながら最大7人が乗れるというのが、このクルマの面白いところです。
1,070hpを発揮する高性能EV
ルシード・グラビティGT-Sの最大の特徴は、やはりそのパワーです。
最高出力は1,070hp。日本で一般的に使われるPSに換算すると約1,085PSとなり、もはや大型SUVという言葉から想像する数字ではありません。
0-60mph加速は3.1秒。約96km/hまでの加速で3秒少々ということを考えると、一般的な高性能スポーツカーと比較しても十分に速いスペックです。
しかもGT-Sは、単純にモーターの出力を引き上げただけのモデルではありません。
「Lucid Air Sapphire」からインスピレーションを受け、パワーだけでなくハンドリングや足まわり、エクステリア、インテリアまでパフォーマンスモデルとして仕上げられています。
独立後輪操舵と3チャンバー式エアサスペンションを標準装備
高出力を受け止めるシャシーもGT-S専用の内容です。
標準装備される「Dynamic Handling Package」には、後輪操舵システムと3チャンバー式アダプティブエアサスペンションが含まれています。
後輪操舵によってコーナリング時の俊敏性や安定性を高めるだけでなく、日常の取り回しにもメリットがあります。
さらにエアサスペンションは走行速度に応じて車高を下げることで、高速走行時の安定性や空力性能にも配慮されています。
1,000PSを超えるSUVともなると、ただ速いだけでは持て余してしまいます。
GT-Sは、そのパワーをきちんと使えるように足まわりまで手を入れているわけです。
7人乗りなのにスーパーカー級の加速性能
ルシード・グラビティGT-Sが面白いのは、ここからです。
これだけの性能を持ちながら、最大7人が乗車できる3列シートSUVとして設計されています!
つまり、2人乗りのスーパーカーのように速いのではなく、家族や荷物を乗せて普通に使えるSUVなのに、0-60mphを3.1秒で駆け抜けてしまうということです。
ルシードはグラビティについて、広い室内空間と高い実用性を大きな特徴としており、GT-Sでもその基本的なキャラクターは変わっていません。
高性能SUVは珍しくありませんが、あのブガッティ・ヴェイロン並みの1,000PSを超える出力と3列シートを同時に成立させているところに、グラビティ GT-Sの個性があります。
これだけのジェットコースターみたいな性能がファミリー向けに必要なのかは別としてですが。。。
デザインもGT-S専用に
グラビティGT-Sは、通常のグラビティとは異なる専用デザインも採用しています。
エクステリアにはブルーのアクセントが加えられ、ブレーキキャリパーもブルーに塗装されています。
高性能モデルであることを主張しながらも、いかにも「ハイパフォーマンスSUV」という派手さを前面に出すのではなく、グラビティの持つ上品な雰囲気を残しているのが特徴です。
インテリアにはブルーのアクセント
インテリアにもGT-S専用の仕立てが施されています。
「Mojave PurLuxe Premium」インテリアをベースに、1列目と2列目にはブルーのステッチとパイピングを採用。
さらにシートベルトやステアリングホイール、ドアアームレスト、フロントセンターアームレストなどにもブルーのアクセントが入ります。
フロントシートのヘッドレストには、Lucid Bearのロゴもエンボス加工されています。
外観だけでなく、室内に乗り込んだときにもGT-Sであることが分かる仕上がりです。
「速いSUV」だけではないのがGravity GT-S
グラビティGT-Sのベースモデルは、もともと「速さだけ」を狙ったSUVではありません。
最大7人が乗れる広い室内と荷室を備えながら、Lucid独自の小型・高効率な電動パワートレインを組み合わせることで、SUVとしての実用性とEVならではの効率を両立させています。
2026年の「World Luxury Car of the Year」に選ばれたことからも、Gravityが単なる高性能EVではなく、ラグジュアリーSUVとして評価されていることが分かります。
GT-Sは、そこに1,070hpという強烈なパフォーマンスを加えたモデルです。
言ってしまえば、「ファミリーSUVの姿をした超高性能EV」。
このギャップこそ、グラビティGT-Sの一番面白いところかもしれません。
Lucid Gravity GT-Sの価格は?
グラビティGT-Sの米国価格は、12万5,900ドルからと発表されています。
この価格には税金、登録費用、オプション、デスティネーション費用などは含まれていません。
なお、デスティネーション・デリバリー費用は1,850ドル。さらに「Tahoe」レザーインテリアを選択する場合は1,300ドルの追加料金が設定されています。
日本円に単純換算すると1,900万円前後となりますが、日本での販売価格とは異なるため注意が必要です。
また、現時点でLucidはGravity GT-Sを米国限定モデルとして案内しています。そのため、日本での正規販売価格や導入時期については発表されていません。
Lucid Gravity GT-Sの主要スペック
| 項目 | Lucid Gravity GT-S |
|---|---|
| 最高出力 | 1,070hp(約1,085PS) |
| 0-60mph | 3.1秒 |
| 乗車定員 | 最大7人 |
| 駆動方式 | AWD |
| サスペンション | 3チャンバー式アダプティブエアサスペンション |
| 後輪操舵 | 標準装備 |
| 価格 | 125,900ドル~ |
| 販売地域 | 米国のみ |
1,000PS超えのSUVは「普通」になっていくのか
1,000PSを超えるSUVは、少し前までなら「そんなクルマを誰が使うのか」という存在でした。
ところがEVになると話が変わります。
モーターなら大出力を比較的コンパクトなパッケージに収めることができ、瞬時に大きなトルクを発生させることも可能です。
その結果、3列シートの大型SUVでありながら、スポーツカー顔負けの加速性能を持つモデルが現実のものになりました。
グラビティGT-Sは、その流れを象徴する1台と言えそうです。
もちろん、1,070hpという数字だけを見ると「やりすぎ」にも感じます。
ただ、グラビティ GT-Sの場合は、単純な最高出力競争ではなく、7人乗りの快適性や実用性を維持したまま、スポーツカー級の性能まで手に入れているところに価値があります。
「家族を乗せて普通に出かけられるのに、アクセルを踏めば1,000PS超え」。
そんな時代の高性能SUVが、また一台登場したというわけです。
参考資料/画像:
・Lucid公式プレスリリース「Introducing Lucid Gravity GT-S」
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