マクラーレンが新型の限定モデル「セナ」を発表!(画像:プレスイメージより) |
■限定モデル「マクラーレン・セナ」を発表。アイルトン・セナの名を冠した究極のモデルに。
マクラーレンは12月10日、アルティメットシリーズの新モデルとなる限定ハイパーカー「マクラーレン・セナ」を発表しました。
「マクラーレン・セナ」は、かつてマクラーレンに在籍していた伝説のF1ドライバーであるアイルトン・セナの名を冠した公道走行も可能な究極のサーキット仕様モデルで、「マクラーレンF1」以来で最も軽量で同社のロードカー史上最もパワフルな4.0リッターV8ツインターボエンジンを搭載した特別なモデルとなっており、500台限定で、価格は675000ポンド、日本円にして約1億円、発表されたばかりですが、すでに完売しているとのことです。
■「マクラーレン・セナ」は公道でも走行できる最高のサーキット仕様車。
伝説のF1ドライバー、アイルトン・セナの名を冠した公道走行可能なサーキット仕様車に。 |
マクラーレンが発表した新型の限定ハイパーカー「マクラーレン・セナ」は、「公道でも走れる、マクラーレンの究極のサーキット仕様モデル」をテーマに設計、デザイン、開発され、同じくアルティメットシリーズとして2013年に発表され375台限定で生産された「P1」が、公道とサーキットの両方で最高のドライバーズ・カーになるようにデザインされたのに対し、今回の「マクラーレン・セナ」では、「公道でも走行できる、最高のサーキット仕様車」という異なるアプローチのモデルとなっているのが特徴で、サーキットでの活躍を最優先した機能が搭載されているとのこと。
新型車の名称「マクラーレン・セナ(McLaren Senna)」は、マクラーレン・オートモーティブとセナの家族との正式な協力関係の一部として使用する権利が提供されているとのことです。
公道走行も意識した高性能モデルだった「P1」とは異なり、サーキットを走ることを前提に公道も走れるというアプローチのモデルとなっています。 |
「マクラーレン・セナ」には、M840TRというコードネームが付けられた4.0リッターV8ツインターボ・エンジンが搭載され、最高出力800PS、最大トルク800Nmを発生すると公表され、このエンジンは、マクラーレンのロードカー史上最もパワフルな内燃エンジンとなっているとのことで、最高速度や0-100km/hの加速性能などの数値は現時点では明かされていませんが、おそらくこちらもトップクラスとなるのではないかと考えられます。
4.0リッターV8ツインターボ・エンジン「M840TR」を搭載。最高出力800PS、最大トルク800Nm。 |
「F1」や「P1」でも採用されていた一体化された「シュノーケル」型インテークが「セナ」にも。 |
また、空気がルーフの上に取り付けられた「シュノーケル」型インテークに流れ込んでカーボンファイバー製プレナムの中でミックスされるサウンドでコックピットが満たされ、独特の高周波サウンドを体感することができるほか、エンジンからの低周波サウンドが独自のエンジン・マウントからコックピットに流れ込み、カーボンファイバー製Monocageのダブルウォール式リア構造を振動させてエンジン音のわずかな変化を増幅させるために、V8エンジンがまるでドライバーシートの横に置かれているように感じることが出来るという、説明されてもよくわかりませんが、実際に乗り込んでエンジンを始動すれば、恐らく世界でも限られた富裕層なオーナーさんしか体感することは出来ない特別なサウンドを体感できるものと思われます。
■「マクラーレン・セナ」の性能を追求したエクステリア、サーキット走行を意識したインテリア。
「機能に沿ったフォルム」の究極形と呼ばれる「マクラーレン・セナ」のエクステリアデザイン。 |
「マクラーレン・セナ」のデザインは、「フォルムは 機能に従う(form follows function)」というマクラーレンのデザイン哲学を象徴する猛々しいエクステリアに仕上げられており、自然の最も効率的な形状であるティアドロップ型で、エアロダイナミクス性能を最適化するために、ボディーの部品はキャビンに「クリップ留め」されたようになっているなど、細部まで性能を追求できるよう考えられたスタイルとなっています。
ウィンドーが上部と下部に配置されたカーボンファイバー製のディヘドラル・ドア。 |
二層構成になっている巨大なカーボンファイバー製リアウィングが搭載されています。 |
インテリア面でも、徹底的に無駄を省き機能的なデザインとなっていて、ルーフの一部を伴って上部前方に向かって開く、マクラーレンのF1にインスパイアされたディヘドラル・ドアには2枚のガラス製サイドウィンドーが付いており、上部のガラスは固定され、下部には小型の開口部があり、これによりコックピット内部の空間感覚が向上し、ドライバーとサーキット環境とのあいだの視覚的な一体感を強める効果があるほか、ウィンドースイッチやエンジンスタートボタンは、ドアとドアの間の頭上の部分に配置されているのも特徴的で、ロードカーではあるものの、基本的にはサーキットでの走行を意識したモデルということもあり、ドライバーと同乗者は、ヘルメットやレーススーツを着用していても、簡単にコックピットに出入りできるように設計されているとのことです。
ヘルメットやレーススーツを着用していても、簡単にコックピットに出入り可能な設計となっています。 |
こんなところにエンジンスタートスイッチが。普通のクルマとは全く異なる設計も特徴的です。 |
サーキットでの走行が前提のため、内装もかなりシンプルなデザインに仕上げられています。 |
カーボン素材が多用され、ステアリングからはスイッチ類が排除されています。 |
また、乱雑なコックピットにならないようにステアリングホイールにスイッチ類が取り付けられておらず、ドライバーが必要とする情報は全て、高解像度の折りたたみ式ドライバー用ディスプレイと、中央のインフォテインメント・スクリーンから得ることが可能になっているなど、かなりシンプルな印象のインテリアに仕上げられています。
■500台限定で約1億円の「マクラーレン・セナ」はすでに完売!
「マクラーレン・セナ」の生産台数は500台で価格は約1億円。すでに全車成約済みとのこと。 |
記事の冒頭でもご紹介しましたが、「マクラーレン・セナ」は500台限定で、イングランドのマクラーレン・プロダクション・センターにおいて、手作業で組み立てられ、675000ポンド、日本円にして約1億円の価格と公表されており、今回発表されたばかり、しかも来年3月に開催予定の第88回ジュネーブ国際モーターショーで一般に向けて披露される予定という、今の時点で一般向けの初披露すら行われていない最新モデルにも関わらず、500台がすでに完売してしまっているということ。
2018年第3四半期より生産が開始されるということですが、日本にはどのくらいの台数が上陸することになるのでしょうか?
ちなみに、今回の「マクラーレン・セナ」は、究極のロードカーにして、サーキット指向である「ハイパーカー」という説明がされており、通常のラインアップよりも上にランクする「P1」と同じカテゴリ「アルティメットシリーズ」に属する特別なモデルとなっていますが、この「セナ」とは別に、もう一台、マクラーレンは凄いモデルを投入する予定で、こちらのモデルは「Hyper-GT(ハイパーGT)」と呼ばれ、マクラーレンF1の後継的なモデルとなるようです。
マクラーレン、新型ハイパーカー「セナ」を発表!アイルトン・セナの名を冠した究極の公道走行可能なサーキット仕様モデルに。
Reviewed by hossy
on
12 12月
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