ポルシェのスーパーカー「カレラGT」を顧客の依頼により同社のクラシック部門が完全レストア。 (画像:プレスイメージより) |
■ポルシェがコレクターの依頼で「カレラGT」をフルレストア&カスタマイズ!
2003年に登場し、2006年まで販売されていた「カレラGT」は、当時の新車価格で5000万円程度、生産台数は1270台という、「エンツォフェラーリ」や「SLRマクラーレン」などとともに2000年代を代表するスーパーカーの一つですが、登場してからすでに15年以上が経過しており、現在では状態の良い車両では中古で1億円くらいしてしまうものもあるような希少性の高いモデルでもあります。
そんな「ポルシェ・カレラGT」を、米国のコレクターの依頼により、ポルシェのクラシックモデル部門「ポルシェ・クラシック」がフルレストアし、さらにカスタマイズまでしてしまうという珍しいプロジェクトが完成したことが発表されました。
■エンジンもオーバーホール、車両を完全分解&再建!カラーも変更しカーボンも手作業で研磨、再コーティング。
エンジンも含め完全にバラしてから組み立て直し、カラーもグリーンにするなどの大掛かりな変更。 (画像:プレスイメージより) |
今回発表されたカスタムオーダーモデルの「カレラGT」は、米国のコレクターが所有していた車両を「ポルシェ・クラシック」に徹底的に作り直すように依頼したというものらしく、エンジンを完全にオーバーホールしているほか、トランスミッションやシャシーコンポーネントを最大限に活用するために、車両を個々の部品に完全に分解するなど、かなり大掛かりな作業となっており、それだけではなく、カラーを当時の「カレラGT」では使用出来なかった「オークグリーンメタリック塗装」に塗り替え、特別設計された5本スポーツで銀でコーティングを施したマグネシウムホイールを採用し、エクステリアのグリーン(ボディ)とゴールド(ホイール)と同じカラーをインテリアでもアクセントとして配置するなど、独自性の高いユニークなレストアモデルとして「復活」させてしまっています。
ちなみに、車両に使用されているカーボンファイバー素材は、時間とともにコーティングが黄色くなり色褪せてしまうようで、上記のレストア作業だけでなく、カーボンファイバー部品の手作業での研磨および再コーティングを行うのに350時間もかかっているとのこと。
2000年代に登場した「カレラGT」は「918スパイダー」のように、ポルシェの中でも特別なモデルです。 |
このフルレストアやカスタマイズにどの程度の費用がかかっているのかは公表されていませんが、生産が終了して長い時間が経過している限定車などを大切に所有しているオーナーさんにとっては、メーカーに依頼してプロにオリジナルのパーツを使って新車同様に仕上げてもらったり、一緒に好みの仕様に純正カスタムしてもらうのもありなのかもしれませんね。
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ポルシェのスーパーカー「カレラGT」をポルシェのクラシックモデル部門がフルレストア!
Reviewed by hossy
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08 2月
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