超高級車「メルセデス・マイバッハ Sクラス」の大幅改良型が日本発売!V12搭載モデルは3934万円
メルセデス・ベンツが、フラッグシップラグジュアリーセダン「メルセデス・マイバッハ Sクラス」の新型モデルを日本で発売しました。
今回のモデルはフルモデルチェンジではありませんが、車両全体の50%以上にあたる約2,700点の部品を新規開発または再設計するという、マイバッハ史上最大規模の改良が施されています。
外観デザインを変更しただけではなく、最新の「MB.OS」や第4世代「MBUX」、新しい運転支援システム、パワートレイン、後席装備まで幅広く進化。さらに、最上位の「S 680」には6.0L V型12気筒エンジンも引き続き搭載されています。
日本での価格は「Mercedes-Maybach S 580(ISG)」が3415万円、「Mercedes-Maybach S 680」が3934万円です。
大幅改良された新型「メルセデス・マイバッハ Sクラス」の特徴は?
「メルセデス・マイバッハ Sクラス」は、メルセデス・ベンツのフラッグシップセダンであるSクラスをベースに、さらに高いラグジュアリー性と後席の快適性を追求したモデルです。
通常のSクラス・ロングホイールベースモデルからさらにホイールベースを180mm延長し、その多くを後席の足元空間の拡大に充てています。
つまり、マイバッハ Sクラスは単に「Sクラスを豪華にしたモデル」というよりも、後席に乗る人が快適に移動するためのショーファーカーとして作り込まれているのが大きな特徴です。
今回の新型では、その基本的な考え方を変えることなく、内外装からデジタル技術、走行性能、安全装備まで大幅にアップデートされています。
約2,700点を変更!マイバッハ史上最大規模の改良
今回の新型モデルで特に注目したいのが、その改良規模です。
メルセデス・ベンツによると、車両全体の50%以上にあたる約2,700点の部品が新規開発または再設計されています。
フルモデルチェンジではないものの、エクステリアやインテリアだけでなく、パワートレイン、サスペンション、インフォテインメント、運転支援システムなど、クルマのさまざまな部分に手が入れられています。
見た目だけを変更したマイナーチェンジというより、現行Sクラスをベースに中身まで大きくアップデートしたモデルと考えたほうが分かりやすいでしょう。
約20%大型化されたフロントグリル
エクステリアでは、マイバッハを象徴するフロントグリルが従来より約20%拡大されました。
さらに「Maybach」のレタリングそのものが光るイルミネーテッドラジエターグリルを採用。フロントエプロンにはマイバッハエンブレムが配置され、より存在感のあるフロントマスクになっています。
DIGITALライトにはスターデザインとローズゴールドのアクセントを組み合わせ、夜間にもマイバッハらしさを演出。
S 680ではグリルにV12モデル専用のエンブレムも装着されるため、外観からもV12搭載車であることが分かります。
サイドには「MAYBACH」の文字を路面に投影するブランドロゴプロジェクターライトも新たに採用されました。
リアでは、クロームフレームで縁取られた片側3つのスターモチーフを持つ新しいリアコンビネーションランプを採用。
細かな部分まで「普通のSクラスとは違う」ことを主張するデザインになっています。
標準ホイールも新デザインの20インチ・マイバッハアルミホイールへ変更され、マイバッハの特徴ともいえるディッシュホイールはオプションとして用意されています。
後席こそが「マイバッハ Sクラス」の主役
マイバッハ Sクラスの魅力は、やはり後席です。
ベースとなるSクラス・ロングよりホイールベースを180mm延長し、後席の足元スペースをさらに拡大。
さらに今回の新型では、後席ドアに電動開閉機能を標準装備しました。
マイバッハはボディが大きいだけにリアドアも大きく重くなりますが、電動開閉式とすることで、傾斜のある場所でもドアを開閉しやすくしています。
しかも、後方から歩行者などが近づいていることを検知すると、アクティブブラインドスポットアシストと連動してドアの電動操作を停止する機能も備えています。
後席のMBUXリアエンターテインメントシステムも13.1インチへ大型化され、左右それぞれにMBUXリモートコントローラーを装備。
運転する人のための高性能セダンというより、移動中の時間そのものを快適にするクルマというマイバッハの性格が、こうした装備からもよく分かります。
前席にはヒーテッドシートベルトを初採用
インテリアも大きく変更されています。
新設計のインストルメントパネル、ドアトリム、センタートリムを採用し、標準装備となる「MBUXスーパースクリーン」は14.4インチのメディアディスプレイと12.3インチの助手席用ディスプレイで構成されています。
一方で、すべてをタッチ操作にするのではなく、ステアリングには一部物理ボタンを採用。
また、前席にはシートヒーターと連動するヒーテッドシートベルトをマイバッハ Sクラスとして初採用しました。
シートヒーターやステアリングヒーター、アームレストヒーターと組み合わせることで、寒い季節にも快適に過ごせるようにしています。
標準のインテリアトリムにはウォールナット材を使用した「オープンポアアンバーブラウン フィッシュボーンパターンウッド」を採用。
高級車では木材の種類だけでなく、木目の見せ方や加工方法までデザインの一部になるため、このあたりもマイバッハらしい部分です。
「MANUFAKTUR Made to Measure」で100色以上の外装色を選択可能
さらに今回から、「MANUFAKTUR Made to Measure」を初導入しました。
これは従来のMANUFAKTURによるパーソナライズをさらに拡張したプログラムで、担当者との1対1のコンサルティングを通じて、ボディカラーやインテリア、素材、クラフトディテールなどを決めていくものです。
外装色は100色以上、インテリアカラーは400色以上から選択可能。
さらにステッチカラーも80色以上が用意され、ヘッドレストクッションやフロアマット、シートクッションには希望する文字やロゴの刺繍を施すこともできます。
ここまで来ると「何色を選ぶか」というより、自分のための一台をどう仕立てるかという世界ですね。
「MB.OS」と第4世代MBUXを搭載
今回の新型では、メルセデス・ベンツが自社開発したオペレーションシステム「MB.OS」も搭載されました。
MB.OSはインフォテインメントだけでなく、運転支援や車両のさまざまな機能を統合するシステムです。
第4世代となったMBUXでは、Google Mapsをベースとしたナビゲーションを採用。
さらに、生成AIを活用したMBUXバーチャルアシスタントにはChatGPT、Microsoft Bing、Google Geminiが統合され、より自然な会話による操作が可能になっています。
OTAによるソフトウェアアップデートにも対応しているため、納車された時点ですべてが完成して終わりというわけではありません。
高級車の進化というと、これまでは革や木材、エンジンなどが注目されがちでしたが、現在はソフトウェアもクルマの価値を左右する重要な部分になっています。
V8とV12を設定!S 580とS 680の違い
新型メルセデス・マイバッハ Sクラスには、「S 580(ISG)」と「S 680」の2モデルが設定されています。
| 項目 | S 580(ISG) | S 680 |
|---|---|---|
| エンジン | 4.0L V型8気筒ツインターボ | 5,980cc V型12気筒ツインターボ |
| 最高出力 | 395kW(約537PS) | 450kW(612PS) |
| 最大トルク | 750Nm | 900Nm |
| トランスミッション | 9G-TRONIC | 9G-TRONIC |
| 駆動方式 | 4MATIC | 4MATIC |
S 580(ISG)には、新開発の4.0L V型8気筒ガソリンエンジン「M177 EVO」を搭載。
最高出力395kW、最大トルク750Nmを発揮し、マイルドハイブリッド技術によるエネルギー回生にも対応しています。
一方、S 680にはメルセデス・ベンツのフラッグシップエンジンともいえる5,980cc V型12気筒ツインターボ「M279」を搭載。
最高出力612PS、最大トルク900Nmというスペックを誇ります。
V12エンジンを搭載した超高級セダンは、現在ではかなり限られた存在になっています。
マイバッハ S 680は、単純な最高出力だけではなく、低い回転数から大きなトルクを発揮するV12ならではの余裕を使い、静かで滑らかな走りを目指しているのが特徴です。
4MATIC+後輪操舵で大きなボディを扱いやすく
S 580、S 680ともに9速ATの「9G-TRONIC」と4WDシステム「4MATIC」を採用しています。そして、大型セダンで気になる取り回しをサポートするのが「リア・アクスルステアリング」です。
約60km/h未満では、後輪を前輪とは逆方向へ最大約10度操舵。
これによって駐車時の小回り性能を高めています。
一方、約60km/hを超えると後輪を前輪と同じ方向へ最大3度操舵し、高速走行時の安定性を高めます。
5mを大きく超えるボディを持つマイバッハですが、こうした技術によって日常での取り回しにも配慮されています。
S 580はE-ACTIVE BODY CONTROL、S 680はインテリジェントダンパー
サスペンションにも、それぞれ特徴があります。
S 580(ISG)にはフルアクティブサスペンションの「E-ACTIVE BODY CONTROL」を採用。
4輪それぞれに48V対応アクチュエーターを備え、スプリングレートやダンパーの減衰力を個別に制御します。
前方の路面をステレオカメラで監視し、路面の起伏に合わせてあらかじめサスペンションを調整する「ロードサーフェススキャン」も搭載。
さらにコーナリング時に車体がロールするのを抑える「CURVE」機能も備えています。
一方、S 680にはインテリジェントダンパーを備えたAIRMATICを採用。
スピードバンプを検知するとダンピングを調整するほか、メルセデス・ベンツのインテリジェントクラウドに蓄積された情報を利用して、ほかの車両が同じ場所を通過するときにサスペンションを事前調整する仕組みも採用されています。
日本での価格は3415万円から!V12のS 680は3934万円
新型メルセデス・マイバッハ Sクラスの日本価格は以下のとおりです。
| モデル | 価格(税込) |
|---|---|
| Mercedes-Maybach S 580(ISG) | 3,415万円 |
| Mercedes-Maybach S 680 | 3,934万円 |
S 580とS 680の価格差は519万円。
どちらも左ハンドルと右ハンドルが設定されています。
なお、新車購入から3年間は、一般保証修理や定期メンテナンス、24時間ツーリングサポートが無償となる走行距離無制限の「メルセデス・ケア」が適用されます。
「マイバッハ Sクラス」は何が変わったのか?
今回の新型メルセデス・マイバッハ Sクラスは、外観を少し変えただけのモデルではありません。
約2,700点もの部品を新規開発または再設計し、フロントグリルやライト、インテリア、後席装備、サスペンション、運転支援システム、そしてMB.OSまで幅広くアップデートされています。
一方で、マイバッハらしい部分はしっかり残されています。
180mm延長されたホイールベース、電動開閉式のリアドア、13.1インチの後席ディスプレイ、そして100色以上の外装色と400色以上のインテリアカラーを選べるMANUFAKTUR Made to Measureなどの魅力もありますが、何より、2026年になっても5,980ccのV12エンジンを搭載するS 680がラインアップされていることも、このクルマの大きな特徴でしょう。
電動化やデジタル化が進む現在の高級車市場において、マイバッハ Sクラスは最新のソフトウェアと運転支援技術を取り入れながら、V12という非常にアナログな存在も同時に残しています。
「最新の技術」と「昔ながらの超高級車らしさ」を一台の中に同居させたところに、新型マイバッハ Sクラスの面白さがあるのではないでしょうか。
メルセデス・ベンツの最新モデルもチェック
メルセデス・ベンツでは、「メルセデス・マイバッハ Sクラス」以外にも、最新技術を採用した新型モデルや、AMGによる特別な高性能モデルが登場しています。
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参考資料:
メルセデス・ベンツ日本「新型メルセデス・マイバッハ Sクラス」公式プレスリリース(PDF)
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