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フェラーリ、新型ワンオフモデル「SP3JC」の納車を発表。F12tdfベースの特別なオープンカーに。

フェラーリSP3JC ワンオフ
フェラーリが顧客の依頼で製造したワンオフモデル「SP3JC」(画像:プレスイメージより)

顧客の依頼で特別に製造された「フェラーリSP3JC」


フェラーリには通常の市販モデルや限定生産されるモデルとは別に、特別な顧客の依頼で製造する「ワンオフモデル」が存在しており、最近では、2018年5月に発表された「SP38」、2016年に発表された「458MMスペチアーレ」など、市販モデルをベースとしながらも、オーナーの希望に添った独自のデザインに仕上げられたクルマが製造されています。

富裕層向けのイメージの強いフェラーリの中でも、自分の理想のフェラーリをフェラーリ社に製造してもらうという「ワンオフ・プログラム」ですが、先日、その最新作となる「SP3JC」が、オーダーした顧客へ納車されたことが発表されました。


フロントに透明なエンジンフードも採用。デザインも大幅変更、クーペしか存在しない「F12tdf」をオープンに。

フェラーリSP3JC ワンオフ
「F12tdf」をベースに顧客の要望に応えたオープンスポーツカーに仕上げられています。
(画像:プレスイメージより)

今回発表された最新のワンオフモデル「フェラーリSP3JC」は、コレクターの「本質的なロードスター」を求める依頼により、「F12tdf」のシャシーとメカニックを使用し、「フェラーリスタイルセンター」が設計。クライアントと2年間に渡り連携しながら、50年代と60年代のV12搭載のオープンカーを連想させる仕上がりとなっており、筋肉質な外観デザインを特徴とし、エンジンのフロントレイアウト、新しいフロントエアインテーク、3つの水平スリットがリアのボリュームをダイナミックにデザインしているとのこと。

フェラーリSP3JC ワンオフ
フロントに搭載されたV12エンジンが外からも透けて見えるようになっているのも特徴。
(画像:プレスイメージより)

そのほか、フロントに搭載されたエンジン部分に特別なフードを採用することで、780馬力のV12エンジンが外から眺めることが出来るようになっていたり、アルミニウム製フィラーキャップなど、このモデル用の特別なデザインとなっています。

フェラーリSP3JC ワンオフ
リアのデザインもF12tdfとは全く別なスタイルに変更されていますね。(画像:プレスイメージより)

また、なんとなくドラえもんっぽいような気もしてしまう組み合わせの外装色も、顧客のポップアートへの情熱を表現したものとなっており、ブルーとホワイトの組み合わせにイエローがアクセントとして使われ、それにエンジンのレッドがフードの中から見えるデザインで、これは車の感覚的なボリュームを強調しインパクトのあるカラーリングに仕上げられ、内装のシートも、ブルーのレザーにホワイトのインサートが入っているなど、外装色と合わせたスタイルとなっているようです。

フェラーリSP3JC ワンオフ
自分の思い描いた車をフェラーリに製造してもらう。贅沢の極みですね。(画像:プレスイメージより)

ちなみに、「SP3JC」を依頼するのにどれだけの金額が掛かったのかは未公表ですが、ベースモデルとなっている「F12tdf」自体が、世界限定799台、現在中古市場での価格が1台1億円前後という希少なクルマであり、さらに、この「F12tdf」はクーペモデルだけしか存在していないことを考えると、今回の「SP3JC」はかなり特別なモデルであると想像出来ますね。

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フェラーリ、新型ワンオフモデル「SP3JC」の納車を発表。F12tdfベースの特別なオープンカーに。 フェラーリ、新型ワンオフモデル「SP3JC」の納車を発表。F12tdfベースの特別なオープンカーに。 Reviewed by hossy on 15 12月 Rating: 5
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