ブガッティが「シロン」で最高速度の世界記録を樹立!
ブガッティは、フォルクスワーゲングループテストトラック「エーラ・レッシエン」にて行われた、現行型のハイパースポーツカー「シロン」のプロトタイプを使った計測で、世界最速記録となる最高速度490.48km/hを樹立したと発表しました。
また同社は、今回の世界記録を最後に、これまで世界最速の量産車を生産する競争からの撤退も表明しています。
ブガッティが量産車で初めて時速300マイルの壁を突破したメーカーに!
ドイツの高速テストコースにて世界記録を樹立した「ブガッティ・シロン」(プレスイメージより) |
ブガッティといえば、先代モデルの「ヴェイロン(6.4 スーパースポーツ)」が2013年に最高速度434.211km/hを計測し、ギネス記録にも認定されていたことから、ヴェイロンを継ぐ最新モデルの「シロン」についても世界最速クラスのモデルであることは明白でしたが、今回記録されたタイムは最高速度490.48km/hという驚異的なものとなっており、量産車としては初めて時速300マイルの壁を破ったモデルであり、同時に新しいTÜV(ドイツの認証機関)認定の速度記録を樹立したとのことです。
・ブガッティ・シロンが実際に世界記録を樹立した際の映像。
ちなみに、新幹線の最高速度が320km/h、試験中のリニアの速度が500km/hくらいとされているのを考えると、安全に走行させるために高速度域に耐えられるよう最適化されたプロトタイプではありますが、瞬間的にでも量産されている市販車がベースのモデルが490km/hを記録したことは驚きですね。
ブガッティの世界最速への挑戦はこれで終わり!?速度競争からの撤退を表明。
これまで挑み続けてきた世界最速の市販車を生産するという挑戦は今回で終わり? |
ついに、最高速度での世界記録を更新したブガッティですが、これよりさらに速い車に挑戦するということは無いらしく、同社の目標が「時速300マイルを達成する最初のメーカーになること」だったこともあり、今回の世界記録樹立にて世界最速の量産車を生産するという「競争」から撤退することも表明しており、同社のウィンケルマン社長は「私たちは世界で最も速い車を製造していることを何度か示してきました。将来的には、他の分野に焦点を合わせて行きます」とコメントしています。
きっとこれからもブガッティは、あらゆる分野で世界トップクラスのメーカーであり続けます。 |
最高速の競争から撤退するとはいえ、ブガッティといえば、先日発表された1台9億円以上もする最新モデル「チェントディエチ」が、0-100km/hの加速がわずか2.4秒、13.1秒で300km/hまで加速し、最高速度380km/hという性能であるように、一般的な車はもちろん、スーパーカー的なモデルさえも凌駕するハイパフォーマンスな車種を今後もリリースしていくものと思われますが、桁外れな性能だけでなく、豪華さや快適性、美しさなどを一つに組み合わせた唯一の車を製造することがブガッティの「哲学」とのことなので、当初より目標とされてきた「時速300マイル達成」という今回の最高速度の記録によって、この分野についてはメーカーとして極めてしまったという感じなのではないでしょうか?
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Reviewed by hossy
on
04 9月
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