スーパーカーのさらに上に君臨する究極の「サーキット専用スーパーカー」特集! (画像: Some rights reserved by emperornie) |
■大富豪向けの公道走行不可な高性能スーパーカーの世界!
デザインや性能など、その存在感が一般的なクルマとは違う「スーパーカー」については、フェラーリやランボルギーニの車種を何となくイメージ出来る方は多いと思いますが、近年それらのスーパーカーのさらに上に君臨する超高性能なモデル「サーキット専用車」が各社から登場し話題を集めています。
そこで今回は、世界的な大富豪など限られた顧客向けに開発されている、1台が数億円、最高出力は最大で1000馬力オーバー、公道走行が出来ないなどなど、全ての面で桁外れの超高性能スーパーカー「サーキット専用車」の最新モデルをまとめてご紹介したいと思います!
■限られた場所で選ばれたVIPしか走れない?最新のサーキット専用スーパーカーを特集!
究極のスーパーカー「サーキット専用車」をまとめてみました! |
今回ご紹介するモデルは、レーシングチームへ供給されるサーキット向けのレーシングカーとは異なり、あくまで個人向けに販売されるという特殊なスーパーカーを「サーキット走行専用車」としてご紹介していきたいと思います。
これらのモデルは、各社の最新フラッグシップスーパーカーをベースに開発されているものが多く、多くても数十台程度の限定数で1台が数億円、それもベースモデルとなるスーパーカーを所有していないと購入する権利すら得られないなど、色んな意味でスゴ過ぎるクルマとなっています。
■ラ フェラーリをベースにしたサーキット専用車「フェラーリFXX K」
フェラーリの最新モデル「ラ フェラーリ」をベースにした高性能モデル「FXX K」 (画像:フェラーリFXX Kのプレスイメージより) |
まずご紹介するサーキット専用スーパーカーはフェラーリが世界の限られた顧客に向けて少数のみ生産しているサーキット専用車の最新モデル「フェラーリFXX K」です。
「フェラーリFXX K」は、同社のフラッグシップスーパーカー(ハイパーカーとも呼ばれる)「ラ フェラーリ」をベースにパワーアップされたエンジンを搭載しており、最高出力はモーター/エンジンの全体で1050PS、最大トルクは900Nmを発生するというモデルです。
サーキット専用スーパーカーとして発表後、すぐに完売したようです。 (画像:フェラーリFXX Kのプレスイメージより) |
フェラーリFXX Kのインテリアはこんなデザイン。(画像:フェラーリFXX Kのプレスイメージより) |
サーキット走行を前提として開発されている「フェラーリFXX K」は、限定32台のみが生産され1台が3億円を超えるともいわれていましたが、発表後に全て完売してしまったとのことです。
■過去にリリースされたフェラーリのサーキット専用スーパーカー。
2009年に発表されたフェラーリ599XX(フェラーリ599XXのプレスイメージより) |
フェラーリは、サーキット走行専用車の「XXプログラム」モデルとして2005年にエンツォフェラーリをベースにした「フェラーリ・FXX」、2009年にフェラーリ599をベースにした「フェラーリ・599XX」(ともに日本円で1億円以上の価格)を発表しており、個人オーナー自らがテストドライバーとして走行したデータなどを後の新型車の開発に活用するというXXプログラムに参加することが出来るようです。
ちなみに、最新モデルの「FXX K」は、上記のフェラーリ「FXX」や「599XX」のオーナー向けに優先的に販売されたようなので、FXX K単体で所有しているオーナーは世界でもほとんど存在していないのではないでしょうか?
2005年に発表されたフェラーリFXX(フェラーリFXXのプレスイメージより) |
フェラーリFXXエヴォルツィオーネ(フェラーリFXX-Evolutionのプレスイメージより) |
また、29台限定でリリースされたサーキット専用車となるフェラーリFXXの性能をさらにアップしたスパルタンなパッケージ「FXXエヴォルツィオーネ」も存在しているほか、同じエンツォフェラーリベースのモデルとしてマセラティから「MC12」というスーパーカーも限定発売されていました。
マセラティが2004年に発表した限定のサーキット専用スーパーカー「MC12」 (画像:マセラティMC12のプレスイメージより) |
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■アストンマーチンのサーキット専用スーパーカー「アストンマーチン・ヴァルカン」
アストンマーチンが2015年に発表した高性能スーパーカー「ヴァルカン」 (画像:アストンマーチン・ヴァルカンのプレスイメージより) |
アストンマーチンが2015年のジュネーブモーターで発表した高性能スーパーカー「ヴァルカン」は、限定24台のみが生産されるサーキット走行向けのモデルとなっており、同社のCEOであるアンディパーマー氏は、ヴァルカンについて「真のスポーツカー愛好家のためのモデル」という趣旨のコメントをしている世界的なVIPな方々に向けたクルマとなっています。
まるでコンセプトカーのような外観が印象的なアストンマーチン・ヴァルカンのデザイン。 (画像:Some rights reserved by BreakingTravelNews) |
一般的なアストンマーチンの車種とは異なる独特なデザインが魅力的。 (画像:アストンマーチン・ヴァルカンのプレスイメージより) |
インテリアは顧客が好きなカラーなどにオーダーすることも出来るようです。 (画像:アストンマーチン・ヴァルカンのプレスイメージより) |
フロントミッドシップのレイアウトで7.0リッターV12ガソリンエンジンを搭載し、最高出力は800HP以上という性能が公表されているほか、インテリアなどは顧客の好みに応じてオーダー可能になっていたり、オーナーになると同社のレーシング部門の経験豊富なレーサーから指示を受けられる「トラックトレーニングプログラム」への参加が出来るなど、本格的な走りを楽しみたい桁外れのセレブ向けモデルです。
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■P1オーナーしか購入出来ないサーキットモデル「マクラーレンP1 GTR」
マクラーレンP1をさらに高性能にしてしまったスーパーカー「P1 GTR」 (画像:マクラーレンP1 GTRのプレスイメージより) |
マクラーレンが同社のフラッグシップスーパーカー「P1」をベースに、ビスポーク部門のMSOによってサーキット専用仕様に仕上げたというサーキット専用スーパーカー「P1 GTR」は、車両のエアロダイナミクスや最高出力1000PSにパワーアップしたエンジン性能により驚異的なパフォーマンスを発揮する究極のモデルです。
パッと見、チーム所有のレーシングカーにしか見えません。 (画像:マクラーレンP1 GTRのプレスイメージより) |
インテリアはカーボンファイバーに覆われたデザインに。 (画像:マクラーレンP1 GTRのプレスイメージより) |
ちなみに「P1 GTR」は、すでに1台1億円のスーパーカー「マクラーレンP1」を所有しているオーナーのみが購入する権利を得られ、価格は1台3億円以上、そしてサーキットに最適化されているため一般の道路を走れないという全ての面で限られた世界に向けた1台です。
以下がベースモデルのスーパーカー「マクラーレンP1」
(画像:マクラーレンP1のプレスイメージより) |
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■車重が1トン以下の軽量スーパーカー「ランボルギーニ・セスト・エレメント」
ランボルギーニが2011年に限定発売したサーキット専用スーパーカー「セスト・エレメント」 (画像:ランボルギーニ・セスト・エレメントのプレスイメージより) |
今回ご紹介しているスーパーカーの中では少し前のモデルとなりますが、「セスト・エレメント」は、ランボルギーニが「ガヤルド」をベースに開発し、当初コンセプトカーとして発表されていたモデルで、2011年に20台のみが限定生産されサーキット専用モデル(価格は日本円で2億円以上とも)としてリリースされました。
極限まで軽量化されたセスト・エレメントのインテリアはシンプルなデザインに。 (画像:ランボルギーニ・セスト・エレメントのプレスイメージより) |
カーボンを多用することで驚異的な軽量化が実現されたモデルとなっています。 (画像:ランボルギーニ・セスト・エレメントのプレスイメージより) |
「ランボルギーニ・セスト・エレメント」の特徴は、カーボンファイバーを利用した軽量化技術により、V10エンジンを搭載しながら車重が999gという信じられないくらい軽量な設計となっている部分で、0-100km/hの加速はわずか2.5秒と、猛烈なスタートダッシュが可能なモデルとなっているようです。
■世界で5台しか存在しないスーパーカー「パガーニ・ゾンダ・レボリューション」
パガーニ・ゾンダの超高性能仕様として5台のみが生産された「ゾンダ・レボリューション」 (画像:パガーニ・ゾンダ・レヴォリューションのプレスイメージより) |
イタリアのスーパーカーメーカー「パガーニ」が世界限定5台で発売した高性能スーパーカー「パガーニ・ゾンダ・レボリューション」は、同社の「ゾンダR」をベースに改良した「パガーニ・ゾンダR EVO」を、さらに高性能に仕上げたというサーキット専用車となっており、最高出力は800馬力、AMGの6リッターV型12気筒エンジンを搭載し、0-100km/hまでの加速は2.6秒、最高速度は350km/h以上という驚異的なスペックのモデルです。
ゾンダの高性能モデルをさらに高性能にしたモデルを、またさらに高性能にしたというスゴいクルマ。 (画像:パガーニ・ゾンダ・レヴォリューションのプレスイメージより) |
日本にも1台輸入されています。(画像:パガーニ・ゾンダ・レヴォリューションのプレスイメージより) |
「パガーニ・ゾンダ・レボリューション」の価格は1台が3億円以上とされており、ちなみに、この世界限定5台のうち1台は2014年に日本人のスペシャルオーダーモデルが国内へ輸入されていたことも話題となりました。
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■スーパーカーの走りを極限まで追求した「サーキット専用車」の世界。
限定スーパーカー「アストンマーチン・ヴァルカン」がセレブに披露されている様子。 (画像:Some rights reserved by BreakingTravelNews) |
今回は、「サーキット専用スーパーカー」を特集してみましたがいかがでしたでしょうか?
もともと多数のスーパーカーを所有し、さらに自身がハンドルを握ってサーキットを走りたいと思っている世界でも限られたセレブだけが購入することが許されるスーパーカー「サーキット走行専用車」は、個人が趣味として所有することが出来る「最上位のスーパーカー」なのではないでしょうか?
今後も、新たなモデルが登場した際は更新したいと思います。
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スーパーカーを超えた存在、大富豪のための「サーキット走行専用車」の世界。
Reviewed by hossy
on
26 11月
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